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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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神の素粒子を追う物理学者達 / CERN (03/mn) _学究達=540

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年09月08日<ⰧⰊⰧ ◆ ナチス・ドイツが、弾道ミサイルをロンドン市民に対して初御披露目(1944年)。だが戦局を逆転するまでには至らず、焼け跡でデブ総理がVサインをしたパフォーマンスが大ウケに。   ◆ 2ヶ月前の総選挙での歴史的な敗北で手札が尽きた日本社会党が、最後の切り札として憲法学者のオバさんを委員長に(1986年)。取り敢えずやるっきゃない!さりとて、これが衰退の助走。   ◆ 池袋にてデュラララ!!が現実のものとなる事態に(1999年=池袋通り魔殺人事件)。

本日記載附録(ブログ)

日本からも200人以上が参加する素粒子物理研究の最前線

欧州原子核研究機構、通称CERN(セルン)、欧州21カ国の共同運営

ノーベル賞を受賞したヒッグス粒子発見の舞台である

スイスとフランスの国境地帯にあり、全周はなんと27キロ 

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

CERN/セルン(03/mn)

◇◆第1回 人類史上最高のエネルギー状態を作りだす研究所へ =3/3= ◆◇

    常に曲がっているわけではなく、まっすぐなところと曲がっているところが交互に配置してある。まっすぐに進み曲がり、またまっすぐに進み曲がる、というのを8セット繰り返して1周。

 最初の地点から300メートルほどトンネルを奥まで歩くと、曲がっている部分に到達した。それまではどちらがリングの内側かも分からなかったので、やっと頭の中で巨大なリングの一部に接しているのだと実感が湧き、その中を陽子がぐるぐる回る様に思いいたした。

 光速の99.999999%もの凄まじいスピードだ。そして、そのリングの途中、4カ所に検出器、ATLAS(アトラス)、ALICE(アリス)、CMS、LHC-Bがあり、それぞれの目的に応じた実験をしている。ヒッグス粒子の発見に寄与したのは、ATLASとCMSだ。このうちATLASは、日本から参加者が多い。今回の訪問では、このATLASについて多くの時間を割いた。また、ちょっと毛色の変わった実験(後述)をしているALICEにも興味を持ち、取材した。

 実はこのとき訪れた地下トンネルはALICE実験の検出装置のすぐ近くで、陽子を衝突させる前にビームを収束させる「超伝導4極マグネット」もあった。これは通常の双極マグネットの3分の1ほどの長さのコンパクトなもので、表面にKEKのロゴと日の丸のマークが描かれている。全部で32台あるこういった収束用マグネットのうち、16台は日本が作ったものだ。

 そういう目であらためて、マグネットやその周囲のものを見ていると、様々な国の研究所のロゴやマークのシールが貼ってあるのが目に入った。本当にたくさんの国、たくさんのメーカーがかかわり、それぞれ担当して作ったパーツがあって、それらが27キロにもわたり繋がった上で、精密機械として機能するのだからすごい。

 いや、かかわってきたのは、国や研究所だけではない。個人もなのである。あちこちにある油性ペンの落書きが物語っている。

「ここで作業した人が残して行ったんでしょうね」と説明を受けた。

 比較的最近、2013年9月の日付が記されたものは、パキスタンと国籍まで書きこまれていた。

「今回のアップグレードの作業には、パキスタンからも技術者が派遣されていました。ほかに多かった国は、ロシア、ギリシャですね」

 また、ぼくたちがトンネルに入った時点で作業をしていたのは、アメリカから来た技術者だった。実に多くの国や人々が、機器の開発だけでなく、様々な形で貢献し、成り立っているのが巨大な加速器実験の現場なのだ。

 地下のワンダーランド(驚異の世界)をのぞき見て興奮はつきなかったけれど、ほどなくまた地上に戻る時間となった。来た道を戻る途中、非常に名残惜しく感じつつも、浮世離れした地下回廊のリングが、実在のものとしてしっかりと「納得のいく」存在となっていた。

次回は“第2回 物理学者を「救った」CERN計画”につづく

【参考資料】 : ヒッグス粒子 ;

「神の粒子」とも呼ばれ、宇宙が誕生して間もない頃、他の素粒子に質量を与えたとされる粒子。1964年に素粒子の質量獲得モデル(ヒッグス機構)を提唱したイギリスの物理学者ピーター・ヒッグス氏の名にちなむ。素粒子物理学の標準理論であるワインバーグ・サラム理論の中で存在が予言された17種類の素粒子のうち、最後まで発見されなかったが、2012年7月、日米欧の国際的な研究グループが、欧州合同原子核研究機構CERN(セルン)でヒッグス粒子とみられる粒子を発見したと発表し、更に13年3月にはこの粒子がヒッグス粒子であると確認された。

宇宙の大きさは、誕生時には素粒子のように小さかったが、直後にインフレーションと呼ばれる加速度的急膨張が起こって、誕生から10の34乗分の1秒後までの間にマクロな大きさとなった。その後、膨張が緩やかになったため、大量の潜熱が解放されて宇宙は高温となり、ビッグバンが起こって大量の素粒子が生み出された。ヒッグス機構によれば、当初、全ての素粒子は高速で自由に飛び回っており質量を持たなかったが、宇宙が冷却するに従って、真空にあるヒッグス場が自発的対称性の乱れを生じ、一部の素粒子はこのヒッグス場と力を及ぼし合って動きにくくなった。動きにくさの度合いが質量の大きさであるとされ、軽い素粒子ほど動きやすく、重い粒子ほど動きにくい。ここで素粒子と力を及ぼし合ったのが、ヒッグス場を満たすヒッグス粒子である。

ヒッグス粒子の発見が難しかったのは、ヒッグス粒子が非常に小さく、宇宙空間に密集して存在しているため、検出するには宇宙の誕生時のような大きなエネルギーを使って空間から取り出す必要があったからである。CERNではスイスのジュネーブ郊外に建設された1周27キロメートルの世界最大の円形加速器LHCを使い、光速に近いスピードで陽子どうしを衝突させて宇宙の誕生直後を再現し、これによって生まれた無数の粒子を探索する中で質量125~126ギガ電子ボルトの範囲にヒッグス粒子がとらえられた。

ヒッグス粒子の発見を受け、13年10月、ピーター・ヒッグス氏とベルギーのブリュッセル自由大名誉教授フランソワ・アングレール氏にノーベル物理学賞が授与された。アングレール氏はヒッグス氏とは別の論文で、同じく64年にヒッグス粒子の存在を提唱している。

ヒッグス粒子は複数種類あるとの説や、ヒッグス粒子こそが宇宙空間の96%を占めるダークマター(暗黒物質)の正体ではないかとの見方もあり、今後は次世代加速器ILCを使い、ヒッグス粒子の性質の解明が行われる。

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https://youtu.be/9JXsc_ekNI8  == CERN / 欧州原子核研究機構 とは? ①==

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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