〇◎ “私が知りたいのは、地球の生命の限界です” ◎〇
= 海洋研究開発機構(JAMSTEC)及びナショナルジオグラフィック記載文より転載・補講 =
☠ 青春を深海に掛けて=高井研= ☠
ᴂ 第6話 JAMSTECの拳―天帝編― ᴂ
◇◆ 「しんかい6500」、世界一から陥落 =2/3= ◆◇
5大洋最深部潜水計画
ちなみに、5大洋最深部海底潜水計画という、7大陸最高峰登頂みたいなスケールの大きな冒険が、2011年4月8日に、なぜか航空会社のヴァージン・アトランティックから発表されています。
ヴァージングループの会長であるリチャード・ブランソンが、「新型有人潜水艇で世界中の最深部を潜りまくるぜ」という「神様、仏様、超セレブ(オレ)様」感満載のヴァージン・オーシャニックプロジェクトです。
こちらはまだ「絵に描いた餅」状態のようですが、その計画の概要を示したCGビデオをYouTubeで見ることができます(下)。また、プロジェクトのホームページを見ると(http://www.virginoceanic.com/)、最近、実際の潜水艇のテストを始めたようです。
ヴァージン・オーシャニックプロジェクトのトレイラー動画(英語)
実は、JAMSTECの技術者・研究者の間では、モアイ風のディープシー・チャレンジャー号よりも、この近未来SFチックなヴァージン・オーシャンアロー号(JR西日本風のテキトーな仮名です)の方が遙かに男心をくすぐると評判です。「ヴァージンという言霊が、やっぱり男のロマ・・・、いやはや、なんとも、グフフフ」ということではなくて、確かに「うおお、カッチョエェー」と言いたくなる潜水艇の外観デザインです。
しかもそのコックピット(人が搭乗する部分)は強化ガラス製のようです。これは眺めが良さそうで、いいね!です。ただし、ガラス球は圧力耐性スペック的に大丈夫と言われていますが、普通に考えるとやはり衝撃に脆そうなので、たとえ「乗せてやる」と言われたとしても、ワタクシもさすがにちょっと・・・、遠慮したい気がします。
が、様々な技術的興味やプロジェクト自体のロマンやリスクを考えると、「やっぱりV.Oの方がD.Cよりはるかに冒険だよね」と週刊ジツワ的覆面イニシャルトークでN.Gの目を誤魔化しつつも、本音ではそう思います。
= 人が支える海洋研究 「しんかい6500」潜航同行記 2/4 =
支援母船「よこすか」の乗組員は船長を筆頭に27人。加えてよこすかには、しんかい6500のチーム11人も乗っていた。皆、海洋機構から船の運航を委託された民間会社「日本海洋事業」の所属だ。夜は研究者用の個室で休ませてもらった。机の上のペンが転がり落ちるほどの揺れがあり、部屋は一晩中ギシギシと音を立て続けた。
2日目の早朝、青ケ島の東海上でよこすかは停止した。島は黒い岩肌をさらす切り立った崖に囲まれている。この絶海の孤島に約160人が住んでいると想像するだけで、不思議な感じがした。
いよいよ、しんかい6500の潜航だ。だが一時は、中止も検討された。台風によるうねりに加え、今年は黒潮が「大蛇行」してちょうど青ケ島近海を通り、潮流が速かったからだ。流速が4ノットに達すれば潜航できない。青木高文船長(54)と桜井さんは直前まで迷っていたが、黒潮の流れは3ノット足らず。風も落ち着いていて、最終的にゴーサインが出た。
今回の潜航は、チムニーに加え、深海生物の観察にも挑戦することになっていた。おびき寄せるための餌になったのは、海洋機構広報部の上田健さん(36)らが事前に市場で買ったサバ。包丁で切れ目を入れて、しんかい6500にセットされた。上田さんらが出航前に横須賀港で釣り上げたクロダイとカサゴは残念ながら「サバほどにおいが出ないから」と深海生物の餌に選ばれず、司厨部のメンバーが煮付けてくれて私たちの夕食になった。
しんかい6500のパイロットは、潜航回数82回を誇る大西琢磨潜航長(35)が務めた。「コパイロット」と呼ばれる副操縦士を務めた飯島さんは、実は女性で2人目の潜航士だ。あと一人は、報道関係者同士の抽選に勝ったフジテレビの男性記者。3人は不燃性が高く、深海の寒さから身を守るための青い潜航服に身を包んでから乗り込んだ。
基本は「浮く」設計
しんかい6500は全長9・7メートル、26トンで、定員は3人。1989年の就航以来30年近く、日本で最も深く潜水できる有人調査船の座を保ってきた。パイロットらが身を置くのは「耐圧殻(たいあつこく)」と呼ばれる、直径2メートルのチタン合金製の球体だ。水深6500メートルでは1平方センチ当たり約680キログラムもの途方もない水圧がかかる。その水圧から乗組員を守る耐圧殻は頑丈に作られているが、それでも深海では5ミリほど縮むらしい。
一方、耐圧殻以外の部分は改良が重ねられてきた。試料採取時に使うマジックハンド(マニピュレーター)の操作性は向上し、移動用のプロペラも増設。正面にはハイビジョンカメラとデジタルカメラも設置された。
これまではパイロット2人、研究者1人の運用だったが、昨年には耐圧殻内部も大幅に改修。パイロット1人、研究者2人でも潜航できるようになった。海洋機構は今年度中に新たな態勢で運用を始めたいという。
“しんかい6500”の機体には浮力材が詰まっており、「バラスト」と呼ばれる鉄製のおもりを積み込むことで深海へと沈む。浮上の際はバラストを切り離すだけ。田代さんは「基本は『浮く』設計になっていて、非常に安全性の高い乗り物です」と説明してくれた。
通常の潜航時間は8時間だが、酸素ボンベや非常食が積んであり、最悪の場合は5日間、海中で滞在できるようになっている。バラストを離脱できないトラブルが発生した時には、船体の部品を切り離すスイッチを次々に押して浮上を試みる。ただ、これまでにそうした大きなトラブルが発生したことはない。
・・・・・・・・つづく・・・・・・・
動画 : 「生物が生息できる海」を発見
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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