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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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貴重化石を切刻, 画期的成果/林 昭次(05/nx)_学究達=614

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年12月16日<ⰧⰊⰧ

☆ 北アメリカ在住のイギリス人が、ボストンで開いたティーパーティーにて破目を外して納税を拒否するぞー!!って放言(1773年=ボストン茶会事件)。巡り巡って200年以上たった今日でも、同じ様なことをやらかす連中がかの国には多いそうで……。 ☆ コレド日本橋の辺りでクリスマスのイルミネーションがエスカレートして、ファイヤーストームに(1932年=「白木屋」で火災)。この一件のお詫びとして、この年のクリスマスではパンツのセールが盛んだったとか。 ☆ ブルックリンでユナイテッド航空とトランスワールド航空のドリームマッチ、あまりにエキサイトしたため無関係な方々を含めて134人がお逝きになる(1960年=ニューヨーク空中衝突事故)。

本日記載附録(ブログ)

何千万年、何億年もの前の地層から掘り出された恐竜の化石

貴重であることはもちろん、稀少かつ高額でもある

そんな化石を切り刻み、画期的な研究成果を次々とあげている

  = 大阪市立自然史博物館の林昭次 /05 = 

【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

  第2回 ステゴサウルスの背板を切ってわかったこと =3/3= 

 そのような積み重ねで、林さんの研究は説得力を持ち、今ではステゴサウルスの板は放熱に役立っていたと、多くの研究者が受け入れるようになった。

 では、もうひとつの仮説、「飾りとして役立っていた」はどうだろう。

「別に、1つの機能しかなかったと考えなくてもいいと僕は思うんですよ。今の動物でも、オオハシのクチバシは、放熱の他にも飾り(ディスプレイ)として使われていると言われています。サイの角は種内の闘争にも捕食者への武器にも使われる。ムースの大きな角は、飾りにも武器にもなります。ステゴサウルスの板も、放熱だけじゃなくて、飾りとしての機能があったかもしれないと僕は考えているんです」

 その根拠を聞くと、実はここでも「ぶった切る」ことで成果があがっていると分かった。

「手足や背の板などの骨を切ってみると、成長速度が分かるんです。それで、背中の板と体の成長の関係を調べていくと、体がある程度巨大になる瞬間に、板が急に巨大になるんです。これは、性的に成熟する時に、板も大きくなって、異性を引き寄せるディスプレイとして、使われたのではないか、と思うんです」

 断面を見ることで、成長速度が分かる?

 樹木なら、年輪を見ればいい。

 実は、恐竜でも、ほかの動物でも、この年輪に相当するものがあるのだそうだ。

「何で年輪ができるかっていうのは、諸説ありますが、実のところよくは分かっていません。でも、いろんな動物でできるんですね。現生の動物で研究が進んでいますが、哺乳類でもできるし、爬虫類でもできるし、両生類でもできる。結構面白いのは、赤道地域とか1年じゅう温暖であるところに住んでいる動物でもできることです。いわゆる恒温動物でも骨に年輪ができると分かってきたのは最近のことです。でも、とにかくそれが、1年ごとに対応している。その成果を、僕たちは恐竜研究にも使っているわけです」

 熱帯の哺乳類などでも年輪が観察されるというのは、ぼくは知らなかったので驚いた。理由はまだはっきりとわかっていないものの、多くの動物の骨に年輪が刻まれ、それゆえに化石になった恐竜でも年齢が分かるというのである。

 そして、その知見ゆえに、ステゴサウルスの板は、体が大きくなってくると、ある時、急に巨大化する、ということまで分かる。板の巨大化は、放熱の効率を上げると同時に、性的な成熟も意味して、異性を惹きつける作用があったのではないか、というのが林さんの考えなのだった。

明日は“ 第3回 ステゴサウルスの大きな棘のナゾも解明 ”に続く・・・・・

【参考資料】 : シカの骨をスライスしたら分かったこと(3/3)

Ω・Ω 離島に生息する哺乳類は本土より長寿化=最新研究(林 昭次)=  Ω・Ω

「本土集団」は相対年齢が100(寿命)に近くづくにつれて一定の割合で生存率が下がり、「離島集団(隔離が長い)」は80%ぐらいまで生存数は下がらず、それ以降に急激に下がります。「離島集団(隔離が短い)」はその中間です。

つまり、離島で隔離期間が長いほど、高齢まで生存することを示しています。分析の結果、本土のシカが若い時期に死亡率が高いのに対して、長期間隔離された離島では老齢期まで多くの個体が生き延びる長寿化が起こっていることが分りました。

大型哺乳類(シカ類)は島に長期間隔離されるほど長寿化

今回の研究で、大型哺乳類(シカ類)は捕食者がいない島に長期間隔離されるほど、大人になるまでの期間が長くなり長寿化することが明らかになりました。

生物には、早く成長して一度に多くの子を残し寿命も短いという「早いライフスタイル」を持つ種と、ゆっくり成長して少数の子を確実に育て長く生きる「遅いライフスタイル」を持つ種がいます。ネズミなどは前者、ゾウやチンパンジーなどは後者のタイプです。

今回の研究により、島で隔離された大型哺乳類は「遅いライフスタイル」を進化させることが明らかになりました。このタイプの種は、子を残せるまでに時間がかかるため、外部から捕食者が侵入すると絶滅する可能性が高くなる、つまり、人為的影響により個体数が減るとなかなか回復できず、絶滅の恐れがあることが分りました。リュウキュウジカも、先史時代人の沖縄への渡来と時を同じくして絶滅したと考えられており、彼らが島で進化させた「遅いライフスタイル」が絶滅の要因となった可能性が示唆されました。

岡山理科大学生物地球学部の林昭次准教授のコメント

「日本には本土や大陸との隔離期間が異なるさまざまな島々が存在し、そこに生息する動物や絶滅種を調査することで、数百万から数年のスケールで、島の中で動物がどのように生態を変化させ適応するかについて、解明することが期待できます。島固有の独特の進化は、哺乳類だけでなく、恐竜類などの絶滅種でも知られているため、日本の動物を対象とした研究は、哺乳類以外の絶滅した島嶼性動物の生態を解明することにも寄与できると思います。日本ならでは、日本だからこそできる研究テーマと言って良いかもしれません。」

おわり

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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