○◎ Great and Grand Japanese_Explorer ◎○
新たなピラミッド像を追って、エジプト考古学の魅惑の世界=河江肖剰=
= Webナショジオ_“河江肖剰-新たなピラミッド像を追って”より転載・補講 =
☠ 発掘調査と先端技術によって、古代のピラミットの実像に迫る ☠
◇◆ 語呂合わせで生まれたエジプトの神々 = 3/3= ◇◆
語呂合わせの創世の神話
古代エジプト人は、創世の時をレク・ネチェル〈神の時間〉もしくは複数形のレク・ネチェルウ〈神々の時間〉、さらにはもっと限定的にレク・ラー〈太陽神の時間〉と呼んでいた。
創世以前は無ではなく、すべての要素と力を含むあるひとつの源があり、そこから世界は生まれたと考えていた。 この原初の源は〈完成者〉もしくは〈完成させる者〉を意味するアトゥムという太陽神として知られていた。
創世以前の世界は不動であり、その原初の水の中で、アトゥム神は動かずただ存在していた。 テキストはその状態をこう語る。「ヌンとともにただひとり不動であり」。 そしてアトゥムは「卵の中」にいた。アトゥム神は〈自らを生じさせる者〉を意味するケペル・ジェス・エフと呼ばれ、広大無辺の原初のヌン海の中に、生命と光の有限の空間を生じさせた。
アトゥム神はどのように不活性の世界を動き出させたのか。それは彼の「自慰行為」によってだった。 ピラミッド・テキストのP475章にはこう書かれている。
アトゥムはヘリオポリスで勃起し自らを生じさせた。彼は陰茎を握り、射精し、そしてシュウとテフネトという双子が生まれた
エジプト語で「勃起する」や「射精する」という言葉はベンという。 そしてピラミッドの形はベンベンという。 ここに聖なる語呂合わせが見られる。 古代エジプト人にとって、ピラミッドの形は、創造神アトゥムの精液が石化したものを彷彿させるものであり、世界の創世に関わる形だったのである。
N359章にはこうも書かれてある。 =御身(アトゥム)はくしゃみでシュウの神を、つばを吐いてテフネトの女神を生んだ。=
ここもちょっとした語呂合わせだ。 くしゃみ(イシェシュ)によってシュウ神を、つばを吐く(テフ)ことで、テフネト女神とかけている。
「精液」や「くしゃみ」や「つば」など、現代人の感覚からすると思わず眉をしかめそうだが、シュウは大気の男神であり、テフネトは湿気の女神だった。 この夫婦神から今度は大地の男神ゲブと天空の女神ヌトが生まれた。 次いで、これら大地と天の神から、肥沃な土地の象徴であるオシリス神、その妻であり王座の女神であるイシス、砂漠の混沌の神であるセト、そして妻ネフティス女神が生まれた。
この神々のグループを数字の「九」を表すペセジェトと呼び、後のギリシャ人は九柱神を意味するエンネアス(英語のエンネアドの語源)と呼んだ。 ピラミッド・テキストは、これらの神々と宇宙の誕生について書かれているのだった。
=資料・文献=
エジプトの神々 ・ ホルス (3/3)
ホルスはイシスの息子としてはハルシエシス(Harsiesis、「イシスの息子ホルス」の意)と呼ばれた。 これは、オシリスへの信仰が高まるにつれその息子のホルスに太陽神ホルスの一部が同化したものと考えられている。 古い神話ではセトと戦ったのはホルス・ベフデティであったが、新しい神話ではハルシエシスが戦ったとされた。 ハルシエシスたるホルスは、オシリスの死後に生まれ、父の仇のセトと長い間戦って勝利を得た。 そして父神オシリスの後を継いで、現世の統治者となった。 ファラオはホルスを模範として国を治め、「生けるホルス」の称号で呼ばれた。
エジプトの神々 ・ラー
ラー (Ra) 、あるいはレー (Re) は、エジプト神話における太陽神である。 語源はエジプト語でそのまま、「Ra」(太陽)。 ラーはハヤブサの頭をもつ姿で描かれることが多い。 後にアトゥムと習合し、ヘリオポリスでは最も重要な神とされる。 ヌンから生まれ、シューやテフヌト、バステトの父とされる。 また、セクメトはラーが人間を滅ぼすためにその目から生み出されたとされる。 目からは強烈な光を放ち、敵を焼き滅ぼす。 ラーを象徴する元素と色はそれぞれ火と赤。
ラーの最初の息子・シューとテフヌトが旅に出て帰って来ずに彼が心配していると、ようやく二人が帰って来たのでラーは涙を流し、その涙から最初の人間が生まれたといわれる。 後にラーの権威は衰え、自分を敬わない人間を滅ぼすためにセクメトを送り込むも、オシリスの意見により取りやめた。
最後はイシスの計略で、彼女が彼の垂らした唾液を含んだ泥をこねて作った毒蛇に噛まれ、毒の苦しみに耐えかねて毒を解除くしてもらうことと引き換えに自分を支配できる彼自身の本当の名前を教えたため、トートにその座を譲った。
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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