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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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スイスでホッピング・ロボットを研究開発/飯田史也(13/13)_学究達=390

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年02月09日<ⰧⰊⰧ

☆★ 日本における漫画の神様/鉄腕アトムの父の命日であるが故に、本日は漫画の日なのである。☆★ 緊縮と金解禁で国民を苦しめた前の大蔵大臣に茨城県の一貧民が一人一殺の名の下に天誅を下す(1932年=血盟団事件:井上準之助暗殺)。昨今の傷殺事件を起こす輩とは格がちがう。☆★ アメリカで中二病議会の上院議員が、政府の中にアカがいる!!と口走って全米を巻き込むヒステリーに発展する(1950年=マッカーシズム)。

本日記載附録(ブログ)

「自らロボットを作り、さらにそれを無限に改良していくロボット」の研究論文で脚光

レントゲン、アインシュタインなどが学んだチューリッヒ大学・バイオロボティクス研究室ディレクター

「生物にアイデアを得たロボット」を研究している飯田史也教授

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

若いうちに違う見方をしたい、と “ロボット大国”日本をあえて飛び出した 

飯田史也(13) ◇◆ 第6回 自ら3Dプリンタを操り成長する究極のロボット =1/2= ◆◇

「──脳は重要じゃないとは言いつつも、重要な器官であるのは確かなので、やらないわけにもいかなくて。今までの考え方だと、脳が体をコントロールしているわけですが、逆に体が脳をコントロールしている部分を見せたい。もし、こんな体があったらどんな脳になるのかみたいなことをやっています。コンピュータ・シミュレーションで、感覚器官とか筋肉とか骨格とかをすべて再構築して、部分的に非生物的なところを入れていくわけです。そうするとロボットみたいになってきますよね。それで、生物モデルのこの部分をどう変えると、脳がどういうふうに変わってくるのか、学習のメカニズムも含めて研究してるんですね」

◎◎◎◎◎◎

 以上、連載を通じて紹介してきた飯田さんの研究は、研究室の冠通りだいたい「バイオ・インスパイアード」と括ることができるロボット工学の1分野の話なのだが、それ自体、多様だとよく分かる。ロボット工学全体に目を向けると、さらに様々なアプローチがあり、多様さはさらに増す。

 この状況を、飯田さんは「ロボット工学は、生物学で言う博物学(ナチュラルヒストリー)の時代にある」と表現した。こういうものができた、こうやればこうなる、といったことが個別にあちこちで分かってきて、そういった知見をどんどん蓄積している状態ということだろうか。

「──僕的には、やっぱり一番問題だなと思ってるのは、ロボットってまだサイエンスになってないんですよね。生物学も昔はナチュラルヒストリーでした。それが、進化論以降、バーッとサイエンスになりましたよね。生き物の背後に隠れてた構造を明らかにしたところが進化論のすごいところで、それがきっかけでDNAの研究になったり、それこそ21世紀になってiPS細胞の山中先生のノーベル賞の話につながっていったりする。そこがサイエンスのすごいパワフルなところなのに、ロボットの世界にはまだそれがない、と」

「──今、我々がやってる研究っていうのは、それこそ昆虫の話にしろ、二足歩行の話にしろ、ヒューマノイドの話にしろ、それぞれが博物学的に研究されてるだけで、それをサイエンスとして体系づけるための構造がまだ見えてない。それが、多分、我々が今置かれてる状況だと思うんです。それを見つけたいっていうのが、僕の大それた夢なんです」

 壮大な夢である。

 しかし、非常に正統な夢であるとも思う。

 そして、頭か身体かという、一見、二元論に思えるテーマを追究し、その交互作用を明らかにしていく飯田さんの研究の方向性は、ひょっとして、その王道にあるのかもしれないと、ぼくは素人ながら感じもするのだ。

====終わり===

…… 参考資料: ケンブリッジ大学・飯田史也准教授インタビュー(後編/その弐)  ……

基礎研究と応用研究

−−飯田さんは、人間の骨格と腱の構造を硬さの異なる素材を組み合わせた3Dプリント技術で実現するようなソフトロボティクスの学術研究や、ロボットの形態に知能が(一部が)宿るとするMorphological Computation(形態学的計算)の提唱など、ロボット知能の哲学的な側面についても発表してこられました。産業界との協力でこれらの基礎研究の成果が生かされたことがあるでしょうか?

やはり大学で研究をすることに対してそれなりに考えを持っていなくてはいけないのですが、大学でしかできない研究、企業でしかできない研究をきちんと考える必要があると思っています。

大学の場合はある程度長いスパンで考えている側面があるので、スペクトラムの一番端に根本的な基礎研究を常に行わなければなりません。一方、企業にはできないけれど、しなければならない応用研究もあります。

農業ロボットの研究もそこにくると思いますが、どうやって横断的に研究を進めるかは難しい反面、やはり大学の研究者として行わないといけないと思っています。

それでMorphological Computationの話ですが、これはもちろん研究をする上でのバックボーン的な存在で、企業の人にこんなことを言ってもあまりわかってもらえないけれども、研究者として研究をする上でどこに軸足を持っていくかというところを考える上では、非常に重要なのかなと思います。

Morphological Computationはコンピュータのチップを作るよりは概念や考え方の枠組みなので、そういう観点から考えるべきだと思っています。これはそのまま使って何かができるなどそういう類の研究ではないので、色んな意味で役に立っているとは思いますが、具体的にどう役に立っているかは難しいですね。

イギリスの学生の就職事情

−−最近、日本の大企業も技術者の報酬を引き上げる取り組みが盛んになっていますが、イギリスの学生の就職状況はいかがでしょうか?人材の引き抜きや獲得競争は激しいのでしょうか?情報系やロボット系の博士号を持っているかは就職に有利に働くでしょうか?それとも、敬遠される場合もあるのでしょうか?

イギリス全般の話をするのは難しくて、おそらく地域によっても大学によっても違うので、私が言えるケンブリッジ大学においては、非常に学生の質が高く、就職に困った話はあまり聞きません。優秀な人材はどこからでもオファーが来るのでそこは気にしていない一方、博士号の話はなかなか難しい問題です。ケンブリッジの学部生がそのまま博士に行くかというのは、修士までは行くとしても、たぶんほとんど行かないと思います。

その理由のひとつは、学部卒で社会に出たほうが給料が高いというのが確実にある話で、それと同時に、役に立つ仕事をしたいという考え方を持った人がたくさんいるので、博士を取らずに社会に出ていく人たちが多いです。

しかし人材の獲得競争は本当に激しくて、企業からも「どうやったら学生さんを雇えますか?」という話になることもよくあります。たぶんコンピュータサイエンスのほうでは本当に人材が足りないので、すごい競争になっていると思います。

給料は他の分野に比べて高いですが、世界的に見てアメリカに比べたらかなり安いので、本当に稼ぐことに興味がある人はアメリカに行きますね。
博士課程は、一応自立できる給料はもらえています。

−−なるほど、それと比べたら就職する人のほうが多いということですね。ありがとうございました。

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=Boston Dynamics @IMTS 2022=

https://youtu.be/ZXKhgC6LsjQ  

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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