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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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万物の謎・宇宙根元に挑む/小松英一郎(03/nx) _学究達=523

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年08月16日<ⰧⰊⰧ ◆ 前の日にユダヤ人が騒いでいた嘆きの壁をアラブ人が大掃除。ユダヤ教の祈りの書までゴミ扱いしたことからユダヤ人が当局に抗議する事態に(1929年)。 ◆ イタリアはミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会が連合国の空襲で徹底的に破壊されるも、最後の晩餐は主の恩寵故に奇跡的に残った(1943年)。 ◆ 松井秀喜が高校生にしては度を越える強さ故に、試合相手の明徳義塾から徹底的にスルーされる。これで明徳義塾は試合での勝利を手にしたのに、日本中からブーイングの雨霰を浴びる破目に(1992年)。

本日記載附録(ブログ)

物理学の理論を纏い、天文学の観測を駆使して天空に挑むドンキホーテ

== ビッグハ ゙ン、ダークマター、ダークエネルギー、インフレーション理論、宇宙背景放射、重力波 ==

宇宙の謎と万物の根源を解き明かすべく、観測衛星WMAPを駆使した宇宙物理学者

『天文学者ですがなにか?』と天空から話し掛け、時々 ピアノを弾くためで宇宙から地上に戻る

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

“宇宙論の黄金時代”のエースとして活躍するマックス・プランク宇宙物理研究所所長

=宇宙の始まりから終わりまでを理解するのを生涯の目標とするシニアフェロー小松英一郎=

小松英一郎(03/mn)

◇◆第1回 宇宙の始まりの光を求めて =3/3= ◆◇

小松さんは、ぼくにバスケットボール大の複雑な模様が描かれた球体を差し出した。

「これは僕もチームの一員だったWMAP(ダブリュ・マップ)という観測衛星で宇宙の全方向を撮影したものなんです。アメリカが打ち上げた宇宙背景放射専用のもので、地球の磁気や太陽の放射の影響が少ない月の裏側(正確には裏側というにはさらに遠い第2ラグランジュ点)まで行って、全天を観測しました。2001年に打ち上げられて2010年まで観測を続けたんですが、2003年に最初の年の観測データと分析をリリースした時に、これも作ったんですね。WMAPのWは、宇宙背景放射を世界で2番目に測定した人で、その発表直前に亡くなったウィルキンソン博士の名前を取ったものです」

 複雑な模様の球体は、観測しうる最古の宇宙全天を天球儀としてマッピングしたものなのだ。観測した位置から見えたものだから、我々は球体の中心にいて、そこに描かれた模様、宇宙背景放射に取り囲まれていることになる。

「赤道のところが赤くなっていますが、これは銀河面からの放射なので、この部分は宇宙の古い姿ではないんですけどね」と注釈があった。

 逆に言えば、赤く表現された熱そうな部分(実際にほかの部分よりは熱い)以外は、宇宙最古138億年前の光を表現したものだ。なんといえばよいのか、複雑で、抽象画のようで、なぜこんな「模様」なのだろう、と素朴な疑問が頭をもたげる。

「実は、宇宙の背景放射のこういうゆらぎって、1ケルビンの10万分の1程度のものです。ですから、大きくみるとのっぺりと均質なんです。2.7ケルビンくらい。宇宙のあらゆる方向から、同じ光が降り注いでいます。今この部屋の中のどこでもいいから1立方センチメートルの空間を見てやれば、そこには410個、宇宙のはじまりからの光子が飛んでいます。これは理論値というより、観測事実ですから」

 ひとつ注釈。ケルビンは温度の単位で、光子は光の粒子だ。2.7ケルビンに対応するのが、1立方センチメートルあたり410個の光子、というのに違和感があるかもしれない。これは温度と光(電磁波)には、密接な関係があることで説明できる。前回の「アルマ望遠鏡」の記事でも述べた通り、熱的に平衡状態にある物体からはある特定の波長(周波数)にピークを持つ光が放射される(黒体放射)。宇宙背景放射は、まさに黒体放射で、「絶対温度2.7ケルビンに相当する光」が、我々の元にたえず届いているわけだ。

 小松さんは、「410個」と述べつつ、まるでそこに光子があるとでもいうように、近づけた指の間をみた。いや、実際にそこには「ある」のだ。これまで繰り返し観測されてきたまさに「観測事実」として。

 本当にこの話題、この時点ですでに奥が深い。

 ここはまさに「背景」からじっくりと伺った方が良さそうだ。

次回は“第2回 宇宙にシワがあるのはなぜなのか”に続く・・・・・

【参考資料】 : 暗黒物質・暗黒エネルギーの謎に迫る (1/14) ;

Ω ―我々の住む宇宙は何からできているのか/ 村山 斉 東京大学特別教授― Ω

宇宙の始まりの探究に欠かせない2つの方法

 最近、暗黒物質と暗黒エネルギーに興味を持ってくださる方が増えていると聞き、非常にうれしく思っている。本稿では、「我々の住む宇宙は何からできているのか」という素朴な疑問について考えていきたい。
 東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)は、2007年に設立された。設立にあたっては、子どもが空を見上げながら思う素朴な疑問、つまり宇宙はどうやって始まったのか、宇宙に終わりはあるのか、宇宙はどういう仕組みなのか、宇宙にどうして私達がいるのかなどをテーマに掲げた。これらは誰もが思ったことがある疑問だが、そのような人類誕生以来の疑問に徐々に科学の力でメスが入るようになってきている。

    こういう研究を理解し、支援をしていたカブリ氏に寄付をいただくことで、冠にカブリが付き、カブリ数物連携宇宙研究機構とした。数学、物理、天文が連携して宇宙について研究をする場所である。

 筆者は11年間機構長を務めてきたが、ゼロから始めて、世界を走り回って研究者を集めた。全研究員の5割以上が外国人という日本では稀な研究所となった。
 宇宙はビッグバンで始まったと言われているので、ビッグバンからお話しすることになる。我々がどこから来たのかを知ろうとする時に必要な装置はタイムマシンである。しかし、残念ながら、物理法則に従うと、因果律を破ることはできないことになっているので、タイムマシンを使用することはできない。

 それで、我々が使用する道具が2種類ある。1つは巨大望遠鏡である。図1は、ハワイのマウナケア山頂にある日本の「すばる望遠鏡」である。鏡の大きさだけでも8.2 mある。それだけで4階建てのビルぐらいの大きさである。建物全体で言えば、6階建てのビルぐらいになる。大きな鏡を使用すると光をたくさん集めることができる。だから、暗いものを見ることができる。遠くのものは暗いので、遠くのものを見ることができる。遠くを見ると、遠くの銀河や星からやって来る光というのは、宇宙空間を何十億年も旅してやって来るから、巨大望遠鏡で見るものは何十億年も昔の姿が見えているということである。

   つまり、地球に居ながらにして、宇宙の過去を見ることができる。そういう意味で、巨大望遠鏡はタイムマシンの役割をしてくれる。我々がどこから来たのかを知るには巨大望遠鏡は大きな武器になる。
 ところが、巨大望遠鏡にも限界があるということが物理法則によってわかっている。巨大望遠鏡の限界を超える方法が必要になる。どうしても見ることができない宇宙について調べたいときには加速器という装置を使用する。

・・・・・・・・明日に続く

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https://youtu.be/OZe_tPAIx4Y   ==【ダークマターとは】暗黒物質の謎 宇宙を満たす未知の存在==

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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