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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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貴重化石を切刻, 画期的成果/林 昭次(02/nx)_学究達=611

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年12月12日<ⰧⰊⰧ

☆ 2年前にルーブルから脱け出した神秘的な美女が、イタリアはフィレンツェで保護される(1913年=『モナ・リザ』の盗難事件解決)。     ☆ 年末の風物詩・忠臣蔵が当局により上演禁止となる。記録によれば78年ぶり3度目の禁止とされる。(1945年=GHQの仇討ち・心中物の芝居の上演禁止を指令)。     ☆ 100日後に死ぬワニがTwitterで連載開始(2019年)、まさかこれに過労自殺を引き起こした広告屋が絡んでいたとは当初誰も気づかなかった。

本日記載附録(ブログ)

何千万年、何億年もの前の地層から掘り出された恐竜の化石

貴重であることはもちろん、稀少かつ高額でもある

そんな化石を切り刻み、画期的な研究成果を次々とあげている

  = 大阪市立自然史博物館の林昭次 /02 = 

【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

  第1回 貴重な恐竜化石をぶった切る/林昭次 =2/2= 

 修士課程時代に、国立科学博物館の真鍋真研究室で学び、化石を切って研究する方法に出会った。大学院の博士課程は、北海道大学総合博物館の小林快次准教授の指導を受けた。ともに日本恐竜学を代表する研究者だ。さらに、博士研究員(ポスドク)時代にはドイツ・ボン大学にわたって「ぶった切る」研究の世界的リーダーの1人であるマーティン・サンダー博士に師事した。

そして、今、大阪から恐竜研究に新しい波を起こしつつある。

 大阪市立自然史博物館は、サッカーファンなら馴染みのある長居公園の中に位置している。セレッソ大阪の本拠地ヤンマースタジアム長居(旧・大阪長居スタジアム)から徒歩5分ほどの距離で、「花と緑の自然の情報センター」に隣接してたたずんでいる。実際にそのあたりの雰囲気は、花と緑に囲まれた、市民の憩いの場といったふうだ。

 林昭次学芸員が導いてくれたのは、古生物の学芸員の机がある一室で、入口からは一番見えにくい壁際の居心地よさそうな空間が林さんの「城」になっていた。ステゴサウルスの模型やワニの皮や巨大なクチバシの鳥の頭骨や、なにやら分からないものが周囲にあって、3つあるパソコンのモニタには、やはりステゴサウルスの壁紙! まさにライヴな恐竜研究者の机を見た気がした。

 なにはともあれ、最初の質問は、「ぶった切る」話である。それは、どういう系統の研究なのか。

「英語でボーン・ヒストロジーといいまして、骨の内部組織を観察するアプローチです。骨化石の中に残っている血管や細胞が通っていた穴や、成長するに従ってできる木の年輪のような構造を見ます。化石の一部を0.06ミリくらいの厚さに薄くスライスした薄片にして顕微鏡で見ると、たくさんのことが分かるんです」

 林さんがこれまで主にかかわってきた剣竜類、ステゴサウルスは、図鑑にも必ず出ている有名な恐竜だ。背中に大きな板がついているのが印象的だから、姿をみればたいていの人が「あの恐竜か!」と思うだろう。

 では、ステゴサウルスについての、長年の論争とは何だろう。

「ステゴサウルスは背中の板(プレート)や、尻尾の先にある棘(スパイク)が特徴的なのですが、これがどんな機能を持っていたのか、謎だったんです。板については、体温をうまく調節するための放熱板説、異性を惹きつけるための飾り説、背中を守るためにあった防御説といった、3つの主な仮説がありました。背中を守るという仮説を唱えた研究者は、この板に可動性があり、敵に襲われたときに背中から腹側に倒れるのではないかと考えていました。また、棘の方は、武器として使えたのかどうか、というのがひとつの論点だったんです」

 林さんはそれらの疑問を、貴重な化石を「ぶった切る」ことで解決したのだった。

明日“ 第2回 ステゴサウルスの背板を切ってわかったこと ”に続く・・・・・

【参考資料】 : 島に生息する哺乳類の長寿化の過程を解明(2/2)

Ω・Ω―恐竜研究の手法を応用―林 昭次 ; 2023/05/23 Ω・Ω

〈研究結果〉

隔離期間が長いほど、成長が遅延・長寿化

離島域と本土域に生息するニホンジカとその近縁種の生活史を比較した結果、離島域である沖縄本島に長期間(150万年以上)隔離された絶滅種のリュウキュウジカは、本州や大陸のシカと比較して繁殖・成熟時期が5~10年以上遅いことがわかりました。また、比較的短い隔離期間を経たケラマジカ(約400年)やヤクシカ(約2万~10万年)は、大人になるまでの期間が2~3年遅れていることがわかりました。生存率についても、若い時期に死亡率が高い本土のシカと比較して、長期間隔離された離島では老齢期まで多くの個体が生き延びる長寿化が起こっていることが明らかになりました。

生物には、早く成長して一度に多くの子を残し寿命も短いという「早いライフスタイル」を持つ種と、ゆっくり成長して少数の子を確実に育て長く生きる「遅いライフスタイル」を持つ種がいます。ネズミなどは前者、ゾウやチンパンジーなどは後者のタイプです。今回の研究により、島で隔離された大型哺乳類は「遅いライフスタイル」を進化させることが明らかになりました。

このタイプの種は、子を残せるまでに時間がかかるため、人為的影響により個体数が減るとなかなか回復できず、絶滅の恐れがあります。リュウキュウジカも、先史時代人の沖縄への渡来と時を同じくして絶滅したと考えられており(注2)、彼らが島で進化させた「遅いライフスタイル」が絶滅の要因となった可能性が示唆されました。

〈今後の展望〉

日本には本土や大陸との隔離期間が異なるさまざまな島々が存在し、そこには同種あるいは近縁な動物が生息しています。これらの動物や化石種を対象とすることで、数百万年から数年のスケールで、島の中で動物がどのように生態を変化させ適応するかについて、解明が期待できます。島固有の独特の進化は、哺乳類だけでなく、恐竜類などの絶滅種でも知られているため、日本の動物を対象とした研究は、哺乳類以外の絶滅した島嶼性動物の生態を解明することにも寄与できると考えられます。

また、本研究で使用したボーンヒストロジーでは、野生哺乳類の部分的な骨標本でも齢査定や成長様式について解析できることが明らかになりました。これにより、生態観察を行うことが困難な希少哺乳類の生態データについての知見を大幅に増やすことができ、その知見はさまざまな動物の保全研究にも役立つと考えられます。

今回は、島に隔離して小型化した大型動物を対象に分析しましたが、同様の手法を用いればアマミノクロウサギやケナガネズミといった希少性が高い島嶼の小型種でも生活史の変化を明らかにすることができます。これらが「遅いライフスタイル」を進化されているかを明らかにできれば、島での生活史の進化についての一般性が示されるとともに、絶滅リスクを評価する上でも重要な知見となるでしょう。

発表者

東京大学 大学院新領域創成科学研究科  久保 麦野(講師)

岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科  林 昭次  (准教授)

・・・・・おわり

https://youtu.be/HM-Htzgp594==恐竜「林 昭次」haremachiスペシャリスト ==

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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