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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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言葉を学習し覚え話すシロイルカ /村山 司(10/nx)_学究達=653

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=令和六年02月17日<ⰧⰊⰧ

☆ きゃあ!顔はやめてぇー!!と悲鳴を上げながら、大日本帝国海軍のアイドル・那珂ちゃんが引退に追い込まれる(1944年)。 ☆ 横浜市の聖母の園が火の海となり、98人ものお婆さんが聖母マリアの許へと召されることに(1955年)。 ☆ ヒトラーのカブトムシがアメリカの丁車を繁殖数で上回り、ヒトラーとも御縁があったフォードがあの世で歯痒い思いをすることに(1972年)。

本日記載附録(ブログ)

イルカと話しがしたい――高校生の時に映画「イルカの日」を見てそう思った

研究者を志し、20年以上イルカと話す研究を一歩一歩進めてきた

海洋レジャー施設「鴨川シーワールド」のシロイルカ、ナックと1989年に出会う

  1996年からナックに言葉を教える研究を続けてきた

 会話は実現するのだろうか? 東海大学教授・村山司・(10/mn)

【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

 第4回 イルカが言葉を覚えた! =1/3= 

 イルカと言語の研究を進める村山さんにとって、欠かすことの出来ない相棒は、鴨川シーワールドのシロイルカ、ナックだ。

 シロイルカは、ベルーガとも呼ばれる。北極海や、ベーリング海やオホーツク海の北側など、北極圏の非常に寒い海に適応し、暮らしている。体長は、オスは5メートル以上、メスも4メートルに達する巨体で、体重もオスは1トンを超えることがある。名前の通り体色は白。おでこが出っ張っているのは、音波を収束させるレンズのように働く脂肪組織、メロンが内側にあるからだ。よく見ていると、このおでこはぷるんぷるんと震える。長いクチバシを持たず口元がいつも笑っているように見えることや、ほかのイルカとは違い首を動かせることもあって、表情や動作にどことなく人間ぽさを感じられる。

 海のカナリア、Sea Canaryと呼ばれることもある。水中でピーピーとやかましいくらいよく鳴くからだ。ぼくは、シロイルカの繁殖水域のひとつであるカナダのセントローレンス湾の自然史博物館で、水中に設置したマイクの音をリアルタイムで聞かせてもらったことがある。船が行き来するエンジン音の合間に、ピーッピーッという笛のような音が聞こえてきた。何キロも先にいるシロイルカの鳴き声だと説明を受け、非常に感銘したのを覚えている。

 さて、ナックは、1988年、カナダから日本にやってきた。その後、カナダはシロイルカの輸出を禁止したので、ナックは現時点で日本唯一のカナダ出身シロイルカである。日本の水族館にいるほかのシロイルカはロシア出身だ。

 村山さんとナックの出会いは90年代。最初は「言葉」の研究とは関係のない領域だった。

「1991年に水産庁からの依頼で実験をやったことがありました。流し網漁で使われる網に、いろいろな魚や海獣、海鳥が混獲されてしまうので、防止策を考えてくれっていうことで。じゃあ、イルカの視覚で流し網がどのくらい見えるのかという実験をするときに、初めて鴨川シーワールドでナックと一緒にやったんです。その頃は全然、ナックに言葉を教えるなんていうのは考えてなかったんです」

 では、イルカと話すための本格的な研究に入りたいと思った時、なぜナックに白羽の矢が立ったのか。

「これは、場所の要因が大きかったですね。鴨川シーワールドのマリンシアターという大水槽にいるんですが、広くて、ガラス張りで、死角がない。動物からもこっちからも全部見えるから、この水槽で実験したいと思いました。その時たまたま、そこにいたのがナックだったというわけです」

 結果的には、この決断は運命的でもあった。ナックは、非常に好奇心旺盛で、集中力があり、村山さんの実験に協力的だった。

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

【参考資料】 : イルカはしゃべるし、モノマネもする!(1/4)

Ω・Ω 言葉を覚えたシロイルカの「超」能力/ 村山 司 東海大学教授 Ω・Ω

ソロモンの指輪——動物と話すために必要なもの

旧約聖書の偽典に記されているソロモン王は、神から授かった“魔法の指輪”をはめて、いろいろな動物と会話ができたとされています。そんな指輪があればさぞや楽しいでしょうが、動物行動学で名高いK・ローレンツによれば、「動物と話す」には、なにもそんな指輪がなくても可能なのだとか。

本当でしょうか――。

動物と話す――それは、言い換えれば動物の心を知ることです。古来、各種の動物の心を知るために、彼らの行動を観察するさまざまな研究が行われてきました。

「なぜ、そういうことをするのだろう?」「次は何をするのか?」といった命題を解決することで、動物の心の中を覗くことになると考えられてきたからです。

でも、本当はもう少し直接、動物と話がしたい。それには動物に言葉を教えればいい――。

簡単なことではありませんが、そう思って動物に言葉を教える試みもまた、さまざまに行われています。それらはいずれも、神話や伝説ではなく、科学的な方法によって行われてきた研究です。

対象は、チンパンジーやゴリラ、オランウータン、ボノボなどの霊長類が中心です。その手法はさまざまで、はじめはチンパンジーに直接、ヒトの言葉を発音させようとしましたが、うまくいきませんでした。他にも、手話や図形文字によって単語を教えたり、文法能力を試したりする研究が行われてきました。

その結果、ゴリラは1000種類以上の手話を理解し、ボノボではキーボードに描かれた図形文字を介した方法が成功を収めました。わが国でも、京都大学霊長類研究所のチンパンジー「アイ」にはじまる一連の研究によって、数や色などの概念の有無や認知能力が明らかにされています。

動物の会話の研究は、オウムでも行われています。「アレックス」という名のオウムはヒトの言葉を理解し、質問に対してオウム自らがヒトの言葉を発して応えています。

「イルカは賢い」はほんとうか?

海中に目を移すと、イルカという動物がいます。

流線型のフォルムはなんとも涼しげで、その愛くるしい顔だちは水族館でも人気者です。イルカが知られるようになった歴史は意外に古く、古代ギリシャの哲学者・アリストテレスは、イルカを愛情深い動物と称賛しています。

イルカの魅力は、拙著『海に還った哺乳類 イルカのふしぎ』でもたっぷり紹介させていただいていますが、水の抵抗の少ないからだ、深く、長くもぐる秘密、さまざまな社会行動、ヒトと共通のものの見え方……などなど、外見からだけではわからない神秘的な魅力が尽きません。

続く・・・・・

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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