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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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脳の神経医療・環境医療を開発/本田学(12/16) _学究達=504

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年07月18日<ⰧⰊⰧ ◆ ローマの皇帝陛下が、自分のコンサートの演出をワイルドにしようとただでさえ暑い首都で大規模なファイヤーストームを実施し(64年= ローマ大火起)、余興としてキリスト教信者に対するSMプレイを行う。   ◆ サイパン島で日本人が軍民問わず自殺した上にアメリカ合衆国の占領を許した責任を取って、東條英機が総理大臣・陸軍大臣・軍需大臣を辞めてしまい内閣も巻き添えを喰って崩壊(1944年)。   ◆ アンチがコンテンツ制作元をファイヤー!(2019年)してしまう。犯人を筆頭にアンチ巨人、アンチ男性向けR18など、度を超したアンチ活動が、各界隈で非難を浴びる。

本日記載附録(ブログ)

人の耳には聞えていないけれど、脳の活動にポジティブな影響を与える高周波音

“ハイパーソニック”と言われ、その積極的効果を利用した医療技術の確立に奮闘・傾注

うつ病をはじめ、さまざまな現代病の治療と予防を目指した「情報医療」を切り拓く本田学 !!

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第七部 部長 本田学

本田 学(11/15)

◇◆ 第5回 常識破りの研究が受け入れられるステップについて =2/2= ◆◇

 つまり、「正統な実験」では、時間が短すぎて、ハイパーソニック・エフェクトを検出するようにはできていなかったことになる。一方、本田さんらの研究は200秒もの音楽をまるごと一曲提供し、充分なインターバルをとって実験を行ったので、快不快といった報酬系・情動系にかかわる効果を検出できたということだ。

 この実に「とんがった」成果について、各界の反応を聞いて回るわけにもいかないのだが、2000年の発表以来、おもしろい反応が現在に至るまで続いている。

「この論文自体、10数年前のものなのに、ずっと読まれて続けているんです。この論文を掲載した脳・神経科学論文誌は、すべての掲載論文をダウンロードできるんですが、ほぼずっとベスト10に入り続けていますし、この前の11月にもまたトップになったという話です。注目されているのはまちがいないと思います」

 次々と新しい号が出る論文誌で、特に注目を集める論文でもダウンロードが集中するのはせいぜい数カ月だという。10年以上、ほぼトップ10を守り続けるというのは異例中の異例だそうだ。

 では、論文の被引用数はどうか、と気になる。一般に、エポックメイキングな論文は多く引用されるし、引用された回数は研究の質の指標とも考えられているからだ。

「実は、ダウンロードされているわりには、引用数はそれほど多くないんですよ」と本田さん。

「論文が引用されるためには、その限定した領域で関心を持った研究者がほかに出て研究しないといけないわけです。つまり同じ分野の研究をやる研究人口がまだそれほどではない。しかし、この研究に触発されて、音響機器の開発に携わる人たちはもちろん、たとえば住環境やオフィス空間の快適性に関心をもつ人たち、あるいは教育、医療福祉に関わる人たちがいろいろやってるというのはあると思います。実際、そうした方々から頻繁に問い合わせをいただきます」

 2000年の論文以来、追試は各所でされてきた。大橋博士や本田さんが直接関係するグループ以外でも再現されているから、結論は補強されつつあると言ってよい。その一方で、従来の短時間の呈示による実験方法で「ハイパーソニック・サウンド」検証をする研究者もいて、それは当然のごとく否定的な結果になった。本田さんの観点からは、これもまた当然のことだ。がっぷり四つに組むような反論というわけではない。

 関心はもたれているが、研究人口、研究分野が育つには至っていない状況というのは、二重にも「常識を覆す」内容の研究を、ほかの研究者が咀嚼するのに時間が掛かっているということかもしれない。この状況は、サイエンスのある新興分野が発展していくにあたって、非常に興味深い段階のように思う。

“第6回 なぜ人は「神経神話」を信じてしまうのか”に続く・・・・・

【参考資料】 : 考える脳・動かす脳・感じる脳(1/5)

Ω・Ω・Ω 「協調と制御」領域=本田 学= Ω・Ω・Ω

要旨

本研究では、「『考える脳』と『動かす脳』の共通性」および「環境を『感じる脳』による行動制御」を切り口として、思考が環境との間で協調的・調和的に制御される脳内メカニズムにアプローチすることを目指した。

ポジトロン断層撮像法、磁気共鳴機能画像、経頭蓋磁気刺激、多チャンネル脳電位トポグラフィといった複数の先端的な脳機能イメージングと、心理行動評価を組み合わせたマルチ・ディシプリナリ・アプローチをもちいることにより、人間の「動かす脳」の主要な構成要素が、「考える脳」として機能することが描き出された。

また無意識のうちに環境を捉える「感じる脳」は、報酬系神経回路を介することによって行動を制御することがあきらかとなった。今後は、これら3つの脳を協調させつつ人間が新しい能力を獲得していくメカニズムの解明を目指していく予定である。

1.研究のねらい

人間において高度に発達した思考過程は、抽象化した情報を自由に操作することを可能にし、科学技術の発展を通して高度な文明社会を築いてきた。一方で、環境からの制約を失った思考過程が暴走すると、脳内世界が歪み、現実環境との間に深刻な不調和をおこすような事態も生じている。

自由度の高い思考過程が、どのようにして環境との調和を保つようにコントロールされているかを解明することは、モノとココロを結ぶ脳の仕組みについての理解を深め、現代社会で深刻な問題となっているココロの荒廃に対する生理学的なアプローチの道を拓く上で少なからぬ貢献を果たすことが期待される。

近年ヒトを対象とした非侵襲脳機能測定、ヒト以外の霊長類を対象とした詳細な神経解剖生理学的検討ならびに計算論的神経科学が長足の進歩を遂げ、これまで運動制御装置と考えられてきた脳領域の機能が運動制御にとどまらず広く知的活動に関与することが示されつつある。

デカルトの物心二元論以来、これまでの脳科学では暗黙のうちに2つの対立する機能として扱われることが多かった「モノ」を制御する運動と「ココロ」を制御する思考とは、多くの神経機構と作動原理を共有する情報処理過程である可能性が否定できない。

現実世界を「動かす脳」と頭の中で「考える脳」とが協調して働くメカニズムを探る中で、思考と現実世界を結ぶメカニズムが見えてくる可能性がある。また多数の行動選択肢の中から、環境にあった最適な運動と思考がいかに選択されるのかを考えるとき、「快さ」や「美しさ」といった感性の関与を想定する必要がある。

環境から与えられる情報は「感じる脳」によって処理され、接近行動や逃避行動を誘発すると考えられるが、思考や行動が本人の自覚しないうちに特定の方向へと導かれてしまうような場合には、意識で捉えることのできない環境情報を「感じる脳」が「考える脳」や「動かす脳」をより高い次元からコントロールするメカニズムを考える必要がある。

本研究では、「考える脳と動かす脳の共通性」および「環境を感じる脳による行動制御」を切り口として、思考が環境との間で協調的・調和的に制御される脳内メカニズムにアプローチすることを目指した。

・・・・・・・・明日に続く

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森のなかえ

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