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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年11月08日<ⰧⰊⰧ☆ 写真マニアのヴィルヘルム・レントゲンが、何の因果か人の骨まで写せる写真を発明する(1895年=X線を発見)。 ☆ ミュンヘンでバイエルンの首脳部が酒盛りをしている最中にアドルフ・ヒトラーが乱入、無礼講の域を超えた一大事となる(1923年)。 ☆ 国語審議会(当時)、「ら抜き言葉」の使用を認めないとする見解を発表(1995年)。このような乱れた言葉遣いは断じて認めれない。
本日記載附録(ブログ)
人間って何だろう?そして、「人間って何だろう」と思う心って何だろう?
そんな疑問に端を発して、ヒト(人)以外の霊長類を比較認知科学的視点から研究
ヒトに最も近縁なチンパンジーを主な研究の対象に選ぶ
「熊本サンクチュアリ」に行って59にん(人)のチンパンジーと暮らす
= 未踏の領野に挑む、知の開拓者・平田聡(03/mn) =
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
第2回 ヒト科の心はどのように発達してきたのか =1/3=
京都大学野生動物研究センター・熊本サンクチュアリは、かつて医学感染実験などに使われたチンパンジーが、余生を安心して過ごせるようにするための施設だ。
同時に大学の付属施設なので、研究の場でもある。もちろん、それは感染実験のような「侵襲的」(invasive)なものではない。ウェブサイトには、「環境エンリッチメント」「ストレスと飼育環境が行動におよぼす影響」といった動物福祉に直接かかわる研究テーマが掲げられている。比較的高齢なチンパンジーが多いため「老齢医学からのアプローチ」という項目もある。
そんな中で、常駐の教授である平田さんのテーマは、「チンパンジーの社会的知性」だ。施設を案内してもらいつつ、その一端に触れることができた。
ちょうど昼ご飯の時間だった。
人間の昼食は後回しにして、チンパンジーの食事に「同席」することになった。平田さんは食事の機会に、実験用のブースにチンパンジーを呼んで、様々なトレーニングや下準備をするという。
平田さんと、飼育担当のマイケル・セレシュさんは、チンパンジーたちが食べる果物や芋を切り分けた。銀色のトレーの上に盛られたのは、リンゴ、パイナップル、バナナ、サツマイモ、そして、大粒のぶどう(品種はレッドグローブ)。
平田さんが名前を呼ぶと、ふだんチンパンジーがいる運動場から網状のトンネルを通じて、人間の家屋でいえば4畳半相当くらいのブースに、ふたりずつチンパンジーが出てくる。最初は、男性で、ロイとジャンバのコンビだった。
男性のチンパンジーは、力強い。必要とあらばいつでもそれを誇示してみせる。
必要というのは……たとえば、よそ者が来た時だ。
取材に訪れたぼくらは明らかによそ者なので、ふたりの男性チンパンジーは大興奮して、ブースの中から威嚇した。ポリカーボネイト素材の透明な壁をドンドンと叩くのだが、これが強力だ。オレたちはスゲぇんだぞ、わかってんのか、オイ! というかんじである。それでも表向き動じないようにしていると、すぐに落ち着いて、平田さんの手から素直に食事を受け取るようになった。
明日に続く・・・・・
【参考資料】 : 「進化の隣人」チンパンジーに、ヒトの「心の起源」を探(1/8)
Ω・ 京都大学野生動物研究センター ; 平田 聡 教授/熊本サンクチュアリ所長 ・Ω
平田 聡(ひらた さとし); 都大学野生動物研究センター 教授 /熊本サンクチュアリ所長
1996年京都大学理学部卒業、2001年同大学大学院理学研究科博士後期課程終了、博士(理学)取得。日本学術振興会特別研究員、林原生物化学研究所類人猿研究センター主任研究員、同主席研究員、京都大学霊長類研究所特定准教授を経て、2013年より京都大学野生動物研究センター教授。2015年4月から熊本サンクチュアリ所長。専門は霊長類学と比較認知科学。ヒトとチンパンジーの比較を通して「社会的知性」の起源を研究している。日本霊長類学会高島賞、日本心理学会国際賞、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞などを受賞。著書に『仲間とかかわる心の進化 チンパンジーの社会的知性』(岩波書店)がある。
京都大学野生動物研究センター 熊本サンクチュアリ
https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/ ; https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/kumasan/
京都大学野生動物研究センターは、絶滅が危惧されているにもかかわらず、研究者が少ない海外の大型野生動物の研究を主たる目的として2008年に設立された。京都大学の霊長類学研究のフィールドワークの伝統と技術を継承・発展させ、世界各地でフィールド研究に取り組んでいる。熊本サンクチュアリは、1978年に製薬企業が医学実験動物としての使命を終えたチンパンジーを引き取り、「熊本霊長類パーク」として発足した。2007年に「チンパンジー・サンクチュアリ・宇土(CSU)」と改称し、京都大学霊長類研究所とのあいだで運営協力が始まった。2008年の野生動物研究センター発足を機にその使命は受け継がれ、2011年にすべての施設が同センターに移管された。
☆ ☆ 序文 ☆ ☆
チンパンジーは、ヒトと最も近縁な動物である。動物園での人気も高い。そのチンパンジーが絶滅危惧種であり、かつて医学感染実験に供されていたと聞くと驚くだろうか。
京都大学野生動物研究センターは、絶滅が危惧される大型野生動物の保護を使命に研究に取り組む。チンパンジーを飼育する施設「熊本サンクチュアリ」の運営は、その一つの取り組みだ。かつて感染実験に使われていたチンパンジーを引き取り、彼らが安寧な暮らしを送れるよう努める。と同時に、チンパンジーの行動や認知の研究を行う。その狙いは、ヒトとチンパンジーを比較して、ヒトの「心の起源」に迫ることにある。熊本に、センター教授でサンクチュアリ所長を務める平田聡氏を訪ねた。
・・・・・・・つづく
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