ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年03月17日<ⰧⰊⰧ
★ 今や読者層に於いて少年より青年や中年が多数派だったりする『少年マガジン』『少年サンデー』が創刊する(1959年)。 ★ アサヒビールが麦芽をケチった辛口のビールを売り始め、日本のビールの流れを変え始める(1987年)。 ★ 巨人真理教が、長らく使われていた神殿に代わり全天候型の新しい神殿を完成(1988年)。更なる全国民への洗脳布教を図るも、この頃からその教勢に翳りが出てくる。理由は簡単明白、教主・監督の体質。
本日記載附録(ブログ)
天狗を彷彿する長い鼻―ぽんぽこりんの太鼓腹-川に飛び込む豪快なダイビング
姿も行動もユニークなテングザルを、ボルネオ島で3500時間以上も観察
次々と新たな発見と仮説を生み出し、従来の常識を覆すような研究成果は多岐に渡る
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
自らの足でジャングルに分け入り、より近くで長期間観察するというフィールドワーク
松田一希(01) ◇◆ 第1回 野生のテングザルの研究フィールドに行ってみた! =1/3= ◆◇
テングザルは、様々な意味で不思議な霊長類だ。
まず、外見。和名の「天狗」を彷彿する長い鼻は一度見たら忘れられない。特にオスの鼻は大きい。「唇が隠れてしまう」ほどだったという、芥川龍之介の「鼻」の主人公に匹敵する。
おまけに、ぽんぽこりんの太鼓腹。オスの方がメスよりも2倍も重たく鼻も立派になる「性的二形」(雄雌によって姿形が大幅に違うという意味)も含めて、こと「見た目」ついて話題に事欠かず、まるで物語の世界から飛びだしてきた存在のように思える。
その他の面でも、目を惹くポイントがたくさんある。
ボルネオ島だけにいる固有種で、川に強い愛着を示す。川に近い森を群れで動きながら暮らすが、夕方は必ず川沿いに戻ってきて朝までそこに留まって眠る。そして、しばしば、何かのきっかけがあると、集団で次々と川に飛び込み、対岸へと泳ぎわたる行動をとる。10メートル以上の木々からの豪快なダイビングは、テレビなどで見たことがある人も多いだろう。
さらに、食べ物の嗜好の極端さ。リーフイーター(葉を食べる動物)極まれりというほど葉っぱばかりを食べていると長らく思われており、間違って甘い果実などを与えると、葉を消化する共生微生物のために腹の中で異常発酵が起こり、死んでしまうという説まである。
おまけに希少種だ。絶滅危惧の度合いが高いワシントン条約の附属書Iに指定されていて、日本では横浜の動物園ズーラシアでしか見ることができない。
しかし、野生の群れを見るのは、その場に行けば、比較的簡単だ。川沿いの木々の上で眠る習性から、夕方か朝にウォッチング船に乗れば、たいてい船から見ることができる。生息地に近い、スカウ村では観光産業が育っており、複数の業者がテングザルを見るためのボートを出している。
ぼくは2010年にスカウを訪ね、はじめて野生のテングザルを見た。そして、気鋭の霊長類学者で、テングザル研究の若き第一人者、松田一希さん(現・京都大学霊長類研究所助教)と出会った。
再訪して松田さんのフィールドを見せていただく相談はずっとしていたのだが、このたび、やっと実現した。
松田さんが矢継ぎ早に繰り出す論文は、直近5年くらいの間に書かれたテングザルについての論文のほとんどとテングザルが属するコロブス亜科(中国のキンシコウや、インドなどのハヌマンラングールなど)について書かれた論文のかなりのものに、引用されている。テングザルの研究はそれまで、観光客と同じようにボートからの観察で行われていたのだが、松田さんは方法を画期的に変えてしまった人物だ。
ぼくが泊まった宿にはちょっとした船着き場があり、早朝、グラスファイバー製のボートで迎えにきていただいた。そして、褐色の豊かな色をしたボルネオでも有数の川、キナバタンガン川を遡った。途中で狭い支流に入るのだが、そこがテングザルのウォッチング・ポイントだ。観光のボートも行き来している。
この付近には、巨大なサイチョウもいれば、マカク属(ニホンザルの近縁)のブタオザルやカニクイザルもいる。そして、朝早い時間ならテングザルもまだ川沿いの樹上で活動している。のんびりと葉っぱを食べ、時折、枝から枝へと飛び移る。オスは体重20キロ超なので樹上生活者としては重量級だ。同じ森にオランウータンもいるから、それほどに感じないにせよ。
・・・・・・明日に続く
…… …… 参考資料 テングザル(ウイキペディアより) …… ……
テングザル(天狗猿、学名: Nasalis larvatus)は、霊長目オナガザル科テングザル属に分類されるサル。本種のみでテングザル属を構成する。 / 分布 ボルネオ島(インドネシア、ブルネイ、マレーシア)
形態 / 頭胴長(体長)オス66 - 76.2センチメートル、メス53.3 - 60.9センチメートル。尾長オス66 - 67センチメートル、メス55 - 62センチメートル。体重オス21.2キログラム、メス10キログラム。胴体は赤褐色、頬や尻・四肢・尾は淡灰色。ボルネオ島北東部の個体群を亜種N. l. orientalisとして分割する説もあるが、この亜種を認めない説もある。
指趾の間には水かきがある[6]。鼻は長く伸びる。属名Nasalisはラテン語の「鼻」に由来し。種小名larvatusは「仮面をつけた」の意。 出産直後の幼獣の顔は青い。オスの成獣の鼻は、特に大型で長い陰茎は赤みを帯びたピンク色で、陰嚢は黒い。
生態 / マングローブ林、湿地林、河辺林などに生息する。樹上棲。1頭のオスとメスからなる小規模な群れを形成して生活する。薄明薄暮時に小規模な群れ同士が集合し、約80頭の群れを形成することもある。雌雄ともに、群れから群れへ行き来する[6]。泳ぎは上手く、水中で20メートルの距離を泳いだ例もある。驚くと樹上から水面に跳びこむこともあり、地上15メートルの樹上から水面に飛びこんだ例もある。
マレーシアのKinabatangan川周辺の個体群での2000 - 2001年および2005 - 2006年の観察例から、霊長類では初めて自然下で吐き戻しおよび咀嚼という反芻に似た行動が確認された。捕食者としてウンピョウ類、マレーグマ、キングコブラ、アミメニシキヘビ、イリエワニ、マレーガビアル、ミズオオトカゲが挙げられる。
繁殖様式は胎生。妊娠期間は166日。1回に1頭の幼獣を産む。授乳期間は7か月。
人間との関係 / 生息地では食用とされたり、消化器官内で見つかる結石が薬用になると信じられている。
森林伐採や農地開発・森林火災・採掘・エビの養殖池への転換などによる生息地の破壊、食用や薬用の狩猟などにより生息数は激減している。1975年のワシントン条約発効時から、(1983 - 1995年はテングザル属単位で)附属書Iに掲載されている。生息地では、狩猟・捕獲が禁止されている[7]。一方でこれらは周知や資金不足・不十分な管理により、徹底されていないという問題がある。
日本では2021年の時点でナサリス・ラルヴァトゥスとして特定動物に指定され、2019年6月には愛玩目的での飼育が禁止された(2020年6月に施行)。
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=【5分でわかる】テングザル=
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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=
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