ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年03月29日<ⰧⰊⰧ
★ さしすせそ服の日。 &so、アメリカ合衆国はアトランタの自然療法家が「コカイン」や「コラの実」等様々な秘密の材料を調合して、資本主義者の豚どもを虜にした麻薬と言うべき飲料を完成させる(1886年ー薬剤師ジョン・ペンバートンがコカ・コーラを初めて製造)。
★ ベトナムでベトコン相手に戦ってきた米軍の最後の一兵が彼の地から逃げ出す(1973年)。多くのアメリカ国民にとっては湾岸戦争に至るまでトラウマレベルの孤立主義志向を生むばかりか、その上ベトナムでのドンパチが完全に収まった訳でもない。
★ 現代日本の犯罪史上、最もおぞましく 戦慄し嗚咽する昭和最後の凶悪犯罪(発覚は平成、1989年 - 女子高生コンクリート詰め殺人事件)が発覚。約40日間にわたって不良少年グループに拉致され、加害者宅に監禁され、言語に絶する性的な集団リンチを受けて死亡。
本日記載附録(ブログ)
天狗を彷彿する長い鼻―ぽんぽこりんの太鼓腹-川に飛び込む豪快なダイビング
姿も行動もユニークなテングザルを、ボルネオ島で3500時間以上も観察
次々と新たな発見と仮説を生み出し、従来の常識を覆すような研究成果は多岐に渡る
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
自らの足でジャングルに分け入り、より近くで長期間観察するというフィールドワーク
松田一希(10) ◇◆ 第4回 マングローブ林にもテングザル =1/3= ◆◇
さて、松田さんの研究は、テングザルというただ1種の動物を軸にして、あちこちに枝葉を伸ばす。アフリカのコロブス亜科を見に行ったかと思うと、松田さんにとってまさに「地元」であるボルネオ島でも、更に研究の範囲を拡大しつつある。
最初の調査地であるスカウ村近くの森は、いわゆる二次林だ。まったく人の手が入っていないわけではなく、地元の人たちが木材を調達するなどして活用してきた。それによって手つかずの天然林とは木々の種類も違っている。日本で言えば、里山の雑木林のようなイメージだ。
一方、ここ数年、開発しつつある新しいフィールドは、キナバタンガン川のさらに下流にある。ボートで下れば1時間ほどで到着するアバイ村の近くのマングローブ林。海に近く、潮の満ち引きの影響で、満ち潮の時に海水まじりの水(汽水)が冠水するエリアに発達している。
この4月、松田さんから「テングザルにGPSテレメトリーをつけるのに成功しました!」というメールが届いたのだが、それを行ったのはスカウ村ではなく、河口に近いマングローブ林の方だった。なお、テレメトリーというのは、要するに無線機のことだ。取り付けておけば、いつでもどこにいるのかすぐに分かり大変便利である。
テレメトリーの取り付けには、一時捕獲しなければならない。地元政府機関であるサバ州野生生物局の獣医師チームと一緒に、野生の若いオスを捕らえて麻酔をかけ、その際、胃内容物の採取なども行った。写真も見せてもらったところ、なかなか大がかりな作業だったようだ。アウトブレイクスーツのような防護服を着て作業を行ったのは、むしろ、テングザルを人間が持っている病原菌、ウイルスから守るため。松田さんを含む「中の人」は、さぞ暑かっただろう。
ぼくも、スカウ村からボートで1時間くらいかかるマングローブ林のフィールドを案内してもらった。
河口からもう数キロほどの汽水域で、満ち潮の時には水没する。マングローブ林の特徴として、植物の種類は少ない。最初に入り込んだ水路は、ニッパ椰子だらけだった。これは、昔、家屋の屋根を葺くのにも使っていたことがあるそうだ。
「こういったマングローブ林にも、テングザルがいるってことはもうずっと分かっていたんです。村人も行き来して知っているし、僕自身、ボートで何回か行ったことがあって見てるし。だから、いつかやりたいなとは思っていたんです。でも、気合いも余裕もないと難しいじゃないですか。それで、ずるずるしていたんですけど、一度ちょっと見に行こうと思って来てみたら、とたんにやる気が出てきたんですよ(笑)」
では、やる気の源はなにだったのか。
「アバイの村でホームステイさせてもらったら、それがすごく落ち着くんです。人もいいし、食べ物もおいしい! これなら意外と、腰を落ち着けてできるんじゃないかっていう気がして、最初はまず観察を、それから、やはりフェノロジー調査をやらないといけないということで、それもやり始めて。マングローブ林は、木の種類が少ないから、スカウでやるよりずっと楽でしたけど、地盤自体がドロドロなんで、歩きにくいし、その点ではすごく大変ですね」
居心地がよくて、食事がおいしい!
つまり、安心できる拠点がある。
これは、フィールドでの研究ではとても大事なことだ。松田さんは、上流のスカウの二次林での研究と並行して、下流のアバイのマングローブ林での研究にも力を注ぐようになった。
・・・・・・明日に続く
…… …… 参考資料: サル特集 / ゴリラの家庭学 (3/4) …… ……
ニシゴリラは通常、好物の果物などを探して毎日およそ2キロ歩く。これはマウンテンゴリラの移動距離の約4倍だ。このように食物を探して広範囲を歩きまわる生態は、家族内の社会関係にも影響していると、ドラン=シーヒーは考えるようになった。ニシローランドゴリラはマウンテンゴリラより独立心が強く、互いに親愛の情をみせたりはするが、毛づくろいし合うといった身体の接触はほとんどみられない。独りで過ごす時間が多いため、雌や時には子どもまでもが、シルバーバックの目が届かない所へ行ってしまうことがある。
その朝、トラッカーたちはジャングルを素早く移動していた。幼い頃から森に慣れている彼らは身のこなしも軽やかだ。「彼らはほんの小さな、たった一枚の葉っぱが裏返っているのも見のがさず、ゴリラが進んだ方向をつきとめるの」と、ドラン=シーヒーが教えてくれた。
私が一番年長のトラッカーについて歩いていると、彼は突然立ち止まり、ひざまずいて一枚の葉を拾い上げ、地面を指差した。湿った土には拳の跡がかろうじて残っている。彼はそっと舌を鳴らし、続いてもう一人のメンバーが音程を変化させながら3回舌を鳴らした。研究者が自分たちの存在をゴリラに知らせるために考え出した簡単な言語だ。追尾隊は互いに軽く舌を鳴らして意思疎通しながら、複数のけもの道を進んでいた。10分ほどすると一本の道に集結し、一列になって早足で進み始めた。それからさらに5分後、ゴリラの群れを発見した。
群れは朝食の最中で、全員地上30メートルの木の上にいた。キンゴは太い枝の根元に手脚を伸ばしてゆったりと座り、葉をむしりとっては口に放りこんでいる。クスとエケンディは枝を登ったり降りたりしながら、高い樹上で元気に追いかけっこをしていて、見ているこっちがハラハラする。
クスとエケンディは2歳くらいだ。もう自分で食物を採れるが、まだ母乳も飲んでいる。雄が成熟するのは11~12歳前後だ。それまでには群れを離れて独り身となり、いつか自分のハーレムをつくる日を目指して森の中で自活するのだろう。雌はおよそ7~8歳で成熟し、夫を探すようになる。キンゴの年齢は推定25~30歳だ。ニシローランドゴリラの寿命がマウンテンゴリラと同じ程度だとすると、キンゴの寿命はおそらく30代半ばだ。「まだ調べなければいけないことがたくさん残っているんだ」と、モンゴは小声でつぶやいた。
群れの母親たちの年齢は不明だが、ジョージはおよそ8歳ほど。小さい時に雄と間違えられてこの名がついた彼女は、群れの中で唯一の若者だ。最も地位が低い雌という立場にあるので、ねたまれることはない。雌の妊娠期間は通常8カ月半。1頭の赤ん坊を出産して約3~4年間の授乳期を終えると、再び交尾をして次の子どもを産めるようになる。赤ん坊の死亡率は約5割に達するとも言われており、これまでに把握されているキンゴの妻たちは、全員少なくとも1頭の子を亡くしている。母親は子どもを早くに亡くした場合、すぐまた発情期に入る。
キンゴは手が届く範囲の餌をすべて食べつくすと、太くて丈夫なつるをつかみ、するすると地上に降りてきた。残りの家族も後に続く。森の中での彼らの進路はとても不規則で予測ができないので、モンゴは進行方向の変化をGPS(全地球測位システム)で逐一記録している。キンゴたちが到着した場所には、一本の巨大なガンベヤの木が生えていた。乾期も終盤で地面に落ちた実はわずかだった。キンゴが小さな赤い実を引き裂き、中の果肉を食べて外皮を捨てると、すぐ後ろにいたクスがそれを拾い、残った果肉にかじりついた。
・・・・・続く・・・・
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