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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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未知なる深海へ 高井 研 =083=

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〇◎ “私が知りたいのは、地球の生命の限界です” ◎〇

= 海洋研究開発機構(JAMSTEC)及びナショナルジオグラフィック記載文より転載・補講 =

☠  青春を深海に掛けて=高井研=  ☠

ᴂ 第5話  地球微生物学よこんにちは ᴂ

◇◆  人生最大の恐怖体験 =3/3=  ◆◇

地球人の中でも飛び抜けて優秀な知能を持つオレ様に目をつけたのか?やはり天才?」。そんな冗談をかます余裕もなく、ボクは猛スピードで妻の待つ家に帰った。そして、車から降りてUFOに吸い上げられないように猛ダッシュで家に入った。そして妻に「もうオレはだめだ。奴らに誘拐される。もしオレが消えたら、宇宙人に誘拐されたと思ってくれ。たぶんメンインブラックがやってくるぞ」と恐怖体験について語った。

妻は決して頭ごなしに否定することなく、柔和な笑顔で微笑みながらボクの話を聞いてくれたんだ。おかげでボクは落ち着きを取り戻し、たぶんボクの見間違いだろうという気分になってきた。そしてその日はぐっすり寝る事ができた。

翌朝ボクはすっかり昨日のことは忘れていた。そして、図に乗っていつものように深夜まで仕事をしてしまった。また夜中の2時頃に仕事を終え、帰ろうとした時、昨日の出来事を思い出した。

「ははは、まさかね。昨日は疲れで変なものを見たんだよ。ありえない、ありえない」。

そう言いながら、でもなるべく空を見ないように猛ダッシュで車に乗り込んだ。そしてエンジンをかけて、車を走らせてやや落ち着いたところで、確認してみるかと思ってフロントガラス越しに暗闇の空を見上げた。

うわ!昨日と同じような巨大な物体が、色とりどりの無数のライトを点滅させながら、車の真上を浮遊していたのだ!!しかも御丁寧に今日は2機に増えていたんだ!!!!

もうダメだ。ボクは生きた心地がせず、猛スピードで車を飛ばした。明日にはボクは地球上にいないかも知れない。誘拐されずに家にたどり着くとベッドの中でブルブルと震えて過ごした。

次の日からボクは日が暮れると一切外出しないようにした。昼間といえども、なるべく一人にならないようにした。いつも空を見て、変な飛行物体がいないか確認するようになった。そして、もしものときに証言してくれるように、なるべくいろんな人にボクの見たモノを話してまわったんだ。

実際多くのアメリカ人は、ボクの話を信じてくれた。たぶんボクの見たものは、エイリアンの乗り物ではなくて、軍の開発中の未確認飛行物体だったんではないかという意見が多かった。たしかに研究所の近くにはあの有名な「エリア51」のような軍の演習場があるのは事実だった。

たしかに、研究所の上空以外にあの変な飛行物体を見る事はなかった。そして、地球上から誘拐される事なく現在も元気に過ごしている。なので、たぶんそうなんだろう。しかし、たとえ軍の飛行物体だとしても、あの体験は人生最大の恐怖体験だった。そのせいでこの出来事から数カ月、ボクは日本に帰ってきてからも夜にはJAMSTECの建物から空を見上げてヘンな飛行物体がないか確認する癖がついてしまった。

嘘のように聞こえるかも知れないが、ボクが見たのは、その由来はどこであれ、間違いなく未確認飛行物体(UFO)だった。

でももしかして、最近ボクが熱病にうなされたように「時代はアストロバイオロジー(宇宙生物学)なんじゃあ」とかほざいているのって、まさかボクの脳内に埋め込まれた微小なチップのせいってことはないよな。ハハハ。ヘヘヘ。ヒヒヒィー。ギロリ・・・、グワァ。

= 地球外生命は土星の月にきっといる。エンセラダスの海に (3/3) =

「生命がいれば、まず間違いなくエネルギー代謝をするはずです。おそらくはエンセラダスの環境に多いと予想される水素、一酸化炭素、二酸化炭素や窒素を使った代謝でしょう。回収した海水サンプルについては、地球にもち帰る間にもエネルギー代謝が行われているかどうか、放射性同位体標識法を用いて調べるつもりです」

このように、エンセラダスにいる生命が地球上に存在する生命とはまったく異なっていたとしても、エネルギー代謝に注目すれば生命を見つけ出すことができる。探査機の中に、ほかにも質量分析器やレーザー分光器などの測定装置を搭載することで、海水を採取した直後から探査機内で分析を開始できる予定だ。

エンセラダス探査プロジェクトは、まだ計画の段階だ。しかし、すでに高井をはじめとするJAMSTECやほかの大学・研究機関の科学者たち、はやぶさの開発に携わったJAXAの技術者たちが、所属の壁を越えてひとつの目標の下に集まり、ボトムアップでプロジェクトの具現化に向けて動き出している。計画通りに進めば、2030年代半ばにはエンセラダスの海水についての研究を始められるはずだ。ちょうどいまの小中学生たちが、このプロジェクトの主役となれるだろう。

宇宙で生命を見つけられたら、生命科学に革新的な局面が訪れるだろう。それは、地球生命と地球外生命という比較可能な対象を初めて手に入れることを意味するからだ。しかし、このプロジェクトの真の意義は、科学的な価値だけではないと高井は語る。

「もし地球外生命を見つけ出せたとしたら、科学者として最高の自己満足が得られますね。でもそれだけでなく、次はさらにほかの生命を探してみよう、もっと遠くに行ってみようと、みんな絶対に考えるじゃないですか。それが未来に生きる人々の好奇心をゆさぶって、さらに知的活動が続く原動力になる。あくなき人類の知識欲の向上につながる。挑戦すべき人類共通の目標をもつことは、非常に重要なことです。宇宙生命探査というのは、こうした目標につながる大きなステップになれると思いますよ」

宇宙で最初に生命を見つけ出す。それは「生命とは何か」という生命科学最大の難問に迫る挑戦であり、地球上に生きる生命が宇宙で唯一の孤独な存在ではないと知るチャンスである。そして同時に、未来を生きる人々にわたしたちから、知的好奇心という名のバトンを渡すリレーでもあるのだ。

・・・・・・・・つづく・・・・・・・

動画 : 深海と大地が出会う場所!?「ちきゅうTV in 高知」(前編)

  

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