☆ 八甲田山にて日露戦争の予行演習をしたら1個部隊が丸ごとエクストリーム・遭難となり、戦端を開くはるか以前に大日本帝国陸軍が打撃を受ける。(1902年)。 ☆ 偉大なる将軍様の指導によって、アメリカ合衆国のぴーが乗っていた船ごと一網打尽に(1968年)。 ☆ 大阪民国の東部に住む職人たちが宇宙空間に鉄くずを放棄する(2009年)。
本日記載附録(ブログ)
アフリカ大陸で誕生した私たち現生人類は、約5万年前頃までにはアジアやオセアニアの島嶼域への移住を開始した。
もともと陸の生き物である人類はどのように海洋世界に適応し拡散したのか――。
海を通じて世界を見渡し、人類の島嶼適応や移住といったテーマを軸とする
人類史的な視座、巨視的な研究者/小野林太郎(04)
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第2回 人は約3万5000年前から100キロの海を渡っていた =2/2=
人類の拡散のルートの研究、そして、海洋環境への適応の研究が、小野さんが掲げる2本柱、いや海洋世界だけに、「2本の帆」だ。それらを見るのに格好のフィールドなのである。
背景説明自体、非常に面白いので、長々と書いてしまったが、ここから先、小野さん自身による調査研究に踏み込もう。
「ウォーラシア海域というのは、大陸と大陸にちょうど挟まれた島嶼地域で、ダーウィンと同時期に進化論を唱えたアルフレッド・ウォーレスにちなんでつけられた名前です。国としてはインドネシアの東側とほぼ一致する地域。今は独立した東ティモールとかありますけど、もともとはだいたいインドネシアだったんですよね」
地図をあらためて見ると、インドネシアのロンボク島とニューギニアの間には、大小たくさんの島がある。小さな人類ホモ・フローレシエンシス(通称ホビット)が発見されたフローレス島や2002年にインドネシアから独立した東ティモールはニュースでもしばしば聞くが、やや北側に外れたタラウド諸島やマルク諸島(歴史的にはモルッカ諸島、あるいは香料諸島の方が通りがよいか)は、このところあまり話題に上らないように思う。
しかし、それらの小さな島々で人類史上の大切な知見が得られている。
「遺跡が古い方から行きましょうか。3万5000年前の、タラウド諸島リアンサル遺跡。貝ばかり出てくる遺跡です。ウォーラシア海域の中でも古いほうで、時期的には第1の波です。ここが非常に面白いのは、とにかく離島域で、おまけに周りがかなり深い海なんです。おそらく氷河期、特に更新世期のLGM(最終氷期の最寒冷期)とか最も海面が低かった時代でも、近くの島々から100キロぐらいは離れていたはずです。そういう島に3万5000年前ぐらいに人が到達している。意図したのでも漂流したのでも、100キロの距離を渡るだけの技術が、ここにあったということです」
100キロの深い海を渡るにはどういう技術が必要だったのだろうか。アウトリガーがついた安定性のある船ができたのは第2の波以降とされているようで、はたして筏のようなもので渡ったのかと想像をたくましくする。しかし、そのような技術を持った人たちが食べていたのが貝ばかりというのも不思議だ。同時に石器が出るそうだが、その用途も謎だという。
さらに、もうひとつおもしろい点。
「実はこの遺跡は、3万5000年から8000年ぐらい前まで断続的に使われていた痕跡があって、出てくるものも幾つかの層に分かれているんです。それを見ていくと、3万年前と2万年前と1万年前で、年代によって貝の出てくる種類とかが大分変わっています。気候変動なんかに合わせて、当然海面や海洋環境も変わりますし、沿岸に住んでる貝の生態っていうか、種類も変わってきてるのが、この遺跡の調査からわかってきたんですね」
ここでは海の環境変動と人類というテーマも顔を見せる。つまり、人が海洋世界に適応するということは、不断に変わっていく海に適応し続けるということでもある。
=資料=
ホモ・フローレシエンシス
2003年に、オーストラリアとインドネシアの合同チームが発見し、2004年10月に公表[6]、2005年3月にヒト属の新種であるという詳細な発表を行った。
リアンブア (Liang Bua) の石灰岩の洞窟に、当初3万8千年から1万8千年前と考えられたホモ・フローレシエンシスの骨7体と獲物と考えられる象(ステゴドン)の骨、石器などが一緒に発見された。骨は化石化しておらず、かなり脆い状態だった。当初、小さいため子供の骨と思われていたが、詳細な検討により成人の骨であることが判明した。
2005年に、既に発見されていた個体の右腕部分と新たな個体と考えられる下顎骨が発見された。その下あごの骨も他の個体と同様に小さく、小型の種であるという説を強化するものとなっている。
孤立した島では、しばしばウサギより大型の動物の矮小化が起こる(島嶼化)。同島にはステゴドン等数種類の矮小化した動物が存在した。一方で、コモドオオトカゲや大型のハゲコウ(en:Leptoptilos robustus)のような大型の動物も知られている。
脳と体躯をつかさどる遺伝子は全く異なっており、体躯が小型化しても、脳は同一比率で小さくなるわけではないといわれている[11]。その点からも、フローレシエンシスが新種の原人であるという点について反論がなされている。フローレシエンシスの脳容量は426ccといわれており、体重に対する脳重量の比はホモ・エレクトスと大型類人猿の間に位置する[12]。この点について、マダガスカルの古代カバの研究により、島嶼化でより脳が小型化する可能性も指摘されている。
ホモ・フローレシエンシスは直接の祖先ホモ・エレクトス(84万年前ごろ生息)が矮小化したものと考えられているが、より原始的な祖先に起源を持つ可能性も示されており、ホモ・ハビリスから進化したという説もある。脳容量は426立方センチで、平均的なエレクトスの半分程度、大型のチンパンジーよりも小さい。高次の認知に関する部分の大きさは、現代人と変わらず、火を使った形跡や化石から考えて、かなりの知能があったと考えられている。足は第一指が他の指と平行であり、爪先が伸縮可能な点が人類と共通であるが、第一指の小ささや長くカーブしている外側の指で体重を支える点はチンパンジーに近い。土踏まずは存在せず、現代人と比べ二足歩行は苦手だったと見られている。
次回は“ 第3回 人類はマグロを4万年以上前から釣って食べていた ”に続く・・・・・
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