ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年03月01日<ⰧⰊⰧ
☆★ 生類憐れみの令が廃止(1709年)。かくて犬ばかりか蚊・ハエまで殺したりして獄に繋がれた連中が無罪放免されたものの、同時に隔離施設に収容された野良犬までもが全て放免されてしまうことに。将軍徳川綱吉の死後10日目であった。☆★ 美しい国の軍隊が、ブラボーな水着の鑑賞に来ていた数百隻もの日本漁船を水素爆弾で攻撃。うち一隻から犠牲者が出たためマスコミが大騒ぎするが、それ以外の被曝者については完全にスルー。しかもこの衝撃でゴジラが目を醒まし、睡眠の邪魔をした元凶と錯覚して日本に更なる被害を齎すことに(1954年=第五福竜丸が被曝)。☆★ 2人の大学生が趣味でやっていたポータルサイトがYahooとして企業化(1995年)、しかし後からやって来たグーグル先生にインターネットの名声を奪われることに。
本日記載附録(ブログ)
「やればやるほど難しい」と頭を抱えて“宇宙エレベーター”開発に挑む民間企業のプロジェクト・リーダー
宇宙へ行く方法といえばロケット。だが、ずっとコストのかからない方法が何かあるはず
民間企業ながら専門のプロジェクトチームを立ち上げ、宇宙へ階をかけ始め、登り初めた……
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
研究者から「一番現実味がある構想」と評価される構想を建設会社(大林組)が行なう!!
石川洋二(15) ◇◆ 第5回 日本の宇宙エレベーターが世界デビュー! =3/3= ◆◇
ぼくが断言するのは無理な話だが、理論上十分可能で、実現すれば画期的に便利なものなのである。実現しない理由を見つける方が難しいのではないかと、お話をきいていてむしろ感じてしまった。石川さんが「ポシャるかもしれない」と述べるのは、例えば2050年までなどと区切った近未来の実現であり、遠い未来まで見渡せば、むしろ実現しない方が不思議だろう。それが、自分の生きている間かは分からないし、また、志を持つ若いエンジニアが、一線にいられる間であるかどうかも分からない。だから工学者が人生をかける「人生設計としてのリスク」はもちろん大アリなのだ。
ちょっと関連することとして、最後にクライマー開発の現状に触れよう。
インタビューの中では、宇宙エレベーターの「列車」となるクライマーの仕組みについて触れなかった。石川さんたちの構想でも、深い考察は為されていない。これは乗り物であって、建設会社の領分とはかけ離れているのかもしれない。
その一方で、今、宇宙エレベーターを見越したクライマーの開発をしている人たちが、現に日本にいるのである。
「2008年ぐらいから一般社団法人宇宙エレベーター協会というものができました。そこで、クライマーの競技会を毎年やっているんですよ。気球から垂らしたケーブル──もちろん、カーボンナノチューブではありません──を1000メートルほど昇って降りてくる、というものなんですが、そういう競技会で出てきた技術が将来のクライマーに活かされる可能性はあるわけです」
今年度の大会の優勝者がクライマーに取り付けたカメラで昇降の様子を公開しているので見ていただきたい。
ケーブルに沿って昇って降りてくるというだけでなにか感動がある。この水準でも、簡単なことではないと分かるし、ましてや厚さが1ミリそこそこしかないカーボンナノチューブのケーブルを昇降するとなると、今とはまったく違う発想も必要とされるだろう。それでも、この競技会が技術的にも、社会的なプレゼンテーションとしても無意味なわけがないのだ。
石川さんも、この競技会に今年、はじめて足を運んだそうだ。
「これまで映像では見ていましたが、やっぱり実際に見ると見ないとは大違いですごいなと思いましたよ。学生さんとかが手弁当で17チームほど集まってやってるんですよね。海外ですと金がないと、なかなか続かないんですけどね。本当に熱意がありますね。これは、日本では宇宙エレベーターが、ほかの国よりも、認知されていることも大きいと思いますよ。宇宙エレベーターに関係する国際会議でも日本の研究者が熱心に出ている割合が多い。やはりアニメ、ガンダムなどで繰り返し出てきたからでしょうか」
などという話を聞くと、石川さんたちが世界にさきがけて構想を発表した背景も分かるような気がする。「一生を宇宙エレベーターに捧げる」是非はともかく、いずれ、日本でいち早くこの技術が成熟度をあげ、実現への一歩を踏み出す日がやってくると信じたい。
おわり
…… 参考資料: 宇宙エレベーターが実現する「2050年宇宙の旅」 (3/3) …
宇宙エレベーターの実現に向けて積極的な活動を行っているのが、一般社団法人「宇宙エレベーター協会」である。宇宙エレベーター協会は、宇宙エレベーター技術競技会を2009年から年1回開催、2012年には第4回の競技会が行われた。
参加チームは全16チームで、最速クライマー賞を獲得した「日本大学・入江研究室」のクライマーは、平均上昇速度時速54km、最大瞬間上昇速度時速105kmを記録した。もちろん、この競技会で使われているクライマーがそのまま宇宙エレベーターのクライマーとして使えるわけではないが、ここで培った技術を進化させることで、将来の宇宙エレベーターに繋がっていく可能性はある。また、若い世代に新しい課題にチャレンジさせる機会を作りたいということも、競技会を開催している理由の一つだという。「もう今の世の中では、空や海、陸などを動いていく運行体はほとんど実現されてしまっています。だから、既存の技術をどう改良、改善していくかがテーマになっているわけですが、宇宙エレベーターは、全く正しい形というものが決まっていません。だから、無から創造して作り上げていくという経験を、若い人にもさせたいのです」と青木氏は述べる。
まずは物資輸送用として使われ、人間が乗るのはその次のステップ
宇宙エレベーターが完成したら、まずは、物資を輸送するために使われることになる。人間を乗せたクライマーが宇宙エレベーターを上り下りするようになるのは、その先のステップであろう。宇宙空間には、宇宙線と呼ばれる放射線も飛び交っているため、それに対する防御も必要になる。しかし、人類にとって、地球はすでに狭くなりつつある。2050年には、地球の総人口が90億人を超えると予想されており、居住の場を求めて宇宙空間に進出するというのもSFの世界の話ではなくなる。
青木氏は将来の身通しについてこう述べる。「今から取り組んでいかないと、絶対に2050年に実現はできません。しかも、それはシミュレーションの話ではなくて、実際に物を作って実験するというプロセスがない限りは実現しません。だから、我々が今取り組んでいることが、将来の宇宙エレベーターの実現に貢献すると。そういうやりがいを持って、技術競技会などを進めていきたいと思っております」
宇宙エレベーター実現までの道のりは、決して簡単なものではないが、宇宙スケールの構造物を作るという壮大な計画は、世界人類の力を結集して取り組むべきチャレンジだといえるだろう。
Writer : 石井 英男
1970年生まれ。東京大学大学院工学系研究科材料学専攻修士課程卒業。
ライター歴20年。大学在学中より、PC雑誌のレビュー記事や書籍の執筆を開始し、大学院卒業後専業ライターとなる。得意分野は、ノートPCやモバイル機器、PC自作などのハードウェア系記事だが、広くサイエンス全般に関心がある。主に「週刊アスキー」や「ASCII.jp」、「PC Watch」などで記事を書いており、書籍やムックは共著を中心に十数冊。
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