ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年01月13日<ⰧⰊⰧ
☆★ エミール・ゾラがフランス大統領に公開の弾劾状を送ったところ、逆に国中の右翼から弾劾される破目に(1898年=『我弾劾す』)。このためイギリスに亡命するが、翌年帰国彼の別荘には多くの文学者が集まった。☆★ 前年暮れの地震の打撃から立ち直っていないうちに、中部地方が地震に襲われる。だが、国策により当局は誰も気にしない(1945年=三河地震、終戦前後にかけて4年連続で1,000人を超える死者)。☆★ 美空ひばりが、浅草で観客に塩酸で歓迎される椿事(1957年=神戸芸能社の看板を掲る山口組三代目・田岡一雄が美空ひばりを専属=同年4月契約=にする陽動作戦)が起こる。
本日記載附録(ブログ)
小惑星イトカワのサンプルを地球に持ち帰った「はやぶさ」
太陽系の形成や進化の謎を探るため、「はやぶさ2」の開発がいま急ピッチで進行中だ
探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト、岡田達明教授……
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
=太陽系の進化の謎を探るため、探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト=
岡田達明(08/mn) ◇◆ 第3回 太陽系の初期の情報を求めてイトカワへ=3/3= ◆◇
横道にちょっとそれるが、観測に成功した時のことを聞いてみた。失敗できない観測を、見事に成功させ、さぞかし興奮したであろう。ミッションコントロールルームで、次々に観測データが流れ込んでくるのを確認し、研究スタッフが握手したり、拍手したり、抱き合ったり、といった劇的なシーンがあったのではないか、と。
「いや、そんなことはなかったんです」と岡田さんは苦笑した。
「まずとにかく電波が往復するのに40分ぐらいかかるんですよ。探査機に向けてコマンド打って、それが探査機から返ってくるのに。それと探査機が安全に運用できるのが最重視なので、観測データはすぐに送らず、探査機が持っているデータレコーダーにしまっておくんです。時間的に余裕があって、探査機の運用的にも安全な時に送ってきます。データが来るのは後なんで実感が湧きませんでした。それにデータが来ても、解析してみないとよくわからないものですから、印象薄いんですよね」
まあ、実際はそういうものか、と妙に納得する部分もある。
さらに横道にそれるが、この件、日本の宇宙科学研究所の伝統による部分も大きいようだ。
「実は、私自身、観測だけでなく、運用メンバーの1人だったんです。観測機器、姿勢制御、電気推進といった『はやぶさ』のチームの各部門から若手が最低1人ずつ出て、全部で10人ぐらいが当番制で運用をやっていたんですね。探査機が現地にいたときは、当然、運用上、最もシビアな時期ですので、私はデータに浸っているより、日々の運用で忙しくてそちらのほうが中心だったんです」
研究者自身が、探査機を直接運用するのは、世界的にも珍しいそうだ。例えば、以前紹介したアメリカの宇宙ベンチャーには、NASAのJPL(ジェット推進研究所)で、数々の惑星探査計画に関わってきた人がいた。彼が不思議がっていたのは、日本のチームは運用の専門チームを立てずに、ああいうことができてしまうのか、という点。研究者自身が運用すると研究が圧迫され大変であろう、という意見だった。
実際に大変そうだと、岡田さんの話からぼくも感じた。しかし、メリットもある。
「専門家チームを丸抱えするよりローコストになりますよね。それに、コスト面だけでもないんです。あけぼの、という科学衛星が、良い例でしょうかね。もう20年も地球の磁気圏を観測していて、最近は長期変動を見るなどが中心と思いますが、それでも観測がずっと続いているんです。それが成り立つのは、このやり方だからですね。他の衛星を運用するために設備もあるし、人も来る。じゃあ、ついでにちょっとやってやろうというレベルでできるんです」
次回は“第4回 イトカワにはなぜクレーターがほぼないのか”に続く
…… 参考資料: イトカワ (3/7) ……
MUSES-Cの目標天体となる
1998 SF36がMUSES-Cの第3の目標天体として浮上する中で難題が持ち上がった。既にMUSES-Cの製作はかなり進行しており、推進剤タンクの製作も終了していた。MUSES-Cの目標天体であった1989 MLは1998 SF36と比べて到達に必要なエネルギー量が低く、1989 ML用に完成していたMUSES-Cの推進剤タンクの能力では1998 SF36に到達することが不可能であった。
MUSES-Cが1998 SF36に到達することが可能な手法について検討を進めていく中で、EDVEGA(Electric Delta-V Earth Gravity Assist)と命名されることになる、イオンエンジンと地球スイングバイを組み合わせた新たな軌道技法が編み出された。
スイングバイは探査機を天体に会合させ、その天体の引力を用いて探査機の進行方向の変換を行うとともに、天体の公転運動を利用して探査機の加速、減速を行う技法であるが、EDVEGAでは比推力が大きく、長時間をかけた加速に優れた能力を発揮するイオンエンジンを、探査機の軌道離心率を大きくするように噴射して軌道変更を行い、地球との軌道離心率の差という形でエネルギーを蓄え、地球との再会合時の経路角差によって生じる地球との相対速度からエネルギーを取り出す軌道技法である。
MUSES-CはEDVEGAを用いることにより、探査機重量に換算して25-30キログラムの軽量化がなされた形となり、1998 SF36へ向かうことが可能となった。またEDVEGAを用いた軌道計画には他にも優れた点があった。まず太陽電池を用いて電力供給を行うMUSES-Cにとって、地球軌道近辺でイオンエンジンを駆動させながら軌道変更を行うことは、安定した電力供給を受けながらイオンエンジンを駆動せることが可能であるため都合が良かった。
そしてMUSES-Cの打ち上げは2002年11月から12月以外に2003年5月にもチャンスがあり、打ち上げ機会の複数化というメリットがあった。また打ち上げた地球へいったん戻ってくる特異軌道と呼ばれる軌道を取るため、地球脱出の速度が多少ずれても地球スイングバイの実施が可能である利点もあった。こうして2000年7月の宇宙開発委員会で、MUSES-Cは第三の候補である1998 SF36を目指すことが決定された。
・・・・・・明日に続く
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=太陽系と生命の起源の謎を探る! 小惑星探査機「はやぶさ2」=
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