☆ ミニの日。元々は変態紳士どもの国民車のための日だった筈だが、今ではミニカーにミニスカート・ミニバン・ミニディスク・ミニトマト・ミニストップ・ミニモニとミニなんたらが増えたので、何のための日なのか訳が解らなくなっている。 ☆ 国策の線に沿い、「ストライク」「セーフ」が「よし」・「ファウル」が「だめ」・「アウト」が「ひけ」と言い換えが始まる(1943年)。 ☆ ウスリー川の中洲でブレジネフと毛沢東が珍宝を取り合い、配下の軍隊が大勢駆けつける大喧嘩となる(1969年)。
本日記載附録(ブログ)
車線上の無残な動物の轢死体_瞬時に目をそむけ、遭遇した不運を呪う
しかし、彼は「かわいそうに」を飛び越えて_噴き出す感情は「もったいない」
誰もが知り謎に満ちたモグラ_身近な存在である哺乳類を研究する「モグラ博士」
自称「標本バカ」というほど標本にも魅せられた国立科学博物館動物研究部研究主幹
「モグラ博士」として知られると同時に、「標本バカ」の哺乳類分類学者_川田伸一郎(05/mn)
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第2回 知られざるモグラの不思議 =2/3=
たしかに、モグラはその気で探せば、都市環境でも日常的に訪れる公園や、菜園などに、ごく普通にいる。いわゆる「モグラ塚」を作るので、緑地で小さく土が盛り上がっているところが点々とあれば、「ああ、いるな」、程度にはすぐに分かる。でも、そこからが難しい。「モグラ叩き」みたいに、一瞬でも、顔を出すことはないから、結局、言葉としては知っていて、存在は確認できても、どんな生き物なのかよく分からない。土の中にトンネルを掘って、ミミズとか虫とかを食べて生きているに違いないくらいの知識が、ぼくたちの平均的なものではないだろうか。
とにかく謎が多いわけで、ざっくりこういうものだよ、という大づかみに理解をしたいとなるとどうなるのだろう。
「まず、分類からいきましょうか。モグラというのは、トガリネズミ形(かた)目というものの中に分類されています。一昔前は、食虫目とか呼ばれていたものです。その中にモグラ科というのがあって、さらにモグラ亜科とヒミズ亜科にわかれています。モグラ亜科の方が、モグラらしいモグラで、日本は結構なモグラ天国です。分布を見ると、コウベモグラ、アズマモグラがポピュラーで、中部地方を境に東西に分かれています。で、新潟県の越後平野にはエチゴモグラという、なぜかあそこにだけいるモグラがいて、佐渡島には、サドモグラというエチゴモグラにとっても近縁なやつがいる、というのが大きなところですね。あと、ミズラモグラという本州の山地にいる種類があります。さらに、尖閣諸島で、1標本だけみつかったセンカクモグラというのがいますが、ご存じの通り、今は調査も採集も難しい場所になってしまっています」
日本のモグラは、コウべとアズマの二大派閥に加えて、新潟の2種と、山地のミズラ、1標本だけで知られるセンカクの6種。さらにヒミズ亜科の方は、ヒミズとヒメヒミズがいるので計8種ということになる。このあたりの分類は20世紀を通じて揺れてきており、川田さん自身、現在の体系を確定する際、大いに力を尽くした研究者の1人だ。
では、モグラはどんな姿をしているのだろうか。土の中に隠れているので、姿形さえよく知らない人がほとんどのはずだ。
「仮剥製を見ても分かったと思いますけど、びっしりと毛が生えています。体に対しほぼ垂直に生えているという珍しいものです。狭いトンネルを前進するのも後ろにいくにも引っかからないようになっているわけです。結構やわらかくて、持つと気持ちいいんですよ。あと、ぱっと見、手が大きくしっかりしています。親指の外側に張り出した鎌状の骨があって、これで手の面積が大きくなって、効果的に土をかけるようになっています。その時の腕の動きは、平泳ぎするかんじですね。手のひらがそれぞれ外側を向くようになっていて、ほかの多くの哺乳類が前肢を接地させるようになっているのとはまったく違います」
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
【参考資料】 : “モグラ博士”が教えてくれる「美しさを保つ剥製の秘密」(2/4)
Ω 【国立科学博物館の舞台裏】/ 「博物館における標本の意義」 Ω
出来のいい剥製は、普通のものとどこが違うのだろうか。
「剥製を作るうえで難しいのは、毛に覆われていない部分。顔に浮き出た血管までもがリアルに再現されているものはいい剥製といえるでしょう。肛門や陰部など、見えないところまで作り込まれている剥製もポイントが高いです」
剥製群の中には、ハワイの日系実業家で、ハンターでもあったワトソン・T・ヨシモト氏の財団から1997年に寄贈された「ヨシモトコレクション」412体(うち八十数点は上野に展示)がある。ヨシモト氏が記した狩りの記録と併せて重要なコレクションの1つで、過去の企画展でも人気を博したそうだ。
「同コレクションでおすすめはハーテビーストというウシ科の動物。顔の形はほとんど同じなのに、角の形状が個体ごとに著しく違う。“種とは何か”を考えさせられる興味深い動物です。飼うのが難しいため、動物園でも見られない動物でもあります」
ハーテビーストは、上野の地球館3階「大地を駆ける生命」で見られる。
いずれの剥製も、経年劣化を感じさせない美しさだ。
「剥製は、骨・筋肉・内臓をしっかり除いて管理状態を良好に保てば、何百年も持つんです」
生前の姿をとどめながら、半永久的に“生き”続ける剥製たちの収蔵庫は、不思議な生命力に満ちていた。
“標本バカ”を醸成したロシアの博物館
剥製や骨などの標本は、どんな役割を担っているのか?
「標本は、動物がどういうふうに変異し、形態変化を獲得してきたのかを知る1つの材料になります。よって、標本数が多ければ多いほど、変異を発見する可能性が高まると考えています。端から見れば、同じようなものばかりじゃないかと思うかもしれませんが(笑い)」
標本を語るのに、川田さん以上の適任者はいない。なぜなら、『標本バカ』(ブックマン社)なる本を出版するほど標本を愛し、標本を究めているからだ。
当然、川田さんが科博に来てからの標本数は右肩上がり。
「科博の哺乳類標本には登録番号が付されています。ぼくが2005年4月に科博に就職して標本管理を引き継いだとき、番号は3万3000番台でしたが、いまは8万5000番台。17年で5万2000点増やしたことになります。10万点を目標に掲げてやってきましたが、もうすぐそれも達成できそうです」
川田さんが標本にこだわるのは、大学院時代に留学したロシアでの経験が大きいという。
「ぼくも一般の人と同様に“博物館=展示施設”だと思っていました。しかし、モグラを調べるために訪れたロシアの博物館では、展示はまったくしておらず、ひたすら “標本の収蔵庫”だったんです。
その博物館には、ぼくが調べたかったモグラの標本が1700点以上あった。モグラは、それほどメジャーな研究対象ではないのに、です。おかげで、ひと冬かけて全標本を調べ上げ、2本の論文を書き上げることができました」
それらの標本は、歴代のキュレーターが長年にわたって収集したものをきちんと保管・登録し、誰でもいつでも利用できるよう開放されているという。
「“博物館の本質は収蔵庫である”という考えに基づいた『研究博物館』に初めて触れた経験でした。それと同時に、“博物館とはなんぞや”を考えるきっかけにもなりました。
標本の重要性を確信すると同時に、“自分はどんな研究者になるべきか”を自問した。『標本バカ』になった瞬間ですね(笑い)」
続く・・・・・
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