ⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年08月14日<ⰧⰊⰧ
◆ 前日起きた強盗殺人事件の容疑者として吉田石松を逮捕、以後50年にわたる日本岩窟王の幕が開ける(1913年)。 ◆ 米国の陰謀ご好意=ガリオア資金=によって、全国の学校で昼食にパンが食べられる様になる(1950年)。 ◆ ポーランドはグダニスクの造船所で俺達は政府の言いなりにはならねぇ!と労働者が連帯(1980年)、彼らの要求は9年後に現実のものとなったが造船所自体は(皮肉も彼らの要求のお陰で)16年後に店仕舞いする破目に。
本日記載附録(ブログ)
物理学の理論を纏い、天文学の観測を駆使して天空に挑むドンキホーテ
== ビッグハ ゙ン、ダークマター、ダークエネルギー、インフレーション理論、宇宙背景放射、重力波 ==
宇宙の謎と万物の根源を解き明かすべく、観測衛星WMAPを駆使した宇宙物理学者
『天文学者ですがなにか?』と天空から話し掛け、時々 ピアノを弾くためで宇宙から地上に戻る
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
“宇宙論の黄金時代”のエースとして活躍するマックス・プランク宇宙物理研究所所長
=宇宙の始まりから終わりまでを理解するのを生涯の目標とするシニアフェロー小松英一郎=
小松英一郎(01/mn)
◇◆第1回 宇宙の始まりの光を求めて =1/3= ◆◇
ミュンヘンを訪ねるのは、2006年サッカー・ワールドカップのドイツ大会開幕戦、ドイツ代表対コスタリカ代表の試合を観て以来だった。
試合の前日の午後遅くに到着し、次の日、試合が終わると移動してしまったので、町の印象は薄い。中心部にあるマリエンプラッツ(広場)で、陽気なコスタリカ人の観戦客と踊ったことくらいしか覚えていない。
さて、今回訪ねたのは、ミュンヘン郊外にあるマックス・プランク宇宙物理学研究所の小松英一郎所長。高名な物理学者の名を冠したマックス・プランク学術振興協会の傘下で、「マックス・プランク○○研究所」を名乗る研究機関はドイツじゅうに80ほどあって、様々な分野で先端的な地位を占めている。大学のように学部学生を教えるわけではなく、基本的に公的資金で運営されている研究のための機関だ。その中でも花形の1つと目される宇宙物理学の分野で、日本人研究者が所長を務めているのである。
マリエンプラッツから地下鉄に乗り"Garching-Forschungszentrum"という駅で降りるようにと指示されていた。ドイツ語は挨拶くらいしかできないので、やや苦労しつつなんとか目的の路線に乗り、安心したところで窓の外に見えたのは、2006年ワールドカップで開幕戦に使われたアリアンツスタジアムだった。どうやら、期せずして8年前と似たルートでぼくは行動しているようだった。
20分そこそこで到着したGarching-Forschungszentrum駅を降りると、すぐに大学のキャンパスらしきものがあり、小規模な研究学園都市という印象を受けた。そこから徒歩10分くらいで、目標の「マックス・プランク宇宙物理学(Astrophysik)研究所」が見えてきた。
吹き抜けのある広々とした建物の2階の執務室で、小松英一郎さんは待っていた。研究所のDirector、所長と訳すべき立場だが、1974年生まれ。脂の乗りきった時期にある現役バリバリの研究者だ。
ちょうどワールドカップの記憶を辿りながら研究室にたどりついたので、ぼくは自然とドイツ・ブンデスリーガでプレイするサッカー選手になぞらえるように小松さんを見た。それでいうなら……小松さんは、異色だ。常に裏を狙う日本人アタッカー的なスタイルではなく、小柄ながら当たり負けしない強さを持ち、ポストプレイをきちっとこなしつつ、ゴール前での執念と嗅覚とスタミナは超1級、というタイプのセンターフォワード。それもワールドクラス。半日、研究所に滞在し、お話を伺いつつ、研究所を運営していく日常業務をみていると、そのようなイメージが自然と浮かんできたのだった。
若くして、いわば「宇宙物理学研究のトップリーグ」に、それもエースとして所属する小松さんは、当然ながらその世界では知らぬ者がいない存在だし、少しでもサイエンスの世界に身を置いたり、興味がある者なら凄みが分かる「冠」もある。
2007年、2009年、2011年、3回にわたって、世界で発表されたすべての科学論文の中で、一番たくさん引用された論文(トムソン・ロイター調べ)の主要著者であり、2009年と2011年には筆頭著者を勤めた。物理学の中で、天文学の中で、医学の中で、という枠組を超えて、ことサイエンスと名のつくすべての分野で最も注目を浴びたと言ってよいわけで、ものすごいことである。2000年代から本格的な研究者のキャリアをスタートさせた小松さんにしてみると、これは後々「初期の業績」とされる若き日の研究成果だ。
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
【参考資料】 : 暗黒エネルギー/宇宙の二大ミステリー(1/2)
Ω・Ω・Ω 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構 Ω・Ω・Ω
1999年、二つの研究グループが「約70億年前から宇宙の膨張スピードが加速している」という観測結果を発表しました。ビックバンで始まった宇宙膨張は、物質同士の引力によってやがて勢いを失うはずです。この観測事実の不可解さを、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構の高田昌広教授は「真上に投げたボールが戻ってくるどころか、勢いを増してどんどん空高く飛んで行くような奇妙な現象」と例えます。この加速膨張の原因とされるのが、暗黒エネルギーです。
暗黒エネルギーが理論研究に初めて登場したのは、宇宙が膨張していることすら誰も知らなかった20世紀初頭のことです。アルバート・アインシュタインの重力理論の一般相対性理論では、『宇宙の大きさの進化』は『宇宙にどれだけの物質とエネルギーがあるか』に等しいという方程式(図1)が登場します。宇宙は静的なもの、つまり宇宙の大きさは過去、現在、未来永劫変わらないと考えたアインシュタインは、重力の引力に対抗する斥力を生む宇宙定数という項を加え、静的な宇宙になるよう方程式を変更してしまいました。この項はアインシュタインの宇宙定数と呼ばれ、理論の数学的な美しさを損なうものであり、1929年にエドウィン・ハッブルが宇宙膨張を発見すると、アインシュタインはすぐに宇宙定数を撤回しました。
皮肉なことに、アインシュタインが後に「生涯最大の過ち」と呼んだ宇宙定数が、加速膨張を起こす斥力の源として21世紀に復活しました。この宇宙定数を一般化したものが暗黒エネルギーです。方程式が示すその性質は、宇宙膨張とともに宇宙の空間が広がるほど、その全エネルギーがどんどん増大するという、これまでの物理学の常識では説明のつかないものでした。
現在、観測によって暗黒エネルギーの物理的性質を絞り込もうという計画が、世界中で進んでいます。注目するのは、宇宙の物質の大半を占める暗黒物質です。重力で互いに引き合う性質を持つ暗黒物質は物質を引き離す暗黒エネルギーとは対極の存在です。暗黒物質は空間で積分した質量(エネルギー)が保存するので、宇宙が小さい頃はその密度が大きく、つまり暗黒物質の力が優勢です。宇宙が大きくなるにつれ、暗黒物質の密度は減少し、暗黒エネルギーの力が増してきたと考えられています。「70億年前から加速膨張に転じたということは、この頃に力の逆転があったはずです」と高田教授。暗黒物質と暗黒エネルギーの力比べの歴史を観測により明らかにすることができれば、暗黒エネルギーの性質に迫ることができるのです(図2)。
力比べの様子を知るには、遠方から近傍、過去から現在までの宇宙のスナップショットを撮影して宇宙の地図を作り、物質の分布がどう変化してきたかを調べなければなりません。暗黒物質は目に見えませんが、重力で光の経路が曲がる重力レンズという効果から、その分布を復元できます。重力レンズによる微小な歪みを捉える精密さで、かつ暗黒エネルギーによる膨張の影響が分かる程の夜空の広い領域を、70億年前の遠方の宇宙まで観測するという、壮大な「宇宙の国勢調査」が必要です。
・・・・・・・続く
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https://youtu.be/KAaTxQJQJ78 ==宇宙最強の力を持つダークエネルギーとは?==
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