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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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めくるめく知のフロンティア・学究達 =030= / 安藤寿康(14/14)

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見た目はホントにそっくりな双子 一卵性双生児なわけだ

つまり遺伝子が100%同じなのだが、性格や気質も見た目ぐらい同じなの?

認知能力とパーソナリティの発達を調べる「双生児法」

遺伝と環境が人間に与える影響研究する / 心理学者・安藤寿康

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた を基調に編纂】

(文=川端裕人/写真=的野弘路 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 安藤寿康・これからの「教育」の話をしよう =3/3= ◆◇

「恐らく昭和の初めぐらいまで、日本でもバカと同じ状況があったんじゃないかと思うんです。子どもも、1軒に3人か4人はいて、子ども達同士で遊ぶ習慣ができていた。塾なんかもちろんない。同時に、大人の生活空間も子どもの周りにあるから、親がやってることを遊びに取り込んでいったり、多分、亀井さんが観察したようなものが比較的最近まであったんじゃないかなと思うんです。それを今、日本で実現することっていうのはできないのかなっていうのが、最近、夢想していることでして」

その夢想がいきついたのは、なんと──

「キッザニアってあるじゃないですか。子どもにいろいろな職業体験をさせてくれる施設。あれはいいと思うんです。あらゆる産業に関わってる人たちが子どもにも世界を開いて、自分達がやってることを見せる。そして、その中でその真似事ができるようにする。つまり、社会がキッザニア化せよ。あるいは、子どもたちが遊びの中で適性を見いだしていくバカのピグミー化せよ、と。荒唐無稽だとは自分でもわかってるんですけど。ただ、実際にキッザニアに行って聞くと、子どもに対して社会教育の一環としてああいうことをしようというモチベーションを持ってる企業は、かなりたくさんあるみたいなんですね」

 もしも、数学が苦手なら、三角関数が分からなくてもいい。でも、その人の適性に合った、満足できる仕事はどこかにあるはず。そのための「社会のキッザニア化」だ。

話を聞いていると、当初、ぼくも抱いていた「優生思想への警戒」よりも、むしろ愉快さを強く感じた。研究の一部を捉えて、ねじ曲げ、ダークサイドに落ちるのではなく、謙虚に目に入ってきた事実を直視し、多様な遺伝をそのまま受け止める社会。それは、そのまま、ずっと以前から言われている「多様性を容認する社会」にほかならない。

 いろいろ書いてきたけれど、この手の研究が社会にもたらすインパクトは、ここで安藤さんが述べ、ぼくがまとめた範囲で済まない部分もどうしてもあるに違いない。大切なことが漏れていたり、思いもしない落とし穴が別のところにぽっかり開いている可能性は高かろう。

 それでも──ぐるりと歴史がまわり、人が遺伝に規定される度合いについての研究(正確には、遺伝と環境との交互作用の研究)が、遺伝の多様性を認め、わたしたちひとりひとりの個性の多様性を認め、共存する方向を目指す教育の根拠となるなら、ぼくは当初の懸念を遥かに超えて、期待を感じる。

おわり / 次回“渡辺佑基・ペンギンカメラの衝撃”に続く・・・・・

◇ 学力が上がる子の性格は良い!学力は遺伝ではない ◇

・・・https://youtu.be/rzmHr8pm8oM・・・

動画再生不能の時は上記URL(⇑)をクリックしてください

//////参考資料///////

■□ 参考資料: 天才を作り出す?「賢い遺伝子」の研究は是か非か (3/3) □■ 14p

「天才デザイナー・ベビー」が夢物語ではない時代の倫理基準は

慎重な対応を

 ヘイスティングス・センターと米コロンビア大学の精神・神経・行動遺伝学の倫理・法律・社会的意義研究センターはこの問題について報告書を発表し、弱い立場にいる人々を研究結果がさらに追い詰めることにならないよう対策を取る必要があると指摘する。

 知能遺伝子の研究を全て禁じるのではなく、あくまで慎重な姿勢を求めるものだ。

 研究者は自らの研究結果の重要性をメディアが大げさに取り上げないように努めるだけでなく、それ以上の努力をしなければならないと、報告書の編者は述べている。また、知能に関する研究が「階級主義や人種主義の渦」に巻き込まれてしまわないよう努める必要があるとも警告する。

  「どの」または「どのように」とは、賢い遺伝子を探し求める科学者が答えを出したい疑問である。その先頭に立つ1人が、英ロンドン大学の行動遺伝学者ロバート・プロミン氏だ。「最終的な目標は、学習能力を継承する遺伝子を見つけることです」と、プロミン氏はラジオのインタビューで答えている。

 しかし、簡単なことではない。知能だけに特化した遺伝子はひとつも存在しないためだ。最新鋭の分子遺伝学のツールをもってしても、これまでに発見された遺伝的な変異はわずかに3例だけであり、しかも、それぞれは高いIQの持ち主と対象群の人々との違いにおいてわずか0.02%しか影響を及ぼしていない。

慎重な対応を

 ヘイスティングス・センターと米コロンビア大学の精神・神経・行動遺伝学の倫理・法律・社会的意義研究センターはこの問題について報告書を発表し、弱い立場にいる人々を研究結果がさらに追い詰めることにならないよう対策を取る必要があると指摘する。

 知能遺伝子の研究を全て禁じるのではなく、あくまで慎重な姿勢を求めるものだ。

 研究者は自らの研究結果の重要性をメディアが大げさに取り上げないように努めるだけでなく、それ以上の努力をしなければならないと、報告書の編者は述べている。また、知能に関する研究が「階級主義や人種主義の渦」に巻き込まれてしまわないよう努める必要があるとも警告する。

・・・・・・新企画に

◆ 【環境や育て方が影響する】 知ってびっくり遺伝子の話 ◆

・・・https://youtu.be/wYsxrwfWkF4・・・

 

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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