☆ 「新高山登れ」と命令を受けた日本軍の部隊が何故か台湾でなくハワイにいたため、アメリカ軍は大混乱。現地の日本軍は失敗を恥じたのか「虎、虎、虎」(虎を3頭捕まえた)と返信。一方でインドシナからマレー半島に上陸した一行は、手に手に武器を持ちながらシンガポール目指してツーリング旅行を開始(1941年)。 ☆ 黄金虫ヴォーカルだったジョン、彼らが働かないことに腹を立てた普通のアメリカ人によって射殺される(1980年)。主夫業に専任していたのにと、日本人妻は嘆く。 ☆ ソビエト社会主義共和国連邦の解体が決定。この国の紅い貴族にとっては人生の終わりの始まり(1991年=ソビエト連邦解体宣言)。
本日記載附録(ブログ)
エボラ、マールブルグ、ラッサ、クリミア・コンゴなどの出血熱
インフルエンザ、ノロ、マダニから移るSFTS
ウイルス性の「新興感染症」の研究と新たな治療薬の開発
バイオテロ対策への貢献で文部科学大臣表彰科学技術賞をも受賞
= 感染症医療分野で未踏の領野に挑む・安田二朗(12/13)=
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第6回 致死率30%の新興ウイルスが日本に定着している! =1/2=
安田さんはウイルスの増殖機構を調べることで、抗ウイルス剤に応用できないかと考えている。その一方で、科学警察研究所での研究開発として、「モバイル型生物剤検知システム」を作り、現場に投入するのに成功した。
では、これからの研究、これからの課題としてどのようなものがあるだろうか。
これも盛りだくさんなので3つのテーマに絞る。
ひとつめは、日本国内の新興ウイルス。
「国内で最近見つかったSFTSウイルスというダニが媒介するウイルスに注目しています。2012年の末に山口で患者さんが亡くなったことで知られました。『重症熱性血小板減少症候群』という舌かみそうな病名がついてるんですけど、これは、もう症状からいくと、ほとんどクリミア・コンゴ出血熱と一緒なんですよ」
このウイルス病についての報道は知っていた。シカなど野生動物についているマダニが媒介するそうで(イエダニは媒介しないのでその点、ありがたい)、実は出血熱の症状を示すのだという。中国で原因不明の病気として初めて報告されて、2011年に原因ウイルスが見つかっている。中国での致死率は10数%。日本では、2013年末までの致死率は30%! 今の日本で、発症したら30%が亡くなる感染症はそうそうない。
「最終的には多臓器不全などで亡くなるんですけれども、血小板が減少して、血が止まらなくなります。国立感染症研究所が中心になって、野生動物についてるマダニを見たり、動物の抗体調査をしているんです。北海道の野生動物についてるダニなんかからもウイルスが検出されていて、国内に定着しちゃっています。実は、長崎大学病院でもすでに5名の患者さんが出ています。もう身近な問題として取り組まざるをえない。マウスを使いまして、病態ですとかウイルスの増殖がちゃんと見られる動物モデルを今つくっています。それと、抗ウイルス剤ですね。うちの若い助教が、SFTSに対する抗ウイルス剤の開発をしています」
SFTSも実はエンベロープ・ウイルスで、安田さんがエボラやマールブルグについて考えてきた抗ウイルス剤のアプローチが有効かもしれないそうだ。
また、国際貢献として、ナイジェリアのフィールドに力を入れている。
「──西アフリカではラッサ熱が蔓延化状態になってます。ネズミが媒介するんです。乾期になるとブッシュから人里に出てきて、穀物とかの倉を汚染するんですよ。尿とか、死体とか、あるいは噛みついたりっていうのもあって。西アフリカ全体で毎年10万人以上が感染して、5000人以上の方が亡くなってます。ところが、ナイジェリアのある地域では、発症した半分以上の方が亡くなるんですよ。それがなぜか知りたい。その地域で流行しているウイルスが、強毒性の株なのか、あるいはその地域の人に遺伝的な原因があるのか。あるいは診断がすぐつかないから治療が遅れてなのか。その辺をはっきりさせたいんですよ」
「──フィールドとしているナイジェリア南東部地域では毎年ラッサ熱の患者さんが100人以上出ると。まあリバビリンっていう抗ウイルス剤は一応ラッサ熱には効くんですが、それもあまり効かないと。地元にも結構大きな病院があるんですが、そこでは診断ができなくて、ラゴスっていう大きな町に運ぶと、2週間ぐらい検査に時間がかかるんです。2週間たつと、もう亡くなってるか、回復してるか、どっちかなんですよ。それではちょっと問題なので、早期診断ができないかと、今一緒にやってるんですけれども」
ここまで来ると、ウイルス学にとどまらず、病気の原因を広い視野で見つめ、致死率を高めている原因を見定める疫学研究者にも近い趣を感じられる。また、診断の態勢を整えるための仕事など、国際協力事業としての側面もある。ナイジェリアの病院で、当日いきなりセミナーをしてほしいと言われウイルス学の知識を伝えた時の写真を見せてもらったが、現場の熱意が見えてくる。
安田さんは今、ナイジェリアでの状況にウイルス学的な仮説を持っている。
「実は、未知の病原体が、いるんじゃないかと思ってます。ずっとラッサ熱だということになっていましたけれど、実はその地域でラッサだと診断されるのは2割だけなんです。じゃあ、残りの8割は何なんだと。検査システムに問題があるっていうのは大きな理由かもしれないのですが、それ以外に、ラッサウイルスではない病原体による出血熱も、実はあるんじゃないかと思っています。今、大学院生が、試料の中にある遺伝子を網羅的に解析できる次世代シーケンサーを使って新たな病原体を探そうとしています」
そして、最後に病原体を扱う施設について。
WHO(世界保健機構)が決めたBSL(バイオ・セーフティ・レベル)という基準には4段階あり、数字が大きいほど、厳重な設備が必要になる。最高レベルのBSL-4でないと扱うことができないのは、エボラなどの出血熱や天然痘など、発症すると致死率が高いものだ。
つづく
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