ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年02月27日<ⰧⰊⰧ
☆★ “ノアが箱舟からでることを許され感謝祭を実施、神が契約の証しとして虹を顕した日”なれど、ナチス支配下のドイツで、現状の息苦しさにムシャクシャした一共産党員が国会議事堂に放火。共産党が組織ごと反省させられる結果になった(1933年)。☆★ 集合住宅団地『まんまる団地』に住む推定60歳代の現役引退組が「シルバーパトロール(SP)隊」なる組織を結成(1976年)。機関紙「赤旗」にてその活動ぶりが報告される。2020年8月4日時点で15912件を記録している。☆★ 日本のアイドル「ピカチュウ」の誕生した(といえる)日。ピカチュウはマリオからアイドルの座を譲り受け、日米のアイドル対決は、正に「ネズミ」同士が対決する構図となった(1996年)。
本日記載附録(ブログ)
「やればやるほど難しい」と頭を抱えて“宇宙エレベーター”開発に挑む民間企業のプロジェクト・リーダー
宇宙へ行く方法といえばロケット。だが、ずっとコストのかからない方法が何かあるはず
民間企業ながら専門のプロジェクトチームを立ち上げ、宇宙へ階をかけ始め、登り初めた……
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
研究者から「一番現実味がある構想」と評価される構想を建設会社(大林組)が行なう!!
石川洋二(14) ◇◆ 第5回 日本の宇宙エレベーターが世界デビュー! =2/3= ◆◇
「宇宙エレベーターを実現させるのに100の技術力が必要だとしたら、私の見るところ、まだ1にも技術力がいってない。だから事業化をする前に、まず本格的な研究を始めるか決断する段階にある。あるいは、決断しなくても興味がある仲間を増やしていく段階にあるわけです。それがやっと動き始めている時期なんです」
つまり、今、宇宙エレベーターを造ろうにも、ようやく現実的な検討を始めた、という進捗状況で、これから先、どうなるか分からない、というのがポイント。たしかに、学生さんに安易にお奨めするのは憚られる(ただ、それでもいいという人は、やはりぜひ頑張っていただきたいものだが)。
なぜ、技術成熟度がそれだけ低いかというと……象徴的なのはケーブルの素材として期待されるカーボンナノチューブだ。原理的には、充分に宇宙エレベーターの素材となれるのだが、まだ10万キロメートルにわたって1本のケーブルを作る技術はない。それどころか、必要な強度を持ったものも出来ていない。
「今、メーカーにヒアリングしてみても、そもそも現時点で作ることが出来るものの強度は、せいぜい数ギガパスカル(パスカルは単位面積あたりにかかる力の単位)で、宇宙エレベーターに最低必要と考える150ギガパスカルに遠く及びません。安全を見るともっとほしいんですが、カーボンナノチューブの場合は、まだそういうニーズがないんですね。我々は、長くして強くしてほしいって言ってるんですけど、ほかにそういうニーズがないから、研究が進まないんですよ」
カーボンナノチューブの応用は、非常に範囲が広く、ひたすら強度を上げたり、長くしたりするのとは違う方面にリソースを取られがちなようだ。地上で使う構造材料としてなら、ほかの炭素繊維でも充分な強度が実現できるし、また、カーボンナノチューブの場合、半導体としての活用や、燃料電池、光学機器への応用も考えられている。宇宙エレベーターからの「長く強く」という注文には応えられずにいるらしい。
これは意外というか残念な現状だ。
カーボンナノチューブという夢の素材が、原理的には「余裕で可能」なのに、いまだ必要な強度の数10分の1しか出せていないこと。長さ的にも、せいぜいセンチメートル単位でしかつなげられないこと、などを知ると、たしかに、安易に「宇宙エレベーターを作ろう」などとは言えなくなってしまう。充分な強度を持った10万キロメートル近いカーボンナノチューブのケーブルというのは、どこかのメーカーが本気で取り組めば実現するのかもしれないが、ブレイクスルーのまさに「糸口」が見えていないのが現状なのかもしれない。
実は、ぼくは、宇宙エレベーターが抱える問題点として、たとえば、スペースデブリの問題を、石川さんが指摘するのではないかと想像していた。今、地球の周回軌道上には、使用期限の切れた人工衛星や、もっと小さな人工衛星やロケット由来のゴミ(デブリ)などがたくさん漂っている。特に低軌道の人工衛星などは数が多く、なおかつ、それぞれの元来の目的や来歴に応じて、様々な向き、様々な相対速度で飛びかっているので、ひとつでも宇宙エレベーターのケーブルにぶつかったりすると、破断してしまう可能性がある。対策はいろいろ議論されているものの、誰もが納得するような解決策は見いだされていない。しかし、ケーブル自体の目処が立たない以上、デブリの議論をどれだけ深めても「机上の(軌道上の?)空論」になってしまうかもしれない。
にもかかわらず、宇宙エレベーターはいずれ実現する。
とぼくが断言するのは無理な話だが、理論上十分可能で、実現すれば画期的に便利なものなのである。実現しない理由を見つける方が難しいのではないかと、お話をきいていてむしろ感じてしまった。石川さんが「ポシャるかもしれない」と述べるのは、例えば2050年までなどと区切った近未来の実現であり、遠い未来まで見渡せば、むしろ実現しない方が不思議だろう。それが、自分の生きている間かは分からないし、また、志を持つ若いエンジニアが、一線にいられる間であるかどうかも分からない。だから工学者が人生をかける「人生設計としてのリスク」はもちろん大アリなのだ。
・・・・・・明日に続く
…… 参考資料: 宇宙エレベーターが実現する「2050年宇宙の旅」 (2/3) …
宇宙エレベーターの実現には 人類の意識改革が必要
このように宇宙エレベーターは、ロケットに代わる宇宙への物資移送手段として、非常に有望である。しかし、その実現には、さまざまな未解決の課題をクリアしなければならない。まずは、技術的な問題がある。カーボンナノチューブの理論的な強度は、確かにテザーに要求される強度をクリアしているが、その強度を保ったまま、10万km近くにもなるテザーを製造する技術は現時点ではまだない。青木氏は、2030年頃にはそうした技術が確立すると想定しており、その時点から建造を開始すれば、2050年頃に完成するという。
次に、国際政治的な側面の問題が挙げられる。宇宙エレベーターのような、今後の人類の発展や経済を大きく左右する可能性を秘めた構造物を、一つの国や企業が所有していいのかという問題だ。こうしたスケールの大きな建造物は、その規模からいっても地球人類共通の財産として所有し、共同で運用していく必要があるだろう。宇宙エレベーターは、テザーを設置して終了というわけではなく、そのテザーを安全にクライマーが昇降できるように、長期間にわたる保守点検が重要なのだ。つまり、宇宙エレベーターを運用していくには、国家を超えた地球的規模でのプロジェクトとして、各国が協調していかねばならない。一人一人が、地球に生きる共同体としての意識を持ち、国家間の争いをなくしていかないと、人類は次のステップへと進むことはできない。宇宙エレベーターの建造は、その第一歩となるのではないだろうか。
2009年から 宇宙エレベーターの実現に向けた技術競技会を実施
宇宙エレベーターの実現に向けて積極的な活動を行っているのが、一般社団法人「宇宙エレベーター協会」である。宇宙エレベーター協会は、宇宙エレベーターの構築に必要な知識の集積や発信、技術の開発を行い、早期の実現を目指すために設立された。その活動の中でも、ユニークなのが宇宙エレベーター技術競技会である。2009年から年1回開催されており、2012年には第4回の競技会が行われた(2013年からは宇宙エレベーターチャレンジに名前を変更し、合同記録・記録会として実施される予定)。この競技会は、ヘリウム気球を利用して上空から吊り下げたテザーをクライマーが昇降する性能を競うもので、毎年高度を上げてきた。第4回の競技会では、高度1,200mを目指す予定だったが、ヘリウム気球が破裂してしまうといったトラブルがあり、高度780mにとどまった。
・・・・・・明日に続く
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=Space Engineers - S2E60 'Space Elevator Operational'=
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