2011年3月11日 東北地方沖でのマグニチュード9の巨大地震による巨大津波
場所によっては波高10メートル以上 遡上高40メートル以上を記録
宮城県・岩手県・福島県を中心に 北海道から関東地方の太平洋岸に膨大な被害
近代都市を襲った史上はじめての巨大な津波
私たちは何を学び、これから何をすべきなのか / 津波研究者・今村文彦
【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた を基調に編纂】
(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)
◇◆ 波研究者・今村文彦が見た“悪夢” =2/3= ◆◇
インタビューを始めると同時に、ぼくはひとつ、当然といえば当然のことを再確認することになった。今回の地震による津波とその被害は、専門家である今村さんにとって、素人であるぼくなどよりも、ずっと深刻で、忸怩(じくじ)たるものがある、ということ。これまでの総括をしてほしいとお願いした際、まず最初に今村さんが語ったのは、津波の「減災」に長年取り組んできた研究者としての深い思いだった。
「悪夢、ですね。科学者としては適切じゃないかもしれないですけれど、一番最初に思い浮かぶ言葉としてはそうなります。あまりにも大きな被害、あまりにも甚大な影響。私は、学生時代から考えると30年ほど津波研究に携わり、世界で起きた様々な津波被害の現場を見てきました。しかし、足元でこれだけの被害が出るというのは、いまだに想像できないっていうんでしょうか──悪夢としか思えないんです」
その「悪夢」が始まった瞬間、今村さんは、地元仙台ではなく、東京にいたという。
「気象庁で、前日、津波情報の出し方についてのシンポジウムをやった後で、当日の午前中、専門家の委員会があったんです。それが終われば、普通、仙台に戻るんですが、たまたま夕方、国交省関係の別の委員会があったので、霞が関で昼食後のコーヒーを飲んでいたところでした。本当に長い揺れでしたから、直感的に東海地震が起きたと思いました。その後すぐインターネットを調べましたら、何と宮城県沖と。唖然としました。東京でこれだけの揺れを生じさせる地震が東北地方であるなら、もうとんでもない地震だと」
今村さんは、当然ながら、すぐに津波を心配した。海上保安庁のホームページで、リアルタイムで港内の水位変動が確認できるそうで、釜石、鮎川など、三陸沿岸ですでに津波の予兆である引き波がはっきり確認できた。そして、その後、すぐに押し波がやってきたという。巨大な津波が沿岸部に押し寄せるのを、データとして目の当たりにしてしまったわけだ。
「慌てて内閣府防災担当に行きました。情報収集したり、もし必要であればサポートしたいなと思いまして。ただ、そのときは、防災担当でもまだほとんど何もわかってなかったんです。一番の情報は実はNHKでした。仙台平野、名取市閖上(ゆりあげ)。あそこの遡上の映像がまさに映ったんですよ。時間的にも地震から1時間余りで、しかも沿岸部からかなり入り込んでいるのに津波の勢いは全く衰えてないんです。その瞬間ふっと思ったのは、貞観の地震津波と全く同じだと──」
・・・・・・明日に続く・・・・・
◇ 【東日本大震災】日本人と信仰心 ◇
・・・https://youtu.be/WaVZvrTytak?list=PLORrVF9ZX_qHAYpj7t5OjmELuQZ9bqHn7・・・
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■□ 参考資料: 津波地震 □■
津波地震(つなみじしん)とは、地震動から求められるマグニチュードの大きさに比して、大きな津波が発生する地震のことである。1972年に地震学者の金森博雄が定義した
海底において地震が発生し、海底面に地震断層による地殻変動が現れると、それは海水の上下動を呼び起こし、津波を発生させる。通常は、津波を発生させる地震は大規模な地震であり、体感もしくは強震動地震計などにより、津波を引き起こした地震による揺れ(地震動)を感知することができる。一般的に断層運動の大きさ(モーメントマグニチュード)が大きいほど、地震動も津波の規模も大きくなる。
しかしながら、断層運動によって、地震動(揺れ)と津波(海底面の地殻変動による海水の上下動)がそれぞれ生じるのであって、地震動が津波を引き起こすわけではなく、地震動と津波は原因は同じだが別の現象であるともいえる。よって地震動と津波の大きさがリンクしない場合もあり、極端なケースになると、体感もしくは地震計によって観測した地震動は比較的小規模であるにも拘わらず、大きな津波が発生する場合もある。このタイプの地震を津波地震と呼称する。
津波の波高が大きいことから、海水の上下動の差 = 地殻の変動量自体は大きい。大きな地殻変動が通常の地震よりも長い時間をかけて発生する(スロースリップ)ことで、有感となるような短周期の地震動をあまり生じさせることなく大きな津波を発生させ、津波地震となる。また、海溝軸付近でのすべり量が大きいと津波が大きくなる。
一般に地震断層の破壊伝播速度は、通常の地震ではおおむね秒速2.5 - 3 km程度であるとされる。しかし津波地震では秒速1 km程度の場合が多い。このような地震では強震動をあまり生じさせないが、津波の波源域は津波が拡散するよりも早く数分以内の短い時間で広がるため、津波が大きくなる。破壊伝播速度がこれよりさらに十分遅い場合は、津波の波源域が広がる前に津波が拡散してしまい、大きな津波も発生しなくなる。
地震の揺れ自体が小さいにもかかわらず大きな津波を発生させる津波地震の特性から、地震発生直後の避難が難しく被害が拡大する危険性をはらんでいる。津波地震の顕著な例として知られる1896年の明治三陸地震では、2万人以上の死者を出した。
2011年の東北地方太平洋沖地震では、プレート境界の陸地側の深い部分のすべりにより短周期の強い地震動が発生し、沖合いの海溝側の浅い部分のすべりにより長周期の地震動と強大な津波を発生したと推定され、この陸地側と海溝側の断層破壊が往復する形で発生したと推定される。
これにより広範囲で発生した海溝型地震と津波地震が連動して、津波もより巨大化された可能性がある。また、明治三陸地震は主にプレート境界の海溝側の浅い部分で断層破壊が発生し、長周期の地震動と強大な津波を発生したと理解される。東京大学の古村孝志らも明治三陸地震や同じく津波地震である慶長地震は海溝側の浅い部分で発生した地震と推定している。
地震学では一般的に、実体波マグニチュードに対してモーメントマグニチュードや津波マグニチュードが1以上大きくなるような地震が津波地震に分類される。
明日に続く・・・・・
宮城県沿岸部を襲う津波 【陸上自衛隊提供映像】 ◆・・・https://youtu.be/FggGDtpK4eU?list=PLORrVF9ZX_qHAYpj7t5OjmELuQZ9bqHn7・・・
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