2011年3月11日 東北地方沖でのマグニチュード9の巨大地震による巨大津波
場所によっては波高10メートル以上 遡上高40メートル以上を記録
宮城県・岩手県・福島県を中心に 北海道から関東地方の太平洋岸に膨大な被害
近代都市を襲った史上はじめての巨大な津波
私たちは何を学び、これから何をすべきなのか / 津波研究者・今村文彦
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた を基調に編纂】
(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)
◇◆ 今村文彦・“悪夢”を二度と繰り返さないために =3/3= ◆◇
津波での生徒・児童の被害というと、宮城県石巻市立大川小学校の悲しい例がすぐに思い浮かぶ。全校児童の7割にあたる74人もの児童が津波にのまれて亡くなった。しかし、今回の津波被害において、これは例外の部類なのだという。宮城県には小中学校の児童・生徒が、およそ20万人いる。そのうち、学校の管理下で亡くなったのは、非常にわずかであり、岩手県ではゼロだったそうだ。
その意味では、学校を中心とした防災教育はかなりのところ機能した。機能しても、やはり犠牲を出してしまった事実には、本当に胸が痛むのだが。しかし、もっと酷い事態に至らなかったことに関しては、評価すべきなのだろう。
「今の学校や生徒・児童にと比べて、今の保護者、または我々の世代というのは防災教育をちゃんと受けていないんですね。戦後間もなくは非常に災害が多くて、その後ぐっと減りましたよね。阪神淡路大震災っていうのは特別で、中越地震もあるんですけども、経験のない方が多い。で、60、70歳になると昔の経験があるということで、やっぱり世代のギャップっていうのが大きかったのだと思います」
ここで言っておかなければならないのは、だからといって、生徒・児童を引き取った上で、親子で亡くなった保護者を責めるのは酷だ。なお、津波の事例ではないのだが、ぼくの身の回りの東京の小学校では、大地震の後、校長判断で児童を、在宅だった保護者に託し集団下校させたところがあった。余震リスクがある中、かなり無謀な判断だったと思う。
さいわい東京で問題になるような大きな余震はなく、被害を受けた児童はいないようなのだが、両親とも働いている子が、職場から帰れない親を深夜まで一人で待つような例はあちこちであった。この場合、学校側の判断がぶれている。団塊の世代が次々退職する中、保護者世代とそれほど変わらない50代の若い校長が誕生していることと関係するのだろうか。
いずれにしても、なぜ、そのようなギャップが起きるのだろう。今の子どもたちは、防災教育なるものを、地域によって軽重はあれ、ある程度、受けてきている。しかし、今の親の世代が、実際の災害にも多く遭わず、教育も受けてこなかった背景には、地球規模の現象が隠されているという。
「大きな地震や津波の頻度を統計的に見ると、やはり今、増えてるんです。世界中のデータを集めてきますと、50年周期くらいになります。今21世紀ですよね。マグニチュード9.5のチリ地震が1960年。日本でも三陸や北海道で津波被害が出ました。そして、マグニチュード8.7のアラスカが64年。で、カムチャッカでもあの頃に起きてる。そして、半世紀たった今、スマトラ島沖、チリ沖、そして今回の巨大地震が続いています」
今は地球全体の活動が増えている時期。
こと日本に関して……今後、東北地方太平洋岸の復興に際して、津波工学の知識は必須になる。
それは当然として、東海地震、東南海地震、南海地震といった、南海トラフで起きる大地震、さらにはそれらが連動した巨大地震の可能性を考えると、津波工学は実に大きな役割りを負っている。
・・・・・・新企画”遺伝か環境か、それがモンダイだ”に続く・・・・
◇ 東日本大震災 衝撃の画像集 ◇
・・・https://youtu.be/7TEFgtU4zCc・・・
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//////参考資料///////
■□ 参考資料: 私たちは巨大津波の全貌を知らない □■
私たちは巨大津波の全貌を知らない
東日本大震災の発生から9年。今回の取材で、当時“1000年に1度”とも言われた巨大津波の全貌は、まだ十分にわかっていないということを痛感しました。
だからこそ、“あの日”のことを忘れずにこれからも検証を続け、伝え続けていくことが大事なのだと思います。今村教授がインタビューで語ったことばが、印象に残りました。
今村教授
「東日本大震災で大きな犠牲を出してしまいましたが、なぜこのような被害が出たのか、わかっていないことがまだまだあって、それを一つ一つ考え続けなければいけない。そこに、“次”の対応のヒントが生まれるはずです」
新説に続く・・・・・
◆ 津波からどう地域を守るのか(後半) ◆
・・・https://youtu.be/RU21-12qdJ8・・・
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