〇◎ “命のことを知らずして、命の大切さは理解できない” ◎〇
= 探検的調査を実践する “探検昆虫学者” 西田賢司 =
【この企画はWebナショジオ_“「コスタリカ 昆虫中心生活」” に追記・補講し、転載した】
☠ 中米コスタリカで新種の昆虫を見つけまくる男! 「バックマン」 ☠
曰く 『昆虫は、僕たちに自然の変化を教えてくれる一番身近な存在です』
◇◆ =048= 茂みで見つけた笑い顔のツグミ ◆◇
前回は、モンテベルデのバイオロジカルステーションに毎日やってくるハナグマ「ピソちゃん」のお話でしたが、今回も同じ庭先から。最後に<今週のピソちゃん>もあります!
ぼくの部屋があるラボ棟から本部棟へ向かう道に、ゆるやかな階段がある。そのわきに何種類かの小木で出来た茂みがあって、いつも何かいないかなと葉の上などを見ながら歩いているのだが、あるとき、そこに微笑ましい空間があることに気づいた。
「笑ってるやん!」 あれも、これも。 逆さから見ると、「オヤスミ」に見える。
笑顔の正体は、クルシア(Clusia属)の花のつぼみ。ニコッと笑った目に見えるのは、花びらや雄しべを包むガク(萼)の切れ目の模様だ。
クルシアは、果物の女王として有名なマンゴスチンを含むフクギ科に分類されている。ぼくが観察している木は雄株で、雄花だけが咲き、実はならない。花はしだいに茶色くなって、わずか1日ほどで地面へ落ちるが、つぼみはどんどんできて、花がぽつぽつ咲いていく。年中それが繰り返されているようだ。
花を観察していると、いろんな生き物が集まってくる。
アシナガバチ、ハリナシミツバチ、タテハチョウの仲間・・・ハチドリもやって来た!
夜中は、小型のゾウムシやハネカクシ、アザミウマにショウジョウバエの仲間、あとハサミムシとオオアリの仲間がやって来ていた。蜜や花粉に興味があるようだ。
花の香りは、ぼくの好きなキンモクセイに似ている。キンモクセイほど強い香りではないけれど、コスタリカにないあのなつかしい香りを年中楽しめるのはうれしい。
=参考資料・文献=
マンゴスチン
マンゴスチン(学名: Garcinia mangostana)はフクギ属の常緑高木。東南アジア原産。果実は美味で「果物の女王」と称される。フクギ科ではもっとも利用されている種の一つ。MANGOsteenと名称にMango(マンゴー)とあるが関連はない。7-25mの直立する幹を持つ高木で、樹幹は円形または円錐形、樹皮は褐色から黒色、内側には黄色の樹液を含む。
葉は対生、卵形ないし長円形で長さ8-15cm、厚く革質でやや光沢を持つ。花は2.5-5cmで雄花または両性花。両性花は若い短枝の先端に1または2個つく。花弁は4枚、肉厚でわずかに黄色を帯びた赤色から淡桃色。雄蕊は多数。雌蕊は1個、柱頭は4-8裂する。果実は直径4-8cmの球形で、表面は滑らか、肉厚の萼が宿存し、反対側に柱頭の跡が残る。果皮は厚く、やや硬く、暗赤紫色。
食用の果肉部分は仮種皮である。柱頭の数と同じに分離したミカンの房のような形をしており白色である。それぞれの房に1個の種子があるが、そのなかで発芽能力を持つ通常1個(0〜2個)だけが大きい(長さ1cm程度で扁平)。発芽能力を持たない種子は小さく食用時に気にならない。
ドリアンを「果物の王様」と呼ぶのに対し、マンゴスチンは柔らかい果肉、強い甘みとさわやかな酸味で上品な味わいのため「果物の女王」と呼ばれる。デリケートな食感を楽しむため生食が一般的だが、ジュース、ゼリー、缶詰に加工されることもある。基本的に劣化しやすく賞味期間の短い果物である。高湿度で低温にすればその期間を伸ばすことができるが原産国では気温が高く、数日で劣化してしまうことが多い。実験では4℃で湿度90%で49日間品質を保ったという。
収穫後は多くの果物とは反対に果皮が硬化してゆくが、もともと分厚く固いため内部の様子が分かりにくい。劣化するとシャーベット状だった可食部は透明感が増し黄変し不味。日本では生または冷凍、シロップ漬の缶詰で入手できる。生での輸入は2003年に解禁されたがまだ量は少ない。生のものと解凍のものでは味が著しく異なる。
・・・・・つづく
_ ドリアンとマンゴスチン、どっちにする? _
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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