◆ 遭難のモールス信号・・・― ― ― ・・・としてせんないが おおさわぎする そうどう 略して「SOS」を制定(1906年)。これが、日本が世界に誇る涼宮ハルヒシリーズ誕生の遠因となる。◆ 東京オリンピック開会を前に日本武道の聖地が竣功(1964年)。しかし、半世紀以上経った今ではミュージシャンの聖地と化すことに。本年は非難轟轟の自民党の聖地と化す。◆ ドイツの東半分とベルリンの東半分を支配していたソビエトの犬がご臨終(1990年)。ドイツがやっと再度一つになったものの、東西を隔てた様々な格差は統一から40年近く経っても悩みの種。
本日記載附録(ブログ)
宇宙から観測する地表付近に起伏する雨や雲を見てみたい
より綿密正確な天気を予報、防災の役に立っ観測が出来るはないか
地球規模で高精度の観測ができる「GPM主衛星」での研究をスタートさせ
2022年にNASAから名誉な「Exceptional Public Service Medal」が授与される
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
地球観測研究センター主幹研究員;研究領域リーダ・沖 理子 (02/mn)
◇◆第1回 宇宙から雨雲を3Dスキャン! =2/3= ◆◇
今回紹介するのは、新世代の雨雲スキャンを実現する、GPM主衛星。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米国航空宇宙局(NASA)が共同開発したもので、今年の2月28日、種子島宇宙センターから打ち上げられた。
実は、先駆者として、1997年に打ち上げられたTRMM(熱帯降雨観測衛星)がある。設計寿命の3年をはるかに超えて、2015年はじめ頃までの運用が見込まれており、観測成果としても大成功をおさめてきた。運用期間がオーバーラップする形で、後継のGPM主衛星が投入されたという形だ。
TRMMからGPM主衛星への流れの中でバージョンアップしたのは、主に2点。
・熱帯だけではなく、「全球降水観測」ができる。TRMMが緯度35度以下のみの観測だったのに対して、65度までの緯度を見る。
・新しく開発された2周波レーダーを使い、さらに精度よく雨雲・降雨をスキャンできる。
さらに、もう一点、「主衛星」(Core Satellite)であることも新機軸だ。
人工衛星による「全球降水観測」というのは、できるだけ「目」が多い方がいいわけだが、精度のよい観測衛星は、そうそう上げられない。そこで、GPM主衛星を主(コア)にして、既存の様々な気象衛星を組織化する壮大な計画だ。
なにはともあれ、GPM主衛星の単体としての能力から始めよう。
打ち上げ後、観測機器を立ち上げて得た初画像が、3月末に公開された。日本が開発した、2周波降水レーダー"Dual-frequency Precipitation Radar"が、さっそく威力を発揮している。
公開された初データから作られたCG動画には目を瞠らされる。衛星の下の雨を帯状に走査し、可視化していく様子をご覧頂きたい。
【動画資料】 https://youtu.be/C8mSEH4anEg
「これ、3月10日午後10時39分ごろに、GPM主衛星が日本の東海上を飛んだ時に観測した温帯低気圧です」と教えてくださったのは、JAXA地球観測研究センターの沖理子・研究領域リーダーだ。今も観測が続いているTRMMから引き続いて、GPM主衛星の計画段階からかかわっている。
「北緯40度、東経167度付近。北緯40度というのがポイントで、これまで観測してきたTRMMでは、北緯35度よりも北は見られなかったんです。この日、真冬並みの寒気で、3月なのになぜこんなに寒いのっていうほどでした。北海道では雪でしたね。中心気圧が976ヘクトパスカルとかなり発達した低気圧でしたから、その影響で寒気が随分入り込んだんです」
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
【参考資料】 : 対談「空のなかの出来事が、私たちの営みを変える」(1/6)
Ω・Ω 新海 誠 × 沖 理子 Ω・Ω
(アニメーション監督) x (第一宇宙技術部門地球観測研究センター研究領域リーダ)
空のなかで起きている気象現象が日常の景色を変え、人の感情ともつながっていく。
誰もが当事者となれる"天気をめぐる日々の物語"について、天候の調和が狂っていく東京を舞台にした映画『天気の子』を監督した新海 誠さんと、JAXA地球観測研究センターで雲と雨を研究している沖 理子研究領域リーダが語る。
人の目で見る地球とは違う、様々な色彩の地球を見る
新海 : 今日は僕の方が勉強させていただきたいなと思って来ました。映画を作る上で何かヒントを見つけられたらいいなという、下心もありながら(笑)。沖さんは地球観測がご専門ですよね。いま運用中の最新の地球観測衛星というとなんでしょうか。
沖 : 私が関わっている中で最新のものは「しきさい」(GCOM-C)という気候変動観測衛星になります。普段、人間の目は「可視光」と言われる波長の光を目が感知してものを見ていますが、この可視光だけでは地球の気候を知るには十分ではないんですね。例えば紫外線や赤外線など、人の目には見えない波長の光あって、「しきさい」はそれらの波長を感知できるセンサを搭載していることで、人の目で見る地球とは違う、様々な色彩の地球を見ることができるんです。具体的には、陸地や海上に広がる植生、雲、氷の分布。地表面や海面の温度、大気中にある細かい塵の量などが「しきさい」で調べる対象になります。「しきさい」の画像ですが、例えばこちら。人間の目では捉えることのできない、近赤外の光の波長を利用して捉えた、冬の日本の植生分布の画像です。
新海 : 美しい。「しきさい」の解像度はどれくらいなのでしょう?
沖 : 高度約800kmの上空から250mから1kmの解像度で測定できます。
新海 : 250mとは相当な解像度ですよね。「しきさい」の画像は、一般公開もされているのでしょうか?
沖 : されています。ぜひ、新海監督の作品でもご使用ください(笑)。
新海 : 本当ですか(笑)。ちなみにこれは、「しきさい」が観測したデータそのままというわけではなく、データを何かしら変換した結果の画像でしょうか?
沖 : はい、観測したデータ自体は電気信号なので、それを物理的かつ工学的な手法を使って、社会に役立つ情報に焼き直した結果、人間の見ている可視光に馴染むような画像でお届けしているんです。
新海 : なるほど。僕自身、可視光以外で見える世界にすごく興味を持っているんです。例えばコウモリは人間が感受できない赤外線を感受しています。コウモリはどのようにこの世界を認識しているのだろう?と、とても気になりますし、人間が体感できない世界を見てみたい。そういう興味や欲望はずっと持ち続けていますね。
・・・・・・続く
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