☆ 弓道の腕比べのための聖地、京都・三十三間堂が落慶(1165年)。 おぉ慶賀落涙、なれど 武道の華を示さんとする赤穂からやって来た47名の不逞浪人が吉良上野介の屋敷に押し入ってリンチ殺人(1703年=赤穂事件)を起こす。 ☆ マハトマ・ガンディーが、やって来た刺客に対し非暴力を貫いて死亡(1948年)するも、平和ボケの豊国では長電話の好きな女性を追放するために、公衆電話で10円でかけられる市内通話を3分に制限(1970年)。 ☆ 世界的に権威ある科学雑誌『Nature』に、小保方晴子と笹井芳樹のSTAP細胞をネタとした作文が掲載(2014年)、結果的に同誌がただの週刊誌並みのマスゴミであることが暴露されることに。
本日記載附録(ブログ)
アフリカ大陸で誕生した私たち現生人類は、約5万年前頃までにはアジアやオセアニアの島嶼域への移住を開始した。
もともと陸の生き物である人類はどのように海洋世界に適応し拡散したのか――。
海を通じて世界を見渡し、人類の島嶼適応や移住といったテーマを軸とする
人類史的な視座、巨視的な研究者/小野林太郎(09)
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第6回 海底に沈む遺跡を究める「水中考古学」に刮目せよ! =2/2=
水中の文化遺産として、県や地元の教育委員会に認知してもらい、埋蔵文化財包蔵地に登録してもらうことだそうだ。実はこの点で、先を行っているのが沖縄県だ。小野さんも関わっている石垣島屋良部沖の遺跡がよい例。すでに調査がなされ、文化財の登録もされている。
「ダイビングスポットのすぐ隣に、遺跡があるんです。ほとんどのダイバーは知らないんですが、四爪錨といって先が4つに分かれてる錨がみつかったんです。それも7点同時です。これ、本州なんかでは近世以降によくあって、資料館とか行ってもどこでも転がってるようなやつなんですけど、沖縄では1点もなかったんですよ。それも大きいものですと2メートルぐらい」
琉球の船は四爪錨を使っていなかった可能性もあり、中国の船か薩摩の船かと想像される(異論はある)。
沖縄の場合、文化財として登録されているのは屋良部沖だけではなく、今も続々と増えているそうだ。小野さんも、東海大学の同僚が開発した小型水中ロボットを使って調査をしたり、また、高校生の見学イベントに水中ロボットを提供して実際に操作してもらったり、アカデミックな面ともう少しカジュアルで観光方面にもつながる試みをしている。
さらに博物館との連携もよく、沖縄県立博物館・美術館にて「水中文化遺産~海に沈んだ歴史のカケラ~」という特別展(2014年の11月から)に協力していたり、様々な方面で進展がある。今後、沖縄は、良い按配のモデルケースになりそうだ。学科の学生さんにも、水中考古学にロマンを感じる人が多いこともあり、小野さんは多くの研究時間をこの方面に割くことになるかもしれない。従来のオセアニア研究ももちろんどんどん続いていくわけだが、部分的な方向転換にも思える。
では、これまでの遺跡研究と、こういった水中考古学はどのようにつながるのか。つながりそうで繋がりにくいのではないかという気もして、問うた。
いえ、つながりますよ」と小野さんはあっさりと答えた。
「どっちも、結局、人の動きなんですよね。陸の遺跡からもわかることも多いけれど、水中にもそういった文化遺産が沈んでいるんであれば、陸の遺跡からだけではわからないことが絶対わかってくるので。沖縄本島だと色々記録が残っているけれど、石垣島みたいな離れたところまでは分からなくて、ここに運ばれていたのは一体何だったんだろうかですとか。もっと広く言うと、やっぱりテーマとしては海を越えた人たちの移動、あるいは航海そのもの。時代も場所も違いますけど、基本的に探ろうとしてることは一緒です。日本では水中の遺跡をやっていて、オセアニアでは今のところ陸上の遺跡であるわけですけど、私の中では結構つながってますね」
ということは、そのうちにオセアニアの島々で水中遺跡の調査などを始めるという方向性もありうるのだろうか。それは、また、日本近海とは違った意味で興味深い。同時に、南国の「楽園水中考古学」的なイメージを抱いて楽しい気分になる。夜な夜な幽霊が出てくるとしてもきっともっと陽気な幽霊だろう。
海と人、人の移動や海への適応。そういったことをテーマにして、時代や地域を縦横無尽に駆け巡る、小野さんの研究から生み出される新しい知見が楽しみだ。
おわり
明日より新企画“ イルカと心は通じるか 海獣学者・村山 司 ”に続く・・・・・
【参考資料】 : 海洋考古学考察
海洋考古学(nautical archaeology)は、考古学の一分野である。国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の水中文化遺産保護条約が定義する水中文化遺産を研究対象とする学問である。一般には、水中考古学(underwater archaeology)と呼ばれている。近年では、水中文化遺産研究という表現が使用される場合もある。
考古学とは、時間とともに変化し、発展してきた過去の文化形態の再構成あるいは明確化を遺物または遺構の分析に基づいて行う学問である。この遺物または遺構が、海洋考古学の場合、水中文化遺産と呼ばれるものになる。海洋考古学の目的は、水中文化遺産を研究することによって、人類が海洋環境に生態学的に適応する中から生まれてきた海洋文化を世界的かつ世界史的な脈絡から、解釈説明していこうというものである。
水中文化遺産
日本では水中遺跡あるいは海底遺跡と命名されている場合もあるが、国際的には水中文化遺産という表現に統一されつつある。水中文化遺産保護条約によれば、水中文化遺産とは、文化的、歴史的、または考古学的な性格を有する人類の存在のすべての痕跡であり、その一部または全部が定期的あるいは恒常的に、少なくとも100年間水中にあった次の三つのものである。第一は、遺跡、構築物、建造物、人工物および人間の遺骸で、考古学的および自然的な背景を有するもの、第二は、船舶、航空機、その他の乗物もしくはその一部、その貨物あるいはその他の積載物で、考古学的および自然的な背景を有するもの、第三は、先史学的な性格を有するものである。
第一の範疇に入る水中文化遺産には、地震により海に沈降してしまったジャマイカ島のポート・ロイヤルやエジプトにあるヘラクレイオンなどが含まれる。石干見や海没遺骨なども、この範疇の水中文化遺産である。第二の範疇に入る水中文化遺産は、沈没船やその積荷などであり、以前からトレジャーハンターによる略奪の対象となってきた。国際連合教育科学文化機関の世界遺産に登録されたレッド・ベイのバスク人捕鯨基地周辺から発見された沈没船遺構がその代表例である。第三の範疇に入る水中文化遺産としては、世界で初めて水中文化遺産として世界遺産に登録されたアルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群などがある。
海洋考古学の歴史
17世紀には潜水鐘によって、19世紀になるとヘルメット潜水の技術によって水中の遺物の引き揚げが行われた。19世紀中頃からは、アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群の調査が開始される。しかし、本格的に海洋考古学が始まったのは、1943年にジャック=イヴ・クストーによって スクーバダイビングの技術が発明されて以降のことである。「水中考古学の父」と呼ばれるジョージ・バス(考古学者)は、1960年から地中海のゲリドニア岬沖の沈没船遺構やウル・ブルン岬沖沈没船の調査を開始した。スウェーデンでは1950年代から、ヴァーサ (戦列艦)号の引き揚げ調査が、イギリスでは1970年代から、メアリー・ローズ号の引き揚げ調査が行われている。韓国でも1970年代から、新安沈船の調査が、中国では1980年代から、南海一号の調査が継続実施されてきている。2013年に国際連合教育科学文化機関は、同機関内にユネスコ水中考古学大学連携ネットワークを結成、日本からは東京海洋大学がそのメンバー校に選出された。
日本の考古学の歴史には、1877年のエドワード・S・モースによる大森貝塚の発掘や、1908年の諏訪湖底曽根遺跡の発見など、その創成期から海洋考古学との密接な関係が認められている。「日本の水中考古学の父」である小江慶雄は、1959年から琵琶湖湖底遺跡の調査を開始した。1970年代からは、日本初の沈没船遺構の海洋考古学調査である開陽丸調査が北海道の江差港で始まり、1980年代から、元寇の古戦場である鷹島神崎遺跡の調査が九州の伊万里湾で始まった。鷹島神崎遺跡は、2012年に国の史跡となったが、水中文化遺産として国の史跡に初めて指定されたのは鎌倉沖の和賀江島である。日本ではこの他、瀬戸内海のいろは丸、和歌山県串本町沖のエルトゥールル号(エルトゥールル号遭難事件)、沖縄のエモンズ (駆逐艦)などの沈没船遺構や、東京湾にある海堡の調査が継続実施されてきている。
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