ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年09月04日<ⰧⰊⰧ ◆ 兄弟をぶっ殺した李世民(太宗)が、唐の第2代皇帝として史上稀にみる名君振りを発揮し始める(626年)。 ◆ 無断で線路に進入してエクストリーム・下山に成功したガキのせいで、全国の蒸気機関車ファンが迷惑を被る(1976年)。 ◆ 1998年 - Google社設立、ビッグ・テックの一つに成りあがるとは……。 &so、浦安にもうひとつの鼠園がオープンする(2001年)。
本日記載附録(ブログ)
物理学の理論を纏い、天文学の観測を駆使して天空に挑むドンキホーテ
== ビッグハ ゙ン、ダークマター、ダークエネルギー、インフレーション理論、宇宙背景放射、重力波 ==
宇宙の謎と万物の根源を解き明かすべく、観測衛星WMAPを駆使した宇宙物理学者
『天文学者ですがなにか?』と天空から話し掛け、時々 ピアノを弾くためで宇宙から地上に戻る
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
“宇宙論の黄金時代”のエースとして活躍するマックス・プランク宇宙物理研究所所長
=宇宙の始まりから終わりまでを理解するのを生涯の目標とするシニアフェロー小松英一郎=
小松英一郎(17/17)
◇◆第6回 ダークエネルギーは一般相対性理論を書き換えるか =3/3= ◆◇
小松さんは、この件について確かめるべく、前任地テキサス大学が持っている10メートル級ホビー・エバリー望遠鏡を使った研究計画を開始するところだ。100億光年圏内にある銀河までの距離を正確に測定し、宇宙がどのくらいの速さで膨張しているのかを探る、今年2014年から始まる「実験」だ(WMAP衛星にせよ、ひとつの目的に特化した仮説検証型の観測を、小松さんは「実験」と表現する)。
「暗黒エネルギーの密度は宇宙のどこでも時間がたっても変わらないというのが今の定説ですが、僕は、あらゆるエネルギーは時間に対して絶対に変化するものだと思っています。だから、時間軸の中の変化を見つけるのが僕の仕事です。
暗黒エネルギーが時間とともに変わることが証明されれば、大きなブレイクスルーになりますよ。僕たちの実験のユニークな点は、宇宙が現在の大きさの1/3程度だった頃(100億光年先の宇宙が見せてくれる時期に相当)の暗黒エネルギー密度を測定するところです。これを現在の密度と比較する事で、時間変化を見つけようと思っています。」
この研究は今後できるだけ長く続けていく予定だとか。その成果によれば、この宇宙の中で一般相対性理論が成り立たない領域が見つかり、むしろそっちの方が「普通」であること分かり、理論が書き換えられるという超絶的に大きな話である。
その上で、今回のお話を締めくくるのに相応しいのは、小松さんがぽろりと述べた次のような言葉だ。
「学校で習ったことっていうのは変わり得ると。宇宙では、もうとんでもないことが、本当に起こっていると。そういうことを知ってもらいたいですね。そのことが、世界の広がりとか、自分が認識できる自然って限られたもんであるとか、そういう認識までつながっていくと思うんです」
大学院生時代からジェットコースターに乗っているかのように様々な理論の変遷や観測・実験をくぐり抜け、「宇宙論を決め」たり、そこから出てくる新たな謎を追い詰める計画を練ってきた小松さんが到達した地点を言い表しているように思うのだ。
終わり
小松英一郎(こまつ えいいちろう)
1974年、兵庫県生まれ。マックス・プランク宇宙物理研究所所長。カブリ数物連携宇宙研究機構上級科学研究員。2001年、東北大学大学院理学研究科天文学専攻博士課程修了。プリンストン大学、テキサス大学を経て、2012年8月より現職。宇宙マイクロ波背景放射観測衛星WMAPのプロジェクトに主要メンバーとして関わり、宇宙の組成や年齢などの重要項目を次々と解明。筆頭著者を務めた論文は2009年、2011年度の最多引用論文に選ばれた(トムソン・ロイター調べ)。『ワインバーグの宇宙論(上): ビッグバン宇宙の進化』『ワインバーグの宇宙論(下): ゆらぎの形成と進化』の訳書がある。
次回は“欧州原子核研究機構、通称CERN(セルン)”に続く
【参考資料】 : 暗黒物質・暗黒エネルギーの謎に迫る (11/11) ;
Ω ―我々の住む宇宙は何からできているのか/ 村山 斉 東京大学特別教授― Ω
最後にひとこと昨今、イノベーションという言葉が言われるようになった。イノベーションと言うと、iPhoneが頭に浮かぶが、技術の組み合わせだけではイノベーションはできないとして、スティーブ・ジョブズは次のように言っている。アップルのDNAはテクノロジーだけではない。テクノロジーとリベラルアーツ、特に人文科学を組み合わせることによって我々が欲しいと思う製品になる。アップルはテクノロジーとリベラルアーツの交差点にある。したがって、リベラルアーツの言うように、職業や専門に直接結びつかない教養、つまり基礎学問がアップルにとって重要だ。
2014年10月20日に国連から科学における国際協力について話してほしいと依頼され、ニューヨークにある国連本部で、「平和と発展のための科学」という題で話したことがある。そこで出した例の一つが、ヨルダンに2019年に完成した加速器である。放射光の施設で、考古学、製薬、物質科学など様々なことに使える加速器だ。この加速器の利用にあたっては、イスラエルとパレスチナとイランが協力した。いがみ合っている国々が協力して加速器が完成した。基礎的な学問は人間にとって大事なだけではなく、世界を結びつけるものだというお話をさせていただいた。
上図0は日本が打ち上げた「かぐや探査機」が撮影した写真だ。月の裏側に行くと、地球が見えなくなる。月から地球に戻ってくるときに少しずつ地球が見えてくる。それは日の出ではなく地球の出と言われるものである。月から見て遠くに浮かんでいる小さな岩に我々は住んでいる。ここに住んでいる数十億の我々がいがみ合って暮らしている。しかも、惑星を大事にしていない。
月面のごつごつ荒涼とした人間の住めない環境と遠くにぽかんと浮かんでいる美しい地球。この美しい地球を見ると、「世界は一緒にやれる」という気持ちになるので、宇宙研究は役に立たないが、新しい視点を与えてくれるという意味では人類の役に立つと思い研究を進めている。
(本稿は、2021年11月4日に開催したICUS懇談会における発表を整理してまとめたものである)
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https://youtu.be/gjwxnoPoEH == Explainer: First evidence black holes are source of dark energy==
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