Quantcast
Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2016

めくるめく知のフロンティア・学究達 =011=

$
0
0

2011年3月11日 東北地方沖でのマグニチュード9の巨大地震による巨大津波

場所によっては波高10メートル以上 遡上高40メートル以上を記録

宮城県・岩手県・福島県を中心に 北海道から関東地方の太平洋岸に膨大な被害

近代都市を襲った史上はじめての巨大な津波

私たちは何を学び、これから何をすべきなのか / 津波研究者・今村文彦

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた を基調に編纂】

(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆  今村文彦・車は危険! すぐに高台かビルの上階へ =1/3=◆◇

   ぼくはかつてテレビ局の報道記者をしていたことがあり、国内外の地震や火山噴火など、自然災害の現場に派遣されることがよくあった。災害で亡くなった方や遺族に対して、取材者として相対する時、本当になんとも言えない悔しさ、無念さ、不条理さを感じたことは忘れられない。

 おそらくこれは、巨大な自然災害の現場に足を踏み入れたことがある人なら、誰でも感じることではないだろうか。今村さんが、防災にかかわる津波工学を志した原点にも似た感覚があったようだ。

「大学4年生のときに、秋田で日本海中部地震津波がありました。わたしは土木工学の研究室にいましたので、災害現地調査に連れていってもらいまして、現場でものすごい状況を目の当たりにしたんです。まだ、ご遺体の捜索をされていて、あのような形で人命が失われることがいかに悲劇であるか痛感しました。津波研究をしたいと思った原点です。人間は必ず亡くなるわけですが、大災害においてはあまりに突然です。

将来への希望ですとか、考えていたことが、いきなり、失われる。一番悲惨なのは、やっぱり家族で、一部残って、一部亡くなってしまって、今までのつながりが完全に途絶えてしまって……そして、生きのびた側には、ああしていれば、こうしていればと悔いばかり残ってしまう。その後悔は、家族だけでなく、地域にも残る……その悲劇や悔い。そういったものを少しでも無くしたいというのが一番ですね」

だから、今村さんをはじめ、日本の津波研究者はこれまでも多くの研究を積み重ねて、政策の提言を行い、防災知識の普及にも努めてきた。

 今回の津波は本当に多くの犠牲者を出したけれど、やはり、研究者として深く考察し、将来の津波の被害を軽減するための努力をしなければならない。

 では、どのような条件の下で被害が多く出て、どのような場合は被害が出なかったのか。そこのところを、まず見ておかねばならないだろう。

 この点につき、今村さんは、現状の研究の状況を「定量的なところはまだまだなんですけれども、定性的には整理がついています」と述べた。

 どんな傾向の場所、状況で被害が起き、どんな場所、状況で被害が起きにくかったか、その起きやすさと起きにくさについて数値化して示すところまでは行っていないが、大体の目星はついている、という段階か。

「今回うまくいかなかったことで大きかったのは──私たちは、浸水範囲の推定をしながら避難場所の指定にかかわってきたんですが、指定された小学校やコミュニティセンター、公民館といったところが、浸水してしまったんですね。実は建物の中におられれば助かったんですが、例えば学校への避難の場合、多数の方々が校庭に出てしまうんです。あるいは、建物といっても、体育館に入ってしまう。津波の場合、校庭や体育館は危険だから、建物の3階以上の教室に行った方がいいと自治体の担当者には伝えてあったんですが……」

・・・・明日に続く・・・・

◇ 映像で災害を体験しよう!(津波編) ◇

・・・https://youtu.be/t7k_Kyd1qqM・・・

 

動画再生不能の時は上記URL(⇑)をクリックしてください

//////参考資料///////    

■□ 参考資料: “サイレント津波”とは (2/6) □■

= NHK_WEB 特集/ : 「40m巨大津波」の謎に迫る “サイレント津波”とは =

“津波研究の第一人者”の苦悩

この“謎”に苦悩してきた専門家がいます。津波研究の第一人者、東北大学の今村文彦教授です。今村教授は、震災の前、東北を主なフィールドに、研究や防災の取り組みを第一線で続けてきました。

しかし、あの日、巨大津波は、今村さんの考えた想定を大きく超えて甚大な被害を出しました。「これまでやってきたことは、むだだったのか…」。そう思いながらも、この9年、ひとつひとつ、巨大津波が起きた原因を調べてきました。その今村さんにとって、残る「謎」の1つが、岩手県宮古市周辺に高い津波が、集中していたことだったのです。

今村教授
「なぜ今回の津波が40メートル級にもなったのか、この“謎”の原因を解明しなければ、十分な将来の予測ができない。予測ができないと、やはり想定外が起きてしまう。どういう状況であるにしろ、大きな想定外は繰り返したくないと思っています」

明日に続く・・・・・

◆  【南海トラフ地震】2分で津波が到達する避難困難エリア「揺れと同時に津波到達」 ◆

・・・https://youtu.be/RIypUqjZp1k・・・

 

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/1f8f9d468f4370d6fc2c68bb5e9c6a34

後節へ移行 : http://blog.goo.ne.jp/xxxx/012/xx

----------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------

【壺公夢想;如水総覧】 :http://thubokou.wordpress.com

【浪漫孤鴻;時事自講】 :http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/

【疑心暗鬼;如水創作】 :http://bogoda.jugem.jp/

下線色違いの文字をクリックにて詳細説明が表示されます=ウィキペディア=に移行

================================================

  

・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

================================================


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2016

Trending Articles