☆ 日本における漫画の神様/鉄腕アトムの父の命日であるが故に、本日は漫画の日なのである。 ☆ 緊縮と金解禁で国民を苦しめた前の大蔵大臣に茨城県の一貧民が一人一殺の名の下に天誅を下す(1932年=血盟団事件:井上準之助暗殺)。昨今の傷殺事件を起こす輩とは格がちがう。 ☆ アメリカで中二病議会の上院議員が、政府の中にアカがいる!!と口走って全米を巻き込むヒステリーに発展する(1950年=マッカーシズム)。
本日記載附録(ブログ)
イルカと話しがしたい――高校生の時に映画「イルカの日」を見てそう思った
研究者を志し、20年以上イルカと話す研究を一歩一歩進めてきた
海洋レジャー施設「鴨川シーワールド」のシロイルカ、ナックと1989年に出会う
1996年からナックに言葉を教える研究を続けてきた
会話は実現するのだろうか? 東海大学教授・村山司・(04/mn)
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第2回 イルカにはどのように物が見えているのか =1/3=
動物としゃべれたらどれだけ素敵だろう。
古来から、我々、人間は動物との会話に憧れてきた。旧約聖書のソロモン王が、大天使から与えられた指環を使って動物と話した逸話は、繰り返し引用される。近代動物行動学の祖の1人、コンラート・ローレンツのベストセラーは、そのものずばり『ソロモンの指環』だ。
さらにいえば、13世紀イタリアの聖人アッシジのフランチェスコも、動物と話した逸話を持つ。19世紀の作曲家、リストは「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」というピアノ曲を作り、20世紀の初期の環境保護活動家たちは、聖フランチェスコを「守護聖人」のように扱った。さらにさらに、近代的な創作の世界では、ロフティングが創造した獣医師ドリトル先生をはじめ、動物の言葉を解する能力者があちこちに登場する。
一方で、動物の方が、人間の言葉を理解し、語りかけてくれるパターンも多い。民話や神話はもちろん、創作でも頻出だ。日本では、狐や狸が人間を化かしてきたし、犬や猿や雉が人間と一緒に鬼退治することもある。ミッキーマウスは世界で一番有名なしゃべるネズミだ。ぼくが愛してやまないSF作家、デイヴィッド・ブリンの『知性化宇宙』シリーズでは、知性を増強されたイルカが登場する。とっさの判断力や三次元空間把握能力に長けるため宇宙船パイロットに多く採用されており、彼らは詩や俳句の形式で話す。
本当に、枚挙にいとまがない。ここに挙げたのは、ぱっと思いついた範囲の話であって、読者はそれぞれ自分のバージョンを、それほど重複なしに作ることができるだろう。「動物と話す」というのは、我々の心をとらえてはなさない一大トピックだ。
東海大学海洋学部の村山司教授は、動物の中でも、とりわけイルカと話すための研究を心に思い定めて歩んできた人物だ。きっかけは、高校生の時に見た映画だったという。
「なんの気なしに見に行った映画で、『イルカの日』というタイトルです。フロリダ州の小島の研究施設で、イルカと人が話してるのを見て、そうか、研究すればイルカと話せるんだと思いまして、その頃から、ずっとイルカと話す研究をしようと思ってきました」
映画の日本での公開は1974年。なんと40年にも及ぶ恐るべき初志貫徹型のモチベーションである。
この映画の中では、英語を教えられたイルカが大統領暗殺計画に利用されるという、よろしくない方向に行ってしまうのだが、それはそれ。村山さんにとって、「イルカと会話している!」という衝撃は甚大だったようだ。
また、作中でイルカに英語を教える研究者のモデルは、前出のリリー博士だと言われている。ことイルカとコミュニケーションというテーマについて、リリー博士は様々な方面の源流に位置するキーパーソンだ。村山さん自身、90年代のイルカブームの頃、鯨類愛好団体に招かれて来日したリリー博士と会ったことがあるそうだ。
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
【参考資料】 : イルカはしゃべるし、モノマネもする!(3/4)
Ω・Ω 言葉を覚えたシロイルカの「超」能力 Ω・Ω
このことは、言語を覚える重要な要素で、私たちが言葉を身につけるときにもはたらいています。
他に言葉の研究をしているチンパンジーやボノボなどの霊長類では、主に物を図形文字という視覚刺激で理解させ、オウムは物と聴覚の関係で言語訓練をしています。これに対して、ナックは視覚で理解したことを聴覚で表出する(またはその逆の関係)ことができ、異なる感覚系(cross-modal)を介して、単語の理解をしたことになります。
これは他の動物では例のない成果で、イルカが、ヒトと同じような言葉の覚え方ができることが示されました。
こうしてナックは、4つの物について名詞を理解できました。
人の声をモノマネするナック
2014年、「イルカがしゃべった」という話題が、毎日新聞の1面に載り、話題になりました。
ヒトが発した言葉を摸倣してナックが出す音が、まるでヒトの言葉をしゃべっているように聞こえるのです。イルカはもともと模倣が得意なうえ、前述のようにシロイルカという種類はさまざまな鳴音を発するので、ヒトの言葉もマネできたというわけです。
実際に、ナックの模倣した音について、周波数や持続時間などを解析した結果、ナックの音のパターンがヒトのそれとよく似ていて、ナックがヒトの言葉をマネしようとしていたことが科学的に証明されました。
ちなみに、アメリカ海軍でもかつて、シロイルカがヒトの言葉をマネしたという報告がありますが、ナックと違って単語レベルではありません。また、シャチでもヒトの言葉を摸倣した例があります。
これからの「ナック」——動詞を教えたい!
さて、こうして名詞を覚えたナックですが、それだけではまだ、私たちヒトと話すことはできません。次は動詞です。もし動詞が習得できれば、名詞と動詞を組み合わせて文を作ることができます。
筆者は現在、どの動詞をどのように教えるかを模索した実験をしています。
その要点は、「動作が記号で表出される」ということを理解させることにあります。一つの動作が特定の記号で表されることがわかれば、ナックは他の動詞も同様に理解していくことができると考えられ、ナックの「語彙」がどんどん増えていくことにつながるからです。
また、記号の意味を理解すれば、自分で記号を選ぶことによって、先のハーマンの研究では実現できなかった、イルカが自発的に文を作るという可能性も考えられます。
模倣については、現時点では単にヒトの言葉をマネしているだけで、その意味を理解しているわけではありません。そこで今、その意味を理解させるための研究を行っています。
ナックがもし、模倣している言葉の意味を理解できれば、将来的にはヒトの言葉でナックの言語理解を検証できるかもしれません。その成果を、前述の記号を用いた言葉の研究と融合すれば、さらに言語研究は進むことになります。
おわり
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