☆ ノルウェーのロアール・アムンセンらが南極点に到達(1911年)。約一か月後、R・F・スコットが到達するも帰路全員が遭難死。 &so ソビエト連邦の南極探検隊が南極大陸の到達不能極≪最も海から遠い点≫に史上初めて到達(1958年) ☆ 在日朝鮮人の朝鮮民主主義人民共和国への帰国船第一便が出航(1959年)。当時は日本人も含めて総じてお祝いモードだったが実は日本政府の厄介払いだった。 ☆ 日本が米輸入の部分開放を決定、その結果タイ米に対するヘイトスピーチが広まる(1993年)。
本日記載附録(ブログ)
何千万年、何億年もの前の地層から掘り出された恐竜の化石
貴重であることはもちろん、稀少かつ高額でもある
そんな化石を切り刻み、画期的な研究成果を次々とあげている
= 大阪市立自然史博物館の林昭次 /04 =
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第2回 ステゴサウルスの背板を切ってわかったこと =2/3=
林さんが最初に切ったのは、国立科学博物館が所蔵する、日本で唯一、レプリカ(複製模型)ではない本物のステゴサウルスだ。大人になる手前の亜成体だと言われている。この個体だけで、板の中に血管が張り巡らされていると分かっても、まだ心許ない。そこで、林さんは、日本を飛び出てあちこちのステゴサウルスを研究する旅に出る。
「様々な博物館が研究に協力してくれました。アメリカのデンバー自然科学博物館、イェール大学、ユタ大学、スイスのアータル博物館、国立科学博物館を入れて、5つの博物館ですね。それで、結論としては同じで、板には複雑な血管ネットワークが張り巡らされていることが分かりました」
こういった証拠から、板が放熱に使い得たという可能性が増してきた。
同時に「防御説」についても、かなりのことが分かった。
「板の内部構造を切ってみると一目瞭然なんです。この板って、スカスカで脆いんです。とても鎧としては役立ちそうにない。それに、板の根本の部分に見られる、板と皮膚をつなげる役割のある線維の発達する方向から、板は横に倒れられないことがわかったんです。これでは身を守る鎧にはならなかったという結論です」
放熱説には有利な証拠が出てきて、防御説は退けることができた、というわけだ。
一般に「●●できない」ことを証明するよりも、「●●に役立っていた」と結論する方がはるかに難しい。この場合も強度や構造に問題があって物理的に無理である以上「防御の役には立たない」とは言える。しかし、血管が張り巡らされているからといって、即座に「放熱に役立っていた」と断言するわけにもいかない。そこで、林さんは何をしたか。
「現生動物と比較することで類推する、ということですね。例えば、オオハシっていう大きなクチバシを持った鳥がいます。クチバシには血管が張り巡らされていて、それをつかって体温調節していたことが最近の研究でわかっていたんです。この研究を踏まえ、ワニなどの現生動物と比較することで、似た仕組みを持ったステゴサウルスの板も、放熱に役立っていたと、強い証拠になったんです」
ワニの背中にあるウロコには、実は骨が入っていて、さらにその中には血管が通っている。ステゴサウルスのように巨大な板ではなくても、ワニのウロコも体温調節に役立っていると分かったそうだ。
そのような積み重ねで、林さんの研究は説得力を持ち、今ではステゴサウルスの板は放熱に役立っていたと、多くの研究者が受け入れるようになった。
明日に続く・・・・・
【参考資料】 : シカの骨をスライスしたら分かったこと(2/3)
Ω・Ω 離島に生息する哺乳類は本土より長寿化=最新研究(林 昭次)= Ω・Ω
研究の対象は絶滅種を含むシカ類
研究の対象となったのは、本土に生息する4種類のシカ類と離島に生息する4種類のシカ類です。サンプル数は54個体です。「本土集団」は北海道・本州・九州・四国に生息する、ヤベオオツノジカ、エゾシカ、ホンシュウジカ、キョン、「離島集団」はケラマジカ、ヤクシカ、リュウキュウジカ、リュウキュウムカシキョンです。このうち、ヤベオオツノジカ、リュウキュウジカ、リュウキュウムカシキョンは絶滅しています。
それぞれの生息期間は文献などから推定できます。例えば、「ケラマジカ」は400年前に島に持ち込まれたシカなので、島に生息している期間は400年前から現在までの400年間、「ヤクシカ」が生息する島は2万年前から10万年前に陸から分離して誕生したので、島に生息する期間は現在までの2~10万年間。「リュウキュウジカ」は沖縄本島に150万年前に大陸から移入し2万年前まで生息していたとされており、沖縄本島は150万年以上どこの島ともつながってないことから、リュウキュウジカは離島で約150万年間生息したと考えられます。
研究の手法は恐竜研究で用いられる「ボーンヒストロジー」
研究の手法は恐竜研究で用いられるボーンヒストロジー(骨組織学)です。骨を切断し、薄くスライスすることで、内部の組織を観察し、骨の成長様式を推定します。
多くの動物の骨には「成長停止線」が刻まれます。木の年輪と同じように1年ごとに刻まれることから、これを分析することで、年齢を推定できます。また、成長停止線の密度(線と線の間)を分析することで、年齢に応じた成長の速度が分り、その個体の成長速度が推定できます。この手法を用いることで、従来は推定が困難であった、絶滅動物の成長速度、年齢、生活様式ながを推定できます。
シカの骨をスライスしたら分かったこと
本土と離島に生息するシカ類8種類の骨を分析した結果、それぞれの成長の過程を比較することができます。本土集団、離島集団(隔離期間が短い)、離島集団(隔離期間が長い)の3つのグループに分けて成長曲線と生存曲線を作成し比較します。
成長曲線は横軸が年齢、縦軸が体重(kg)です。「本土集団」は2歳ごろまでに急成長しその後はあまり変りません。つまり、早く大人になります。「離島集団(隔離短い)」は3歳~9歳ぐらいまでに成長して大人になります。「離島集団(隔離が長い)」は14歳ぐらいまで成長し大人になります。つまり、離島の隔離の時間が長いほど、成長の速度がゆるやかになることを示しています。
生存曲線は縦軸が生存数(対数化した数字)、横軸が相対年齢(%)です。相対年齢は寿命を100として%で表わし変化を比較するものです。
・・・・・つづく
https://youtu.be/HM-Htzgp594==恐竜「林 昭次」haremachiスペシャリスト ==
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