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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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今日(狂)の狂言 : 08月05(月曜日) &旅と文化の足跡が野帳

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★ 忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 ★

◆ アメリカのセックスシンボル、マリリン・モンローが36歳の若さで変死(1962年)。彼女とのアーン♥♥が噂されていたジョン・F・ケネディ大統領は、彼女のパンティーのサイズを決めたことに関して口を閉ざしていたが、翌年暗殺され、真偽の程は今日に至るまで不明。 ◆ 毛沢東同志が年甲斐もなく壁に自分のアジ演説論文『司令部を砲撃せよ - 私の大字報』を落書きする(1966年)。 ◆ 1984年 - ロサンゼルスオリンピックで、オリンピックで初めての女子マラソンを実施。

◎ ◎ 世界初、K2山頂からのスキー滑降に成功した男、挑戦の物語 =後節=  ◎ ◎

- - -Photo Stories撮影ストーリー- - -

=National Geographic Journal Japan 〉ニュース〉旅&文化〉 

・・・・2017.mm.dd / 文=Aaron Teasdale/訳=ルーバー荒井ハンナ・・・・

  空気は薄く、バルギエル氏はカーブを曲がるたびに立ち止まって息を整えながら、標高7689メートルまで順調に下ってきた。ここから先は、キャンプや固定されたロープがあるメインの登山ルートを外れ、誰も足を踏み入れたことのない未知の領域へ分け入る。既存の一本道を行くのではなく、4本の登山道を結ぶ独自のルートを事前に描いてあったのだ。危険な道のりだった。(参考記事:「【動画】恐怖の断崖、バイクでヒマラヤに挑戦」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/b/040600168/

 初めのうち、山をすっぽりと包む深い霧が、行く手を阻んだ。視界が効かない状態では、数ある崖やセラック、氷河を避けて通るのは不可能だった。より安全なアブルッチルートを行くという選択肢もあったが、そちらはブラックピラミッドと呼ばれる高さ600メートルの岩場をロープで懸垂下降しなければならず、全行程をスキーで降りるという目的が果たせない。緊張の1時間半が過ぎると霧が晴れ、前人未到の南側斜面へ向かって、歴史的挑戦の一歩を踏み出した。

  その晩7時ごろ、バルギエル氏はK2のふもとのゴドウィン・オースティン氷河へたどり着いた。所要時間7時間、垂直距離にして3597メートル。命をかけた歴史的なスキー滑降は、こうして成し遂げられた。心も体も疲れ果てたバルギエル氏は、そのまま1時間半雪の上に横たわっていた。

 「到着したときは、子どものようにうれしかったです。深い安堵感と幸福感を覚えました。一度もコントロールを失うことのなかった自分を、うれしく誇りに思います。初めのうちは自信をなくしかけたこともありましたが、終わってみると全て納得がいき、思っていたことがすべて正しかったのだとわかりました」

  ポーランドは、草分け的な登山家を数多く輩出している。そのポーランド人でさえ理解に苦しむK2のスキー滑降という偉業に、国中が沸いた。国会議員や著名なジャーナリスト、元オリンピック選手から祝いの言葉が寄せられた。

  この功績を最も深く理解しているであろうワトソン氏は、大局的な視点から、次のように語った。「宇宙の底ともいうべき成層圏まで、酸素ボンベも持たずにたったひとりで登り、スキーで滑降する。ロープなしでエルキャピタンへ登頂したアレックス・ホノルド氏(※下記参照)と並ぶ、人類の偉業です」

  ダベンポート氏も言う。「これほどの規模で、これほどの強い意志を必要とする難題を乗り越えた者はいません。K2は、スキーで制覇されたのです」  

ロープなしで900mの絶壁を初登攀、米ヨセミテ / アレックス・オノルド氏、岩壁エル・キャピタンをフリーソロで   =National Geographic Journal Japan 〉ニュース〉旅&文化〉 / 2017.06.08

  ロッククライミングの世界では誰もがその名を知るアレックス・オノルド氏が6月3日、米カリフォルニア州にあるヨセミテ国立公園内の有名な岩壁エル・キャピタンを、安全用の道具もロープも使わない「フリーソロ」と呼ばれる方法で登攀することに成功、クライミング史上まれに見る偉業を成し遂げた。

  挑んだのはエル・キャピタンの主要ルートの一つで、地上915メートルに達する「フリーライダー」。最後の緩やかなピッチはほとんど駆けるようにして登り切り、わずかに雲の浮かぶ青空の下、現地時間午前9時28分に頂上に到達した。全行程にかかった時間は3時間56分だった。(参考記事:写真「ヨセミテ エル・キャピタン」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/magazine/16/122100001/041900010/

  挑戦に先立ち、オノルド氏は1年以上かけて米国、中国、ヨーロッパ、モロッコなど各地で訓練を重ねてきた。彼の計画を知っていたのはわずかな友人と仲間のクライマーのみで、決して他には口外しないことを誓っていた。

  ナショナル ジオグラフィックのドキュメンタリー番組を制作するため、オノルド氏の長年のクライミングパートナーであるジミー・チン氏らの率いる撮影チームが、オノルド氏の挑戦をカメラで追った。

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  フリーソロ界の『月面着陸』 ○◎  オノルド氏(31歳)の名を初めて世界にとどろかせたのは2008年、ヨセミテにあるハーフドームの北西壁とユタ州ザイオン国立公園のムーンライトバトレスへの登頂に、ロープなしで成功したことだった。

  どちらも難易度が高いことで知られているが、ロッククライミングの聖地とされるエル・キャピタンとは比べ物にならない。そのエル・キャピタンへフリーソロで挑戦するとなると、肉体的・精神的困難は想像を絶する。垂直の岩壁は、ドバイにある世界一高い超高層ビル、ブルジュ・ハリファよりも高い900メートル以上。ふもとの牧草地に立って見上げると、頂上近くのクライマーを裸眼で確認するのは難しい。

 「いわばフリーソロ界の『月面着陸』」と語るトミー・コールドウェル氏は、2015年にケビン・ジョージソン氏とともにロープと安全用の道具を使って、エル・キャピタンの最難関コースとされるドーンウォールを制覇した。

 道具といっても、岩を登るためのものではなく、あくまで安全のために用意したものだ(コールドウェル氏とジョージソン氏のように、登るためには道具を一切使わず、万が一滑落した時に体を支える目的だけでロープを着けるスタイルをフリークライミングという。一方フリーソロは単独で、ロープやその他の道具を使わず、失敗の余地を一切残さないクライミングスタイルのこと)。  

・・・・・・・・明日 新企画に続く・・・・・

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