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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「人間は何処に…」新・人類進化の道 =B07=

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DNAを分析すると 生物の進化の歴史を辿れる 人間でも同じこと

人間の細胞にある「ミトコンドリアDNA」というモノを扱って

ミイラや古い人骨などからそのルーツを解明、「人間とは何か」を問う

国立科学博物館人類研究部研究グループ長 / 篠田 謙一

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた を基調に編纂】

(文=川端裕人/写真=藤谷清美、& イラスト・史料編纂=涯 如水)

◇◆  ミトコンドリアDNAでわかった人類の歴史 =1/2= ◆◇

 現生人類ホモ・サピエンスはアフリカで生まれた、という説が有力だ。たぶん、確定的と言ってよい域に達している。

 現生人類であるぼくたちの祖先は、アフリカから中東経由でユーラシア大陸へ進出し、さらにはベーリング海峡を渡って北米大陸に到達、さらにパナマ地峡を通過して、南米大陸を南下し、最終的に南米最南端マゼラン海峡地域にまで至った。

 まさに大いなる旅路だ。ぼくとしては、ここにさらに、南太平洋の民族移動を付け加え、今から800年前になって、やっと人類が発見、定住した大きな陸地、ニュージーランドを「旅の終わり」に位置づけたいのだが(居住していたこともあり、思い入れがあるのです)、一般には、南米の最南端が終着点として理解されている。

 篠田さんのミイラ研究は、南米アンデス地域であり、つまりは、この大いなる旅の終着点付近だ。もともとの研究の最大のテーマである「人類史」の中で最後のハイライト部分と言える。

 では、その終着点から、篠田さんの研究を通じて、人類史を振り返るとどうなるだろう。

 そのためには、篠田さんが使ってきたミトコンドリアDNA分析の特質を知っておくべきだろう。

 というわけで、ミトコンドリアDNAについて、簡単に。

まず、ミトコンドリアというのは、細胞内にあるエネルギーを生産する小器官だ。核とは別に独自のDNAを持っており、おそらくは細胞内に入り込んだ共生微生物が起源ではないかと言われている。DNAサイズは、1万6000塩基対ほどで、30億塩基対ものある核DNAと比べると格段に小さい(塩基や塩基対というのは、DNAの遺伝情報を構成する最小単位)。

 もう一点大事なのは、ミトコンドリアの遺伝子の伝達の仕方だ。核DNAなら、父親の精子と母親の卵がくっついて半分ずつの遺伝情報を受け継ぐわけだが、ミトコンドリアの場合はその方式をとらない。精子からは父親由来のミトコンドリアの遺伝情報は伝達されないので、結局、卵の中にあった母親のミトコンドリアだけが子に継承される。つまり、ミトコンドリアDNAの研究で辿ることができるのは、母系のみなのだ。

 人類史解明のためにミトコンドリアDNAを使うメリットを、篠田さんはこう説明する。

・・・・・明日に続く・・・・・

◇ 武田邦彦/講座 : 日本ができたときのトップ ◇

・・・https://youtu.be/y1vS6BnCOdo?list=RDTNrTA_GQtHo・・・

動画再生不能の時は上記URL(⇑)をクリックしてください  

//////参考資料/////// 

■□ 参考資料: DNAで読み解く日本の古代史(2/6) □■

第2章 出アフリカ--ミトコンドリアDNAが描く新人の拡散

  人類集団は大きく四つのグループに分かれます。そのグループをクラスターと呼びますが、DNA分析による区分けでは四つのクラスターのうち、三つまでがアフリカに住む人だけから構成されています。残りの一つのなかに、先のクラスターに含まれなかったアフリカ人と、それ以外の世界のさまざまな集団に属する人たちが集まります。

 さらに、この最後の集団のクラスターを見ると、分岐の先のほうでより小さなクラスターに分かれています。その一つはアフリカ人だけを含んでいますが、残りのクラスターは、片方がアジアの集団だけから構成されており、もう一方はヨーロッパ系の集団とアジア集団の混合したものでした。

 この二つのクラスターは前者がM、後者がNと名づけられています。つまり人類集団は大きく分けてL0、L1、L2、L3、M、Nとなります。

第3章 DNAが描く人類拡散のシナリオ

  アジアに向かった集団がオーストラリアにたどり着くのが47000年くらい前、東アジアにもほぼ同時期に到達したと考えられます。ヨーロッパの考古学や人類学では世界のどの地域よりもくわしい研究が行われています。ヨーロッパには4万年ほど前に私達の祖先が到達したと考えられていますが、そこにはネアンデルタール人が住んでいて、約1万年にわたって共存していたと考えられています。

 現在のヨーロッパ人が持っているミトコンドリアDNAのハプログループは、Nから派生したもので、それぞれJ、H、V、T、Kという名称が付けられています。ハプログループJを用いた計算結果では、ヨーロッパ到達の時期が約一万年前という数字が得られ、ちょうどヨーロッパに初期農耕がヨーロッパに持ち込まれた時期に一致しています。

 現在のヨーロッパではJは約13%を占めており、残りは1万5千年以上前にヨーロッパに到達したハプログループに属しています。

明日に続く・・・・・

日本人のルーツをさぐる旅3 ◆

・・・https://youtu.be/gb9bEN6R_6o?list=PLg2LPnANrWZDBzBFaluVWrqlpZ6GMsoM1・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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