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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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恐竜に魅せられた古生物学者/冨田幸光(04/nx)_学究達=573

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年10月22日<ⰧⰊⰧ

☆ ピアノの魔術師とまで渾名された毒キノコ・リストが誕生(1811年)。未だに産地をめぐってドイツとオーストリアとハンガリーで言い争っている。 ☆ ソ連がキューバにミサイルを持ち込んでいたと知るや、アメリカが第三次世界大戦の準備に入る。これ以降13日間にわたってJ・F・ケネディとフルシチョフが、発射ボタンに手をかけて睨み合う(1962年=キューバ危機)。 ☆ 野球の神様・イチロー降誕(1973年)への細やかなる反逆からか、この日が全世界各国共通の祝日「鉄人誕生日」に制定される(1987年)。

本日記載附録(ブログ)

日本にもゾウやサイなど、アフリカ並みの巨大野生動物が暮らしていた

地質学的には「少し前」までの話である

国立科学博物館で開かた特別展「太古の哺乳類展」

この企画を担当したのが冨田幸光地学研究部部長 

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

冨田幸光地学研究部部長(04/mn) 

◇◆第2回 実はゾウの楽園だった日本列島 =1/2= ◆◇

    さて、日本列島が、意外にも「ゾウの楽園」だったかもしれない話。

 まだ、今の形の「列島」になっていなかった多島海時代の1800万年から1600万年前には、ステゴロフォドンというゾウがいて、時代が下るに従って小型化していったという。

 そこから先、日本のゾウはどうなったのか。

 実は、よく分からないのだそうだ。なぜなら、1600万年前から600万年前までの間、ゾウに限らず陸の生き物の化石記録がほとんどないからだ。

「とにかく化石記録がないのでそこはすっ飛ばしまして、600万年ぐらい前になるとツダンスキーゾウというのが見つかります。アジア大陸に当時いたでっかいゾウなんですがそれが日本に渡ってきている。渡ってきた時点では、大陸と日本がつながっていたのかもしれないんですが、その後、しばらくまた切り離されて交流がない状態が続きます。それで、何百万年かにわたって日本で独自に進化していくんです。ミエゾウ、ハチオウジゾウ、アケボノゾウという系列。ハチオウジゾウは2010年に命名されたばかりです。原始的なアケボノゾウという位置づけで別種にする必要はないという説もあるんですが」

 この系列は、ゾウの系統でいうと、ステゴドンというアジアに広く分布していたグループだ。長く前に突きだした牙が特徴。牙と牙の間が狭くて、鼻が間を通らなかったのでは、と言われるものもある。前に出てきたゴンフォテリウムやステゴロフォドンよりは、現生のゾウに近いが、分類学的に言うと「ステゴドン科」として、「ゾウ科」と区別されるようだ。しかし、ここではほかにもいろいろな種類が出てくるので、分岐図を見て系統関係を理解した方がいいだろう。

「日本のゾウ」として関係してくるものとしては、まず原始的なゾウの先祖から、ゴンフォテリウムが分かれて、その後、ステゴロフォドンや、さらにステゴドンが出る。さらに、アジアゾウ類が分岐して、その先にマンモスの仲間と現生アジアゾウの仲間が分かれる。現生アジアゾウとナウマンゾウは、ほとんど「きょうだい」のような近縁だ。

 さて、ミエゾウ、ハチオウジゾウ、アケボノゾウの系列に戻る。これらは、日本各地で見つかっており(例えば、ミエゾウは三重県をはじめ、長崎県、福岡県、大分県、島根県、長野県、東京都でも発見されている)、しかし、大陸では発掘されていないという意味で、日本固有種だと考えられている。しばしば地名を冠していることからも、各地の「ご当地ゾウ」でありつつ、「日本固有のゾウ」でもある。そして、島環境らしく、時代が下るに従って、体が小さくなっていく。ご先祖のツダンスキーゾウに近いミエゾウは肩高が4メートルもの巨躯だったのに対して、アケボノゾウは2メートルだ。

「アケボノゾウは、70万年くらい前まで生きのびていたんですけど、そこで絶滅しちゃうんです。実はその一歩手前の110万年前ぐらいのときに、大陸からまた全く今まで日本にいなかったゾウが入ってくるんです。これがムカシマンモスと呼ばれているやつで、これまでいろいろな名前でよばれていた化石がふくまれており、シガゾウもそのひとつです。だから、この時期、さっきのアケボノゾウと、国内で2種類生存していたことなります。ムカシマンモスも、アケボノゾウと同じ時期70万年前に絶滅してしまうんですが、その後、今度は60万年ぐらい前にトウヨウゾウっていうのが入ってきます。トウヨウゾウは、10万年ぐらいしか日本にはいなかったんです」

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

【参考資料】 : アフリカのゾウ、絶滅の危機に(1/2)

Ω・Ω 密猟と生息地の減少で Ω・Ω

《ヴィクトリア・ギル、科学担当編集委員、BBCニュース》

アフリカのゾウが直面する危機は、これまで軽視されてきた。しかし、象牙の売買、生息地の減少に加え、ゾウの生態が前より深く理解されるようになったこととも合わさり、問題がはっきりしてきた。

国際自然保護連合(IUCN)の最新の報告によると、マルミミゾウは「絶滅寸前」の危機にひんしている。 また、サバンナゾウ(アフリカゾウ)も「絶滅危惧」の状態にある。

これらの動物種は「何十年にもわたる減少」によって、IUCNのレッドリストにおいて、危機の深刻度が最も高い2つのカテゴリーへと追いやられている。

アフリカのゾウはかつて、レッドリストでは1つの種として分類されていた。

しかし、10年以上前に遺伝子の分析により、明確に異なる2つの種だと判明した。

ただ、生息数や増減の傾向、直面している脅威などを正確に調査するには、長い年月が必要だ。

IUCNは現在、アフリカには41万5000頭のゾウが残っていると推定している。

  マルミミゾウの生息数は、過去30年間に86%以上減少した。サバンナゾウは過去50年間に、少なくとも60%減った。

状況は国によって違う。例えばボツワナでは、ゾウが多過ぎて、自然の生態系ではそれらを支え切れないと言われている。ただ大陸全体では、ゾウは減少傾向にある。

IUCNのゾウ専門家グループを共同で率いるベン・オキタ博士は、今回の現状評価を「警告音」だとした。

……つづく

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