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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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神の素粒子を追う物理学者達 / CERN (06/mn) _学究達=543

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年09月12日<ⰧⰊⰧ ◆ ヒトラーが集会で演説をぶっていたギャラリーをたしなめ、政治活動家としてスカウトされる(1919年)。 ◆ かたや、フランスの洞窟で原始時代の人間がやらかした落書きが、1万5000年ぶりに見つかる(1940年)。 ◆ 日本と並ぶエチオピアの天皇制が廃止、社会主義者によって打倒されたことから以後左派・革新への恐怖心が日本中を覆い尽くす(1974年)。

本日記載附録(ブログ)

日本からも200人以上が参加する素粒子物理研究の最前線

欧州原子核研究機構、通称CERN(セルン)、欧州21カ国の共同運営

ノーベル賞を受賞したヒッグス粒子発見の舞台である

スイスとフランスの国境地帯にあり、全周はなんと27キロ 

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

CERN/セルン(06/mn)

◇◆第2回 物理学者を「救った」CERN計画 =3/3= ◆◇

ある一定年齢以上の実験物理学者なら、CERNでのこういった流れとは別に、さらなる巨大加速器計画があり、あっけなく計画自体が流れ去ったことを、今もトラウマ的に胸に刻んでいる人は多い。近藤さんもその1人だ。

「SSC、超伝導超大型加速器。1984年に始まったアメリカの計画です。これはCERNのLHC加速器よりちょっと先行していたんです。テキサス州に周長87キロの加速器を作るってことですから、CERNのトンネルの3倍ぐらいあって、20テラと20テラの陽子をぶつけて合わせて40テラ電子ボルト。LHC加速器のアップデートが予定どおりいって、来年から稼働しても、7テラ足す7テラで、14テラ、3分の1くらいなんです。私、SSC計画のために4年、働きました。日本とテキサス州ダラスを何度も何度も往復して。でも、20%ぐらいトンネルを掘ったところで、コストの問題で中止になってしまったんです。40億から50億ドルと言われたのが120億ドル以上にふくれあがって、アメリカの中で宇宙ステーションとSSC加速器のどちらを残すかとか92年から93年にかけて大きな議論になりました。そして、クリントン政権になってからばっさりと切られてしまったという」

中止になる前、その前のブッシュ大統領(41代)から、日本政府へ10億ドルの資金協力を要請され、当時の宮沢政権は、資金源として国際貢献税案を打ち出すなど、日本国内の政治問題にも発展した。いくらなんでもお金を使いすぎだと批判の的になり、日本からSSC加速器に参加していた30人ほどの研究者は孤立した。近藤さんは、物理分野の研究者コミュニティの中で四面楚歌の状態を味わったという。

「同じ実験物理の分野でも、もう全部やめろとか言われましたね。それで、結局、日本からの資金は出なかったし、アメリカでも中止しちゃうし、かかわっていた人は、“物理難民”になっちゃった。アメリカでは1000人くらいいました。日本でも30人、私のグループでも数名、いや10人くらい。それで、アメリカの人達も含めて、エネルギーフロンティアをやりたい人達は、CERNの計画に救われたわけです」

次回は“第3回 そして、ヒッグス粒子発見の瞬間がやってきた”に続く・・・・・・

【参考資料】 : ヒッグス粒子崩壊を確認(3/3)

Ω 物質の質量の起源を解明、三千人による研究結実、ボトムクォークへの崩壊をついに観察 Ω

 物理学者たちは、崩壊によって生成した粒子の検出結果を利用して、衝突がどのように起きたかを精密に再現する。これは、大破した自動車とタイヤ痕から自動車事故の経緯を調査するようなものかもしれない。

 ATLASとCMSチームは、長年にわたるデータ収集とシミュレーションと機械学習により、探していたヒッグス粒子の崩壊を除くすべての現象を説明することを可能にした。物理学者たちは、2017年までにヒッグス粒子の崩壊の証拠となる十分なデータを収集し、この6月には、自分たちのデータが見かけだけのものではないことを確信していた。

「これは非常に複雑なプロセスで、分析だけでも100人近い大きなチームで行っています」とヘッカー氏は言う。「データを取り、検出器を操作し、数値の検証をする人を合わせると、もっと大きいチームになります。論文の執筆者は全部で約3000人になります」

今回の発見はなぜ重要なのか?

 まずは、この研究によって、物質が質量を獲得するしくみについての私たちの理解が深まったことが挙げられる。これは、宇宙を理解する上で非常に重要だ。研究に参加した東京大学のチームのリリースには、今回の結果によって「物質を構成する粒子の質量の起源が「ヒッグス粒子」であることが解明され、素粒子研究のマイルストーンと言える」と記されている。

 また、ヒッグス粒子は標準モデルの中で重要な位置を占めているため、理論と観察とのわずかな不一致でさえ、新しい物理学へのドアを開く可能性がある。ヒッグス粒子からボトムクォークへの崩壊をLHCが検出できることがわかった今、物理学者たちは、この反応が法則を破っていないかどうかを検証できるようになった。

「年々データが増えているので、理論とのずれが見つかるのではないかと期待しています」と ヘッカー氏は言う。「ずれは大きなものとは限りません。普通、物理学の効果は小さく、すべては精度にかかっています」(参考記事:「神の素粒子の次なるターゲットとは」

 今後、宇宙に隠されているどんな法則が明らかになるのだろうか? ヒッグス粒子が秘密を明かしてくれないかぎり、科学者がそれを確実に知ることはできないとフッカー氏は言う。「私たちは粛々と測定を続けるだけです。そうすれば自然が答えを教えてくれるでしょう」

終わり

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https://youtu.be/Jd-OSHTbGnA  == ヒッグス粒子で宇宙を解明する ==

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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