ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年01月20日<ⰧⰊⰧ
☆★ 自分とこの商品を勝手に廃棄したと清朝に言い掛かりをつけたイギリスが、香港に乗り込み(1841年)以後158年にわたって居座り続ける。☆★ 国鉄の小荷物や郵便小包・日本通運に対して、黒猫が家から家へ小荷物をお届けするサービスが新規参入(1976年)。40年以上経って最早先発を凌駕するに至ったものの、今度はAmazonなどがその地盤を堀崩そうと手薬練引いていたりする。☆★ バーモント州でピーナッツ農場やってるおっさんがホワイトハウスの主となり、以後4年間で素人に政治を任せるとどれだけ危ういかをアメリカ人が学習することに(1979年)。しかしその学習効果は長続きせず、2017年には性懲りも無く不動産屋のボンボンを大統領に当選させてしまった。
本日記載附録(ブログ)
小惑星イトカワのサンプルを地球に持ち帰った「はやぶさ」
太陽系の形成や進化の謎を探るため、「はやぶさ2」の開発がいま急ピッチで進行中だ
探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト、岡田達明教授……
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
=太陽系の進化の謎を探るため、探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト=
岡田達明(13) ◇◆第6回 そして「はやぶさ2」「はやぶさMk2」へと道は続く =1/2= ◆◇
さて、総じて淡々と話を伺ってきた。
岡田さんは、「はやぶさ」に搭載された観測機器(X線分光計)の開発に学生時代にかかわり、それをきっかけに「はやぶさ」の観測と運用を担った。そして、サンプルが届いてからはその研究にも取り組んでいる。
実は、ここにいたるまで、ちょっとした寄り道もしており、それが宇宙機での観測にまつわる特有の難しさを象徴しているようで、最後にお話しいただこう。
「LUNAR-Aってご存じですか」と岡田さんは問うた。
「ペネトレーターですね」とぼくは答えた。
LUNAR-Aは、とても斬新な探査計画で、ペネトレーターと呼ばれる槍状の観測機器を、月の周回軌道上からいくつも落とし、月面に突き刺して観測するというものだった。SF的で、印象に残っていた。
「実は、私が最初に関わった宇宙探査の計画なんです。月の内部の構造を調べるために、地球と同じように地震計を使いましょうと。月に地震があること自体は、アポロの宇宙飛行士が置いてきた地震計で分かっていましたので。ただ、1カ所じゃ駄目で、複数箇所置かないといけない。着陸機だと1カ所にしかいけないので、1回の打ち上げでやろうとしたら、軌道上から地震計を搭載したペネトレーターをあちこちに撃つ手法がベストだということで、始まったんです」
月に地震計をいくつも突き刺して、月震を観測することで、内部構造を明らかにする。単純明快で、理論的にはうまくいきそうだ。今風(?)にいえば、月面に何本も「ロンギヌスの槍」(アニメ「ヱヴァンゲリヲン」のキーアイテムのひとつ)を突き立てるようで、想像力に訴えかけるものがある。一方、ある意味「投げ槍」な計画であって、投げられる側の槍(ペネトレーター)の実現は、ずいぶん難易度が高かった。
岡田さんはまさにその現場で、宇宙機開発の機微を学んだ。
「装置の開発は大変だったんです。ペネトレーターを実際につくってみて、大砲で砂にバーンと打ち込むんですが、砂に打ち込んだら掘り出さなきゃいかんわけですよ。これ、誰がやるかというと、つまり当時の学生が、掘るわけです。私たちです(笑)。秋田県能代市にあるロケット実験場の一角に、3メーター角ぐらいの大きな砂箱を作って、そこに砂を入れてペネトレーターを打ち込むターゲットにします。月の砂に少しでも近づけるために、粒径分布を合わせ、砂硬度を調整し(基本はフカフカにする)、真空にして──まあ、砂があるので、完全に真空にはならないんですが」
非常に砂まみれで汗まみれな学生時代、しかし、結局、LUNAR-Aの計画はペネトレータ-の開発が難航したこともあり、様々な事情から中止になった。ミッション失敗や計画中止は、宇宙探査機の計画では、よくある話である。
なお、月面に刺さることのなかったロンギヌスの槍、試作品のペネトレーターは今も、宇宙研の相模原キャンパスに保管されている。
「こういうことは研究者にはコントロールしがたいことです。私たちも新しい学生が来て、何ができますかって聞かれたときに、こういうプロジェクトがあって、こういう装置の開発をしていると説明します。君が何年生のときにどうなりますとか言うんですけど、大抵スケジュール通りに進まず、遅れるんですね(笑)。結構ね、心苦しいんですよね」
・・・・・・明日に続く
…… 参考資料: LUNAR-A (1/2) ……
LUNAR-A(ルナーA)は、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) により開発されていた日本初の本格的な月探査機。「ペネトレータ」と呼ばれる槍状の観測装置による月内部の探査を主な目的としていた。当初1995年の打ち上げを目指していたものの、計画は大幅に遅延。2007年1月15日、計画中止の方針が示された。
概要
LUNAR-A計画は日本初の本格的な月探査プロジェクトとして計画されていた。なお、日本の探査機としてはLUNAR-A以前にひてん・はごろもが月周回軌道に乗ったが、これらの主目的はスイングバイ等の軌道制御技術の習得で、月探査については簡単な宇宙塵の観測や写真撮影を行った程度だった。
月探査を行うため、LUNAR-Aは月面に「ペネトレータ」と呼ばれる槍状の観測装置を投下し、地中の約2メートル前後の深さまで潜り込ませるという手法を取っていた。
ペネトレータには地震計と熱流量計が搭載されており、投下された2本のペネトレータによって月の内部構造を調査する。一方、母機のほうは、月周回軌道を周り、ペネトレータから情報を収集するだけでなく、搭載されているカメラ (LIC) によって月表面を撮影する。以上のような方法で、月の内部と外部を約1年に渡って観測することが計画されていた。
これまでの月探査では、主として月の表面の地形や岩石など、地質の調査しか行われていなかった。それに対して、LUNAR-Aではペネトレータで観測器を打ち込み、月の内部を直接探査するので、その起源と進化を研究するためのデータが数多く得られることが期待されていた。
また、アメリカのアポロ計画やソ連のルナ計画(初期のものを除く)などの場合、できる限り衝撃の少ない方法で月面に着陸機を降ろすため、探査機は月に軟着陸したが、LUNAR-Aの場合は月面に観測装置を直接落とすため、減速するためのロケットや制御装置も小型で済み、探査機の小型化が可能になるという利点があった。
なお、LUNAR-Aを月周回軌道に投入する飛翔マニューバーは、工学実験衛星ひてんで開発されたものを採用する予定であった。これは地球周回軌道の遠地点高度を高度150万km付近にまで上げることにより、地球からの重力の影響を最小限とした遠地点付近で太陽による摂動を利用して近地点高度を上げ、月公転軌道に近い軌道に探査機を投入すると言うものである。
・・・・・・明日に続く
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=Animation: Asteroidlander MASCOT on board Hayabusa2=
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