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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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めくるめく知のフロンティア・学究達 =028= / 安藤寿康(12/14)

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見た目はホントにそっくりな双子 一卵性双生児なわけだ

つまり遺伝子が100%同じなのだが、性格や気質も見た目ぐらい同じなの?

認知能力とパーソナリティの発達を調べる「双生児法」

遺伝と環境が人間に与える影響研究する / 心理学者・安藤寿康

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた を基調に編纂】

(文=川端裕人/写真=的野弘路 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆ 安藤寿康・これからの「教育」の話をしよう =1/3= ◆◇

 最後に、このテーマとかかわる中で、ぼくにも、たぶん子どもを持つ読者にも、非常に関心が高いと思われる、「教育」について話を聞こう。

 安藤さん自身、文学部で教育学の分野に軸足を置いており、そもそも行動遺伝学の世界に入門した背景には、教育学的な興味が背景にあった。

 双子研究が明らかにしつつある、遺伝と環境の交互作用をふまえたとき、ぼくたちの社会において、教育はどのようにあるべきなのだろう。

 まず、安藤さんは、優生思想を警戒するあまり、今の知見を教育に反映させないのはおかしいと述べる。

 「遺伝要因があるのが当たり前だったとしたら、ちゃんとそれに基づいて教育の思想をつくらなきゃいけないはずなのに、それがなされてないんです。遺伝影響を、よかれと思って無視している。それによって、平等を作り出しているつもりなんでしょうが、それだと、本来ある遺伝的なものから、おのずと出てきてしまって生じる不平等だとか、不幸について無視することになる。環境を整えてやったにもかかわらず不幸になっちゃったんだから、自己責任でしょうって。これは、まさに事実上、優生的状態になってしまいかねないわけです。だから、教育の目的についての発想を180度転換すべきだと思うんです」

強いタブーの意識から、明らかになっている科学的な知見から目を背け、結果的に、コインの裏表のような別の悪夢が導かれるのではないか、という指摘には思わず息を呑んだ。

 発想を180度転換すべきというが、では、具体的にはどういうことか。

「まず先に伝えるべき文化があり、望ましい人間像みたいなのがあり、そのために教育するというのが今の発想じゃないですか。でも、わたしはそうじゃないと思う。どんな遺伝子型を持っていたとしても、社会の中でちゃんと生きていけるよう、一人一人みんな自分のやりたいことをやって、それがまたみんなの役に立つような社会であってほしい。そのために教育をどうするべきか考えなければいけないと思うんです」

 これは、まさに「あるべきもの」「優秀なもの」を一義的に決めて、それに向けて遺伝を制御しようとする優生思想とは正反対の発想だ。もともと多様な遺伝を持つ我々のあり方をそのまま受け止め、共生可能なものにするために教育がある、と安藤さんは述べていると理解した。

 では、そのためには、学校はどのように変わらなければならないだろうか。 相当、大きな変革が必要では?

 意外な回答が返ってきた。

・・・・・・明日に続く・・・・

◇ 遺伝で決まること、決まらないこと ◇

・・・https://youtu.be/yOU3soygiDM・・・

動画再生不能の時は上記URL(⇑)をクリックしてください

//////参考資料/////// 

■□ 参考資料: 天才を作り出す?「賢い遺伝子」の研究は是か非か (1/3) □■

「天才デザイナー・ベビー」が夢物語ではない時代の倫理基準は

 平均より背の高い人がいれば、大きな腰、明るい色の髪、長いつま先、平たい足を持つ人たちもいる。こうした私たちの見た目に遺伝子が関係していることに異を唱える者はいない。しかし、知能はどうだろう。遺伝による性質と言えるのだろうか。

 受精後まもない「胚」の段階で遺伝子操作を行う技術が現実のものとなりつつあるなか、近い将来、人工的に知能を高めた赤ちゃんを作れるようになる日はもはや夢物語ではないかもしれない。

 しかしその前に、知能に貢献する遺伝子についてよく理解しておかなければならない。一部の科学者は「賢い遺伝子」の存在を追い求め、彼らの研究は激しい非難の対象になっている。最も恐れられるシナリオは2つだ。1つは生物学的な相違による人種差別主義を助長する恐れ。そしてもう1つはいつの日か「天才デザイナー・ベビー」を作り出してしまうのではないかというものだ。

 だからこそ、今、知能遺伝子研究の倫理性について議論することが早急に求められている。20世紀初頭に行われた知的障害者に対する強制避妊手術など、「過去の過ちを繰り返さないよう、研究に制限をかけ、必要な対策を取るよう考えなければなりません」と、生命倫理学のシンクタンク、米ヘイスティング・センター所長のミルドレッド・ソロモン氏は言う。

 

 12月初めに、同センターはニューヨーク市で数人の研究者や倫理学者を集め、知能研究の将来について意見を交わした。また、同じ週には人間の遺伝子操作の倫理性をめぐる国際会議も先んじて開かれ、いずれの場でも、危険な応用に直結する一部の研究は、初めから認められるべきではないとの見解が提示された。

 超秀才な遺伝子

 ヘイスティングス・センターの生命倫理学者がこの問題に関わるようになったのは、昨年、全米から優秀な子どもたちを集める米ジョンズ・ホプキンス大学の研究機関「センター・フォー・タレンテッド・ユース(CTY)」へ、ある著名な行動遺伝学者から研究協力の依頼が寄せられたことがきっかけだった。中学1年生(7年生)で大学進学適性試験(SAT)で高得点を獲得し、高知能と認定されたCTYの卒業生たちを研究したいと言ってきたのだ。

  ホプキンス大の優秀な学生も含め、できるだけ多くの超秀才ゲノムを集めてふるいにかけ、知能遺伝子だけを見つけ出そうというこの研究に、関係者は困惑した。

 協力すれば、何か不適切なことに手を貸すことにならないだろうか。そもそも、この要請や、彼の遺伝子探し自体に何か怪しい点はないのだろうか。

・・・・・・明日に続く

◆ 【行動遺伝学】人ってどこまで遺伝で決まるの?  ◆

・・・https://youtu.be/rI5BPxMvg2c・・・

 

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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