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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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進化から見るヒト・日本人のルーツ / 海部陽介(14/20)_学究達=356

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成4年12月14日<ⰧⰊⰧ

☆★ ノルウェーのロアール・アムンセンらが南極点に到達(1911年)。約一か月後、R・F・スコットが到達するも帰路全員が遭難死。 &so ソビエト連邦の南極探検隊が南極大陸の到達不能極≪最も海から遠い点≫に史上初めて到達(1958年)。☆★ 在日朝鮮人の朝鮮民主主義人民共和国への帰国船第一便が出航(1959年)。当時は日本人も含めて総じてお祝いモードだったが実は日本政府の厄介払いだった。☆★ 日本が米輸入の部分開放を決定、その結果タイ米に対するヘイトスピーチが広まる(1993年)。

本日記載附録(ブログ)

猿人、原人、旧人、新人―何百万年も前から進化してきた人類

ホモ・サピエンス=つまり、我々=だけがなぜ地球上に拡散し、文明を発展させたのか

人類進化の「常識」を覆すフローレス原人 !!?……

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

  人類進化・拡散史の解明に実証的に挑む=海部陽介= 

海部陽介(14/20) ◇◆ 第6回 人類進化から見る、いまとは違うヒトの世界 =2/2= ◆◇

 「・・・・・・・ホモ・サピエンスっていうのはすごい。しかも、何万年も前の旧石器時代の祖先たちがやってのけたわけですからね」

などと聞くと、人類(ホモ・サピエンス)は素晴らしい存在で、また、均質であるから、人類みなきょうだい! 的なことを言いたくなってしまう。人種の違いをことさら言い立てたり、均質な中でもさらに遺伝的に近いであろう隣国同士で、なにか激烈な対立が起こりがちだったりするものだから、でも結局、オレたち似たもの同士じゃないか、とか言いたくなるのである。

「えーとね、僕は逆に極端な友愛主義にもなりたくないんですけどね」と海部さんはまず釘を刺した。

「ぼくは、本当のことが見たいので。昔だってね、争いはあったんですよ、やっぱり。それから、たとえば、今、人間が他の動物を絶滅に追いやってる、かつての人はそうじゃなかった、もっと自然を大事にしたんだって言うけど、もう全然そんなことはなくて。旧石器時代にもいっぱい動物は絶滅してますから。いつの時代も多分同じだと思うんですけど、そういう真実に目を向けたいですね。昔の人はよくて今は駄目だっていうのは違う、と逆に思いますよね」

 じゃあ、やっぱり、ホモ・サピエンスって今も昔もダメダメじゃないか。地球環境上は、いない方がよかったのではないか、などと極端な立場もありうる。人間はどうしてもホモ・セントリック(人間中心的)なので、エコ・セントリック(生態系中心主義とでも訳すか)になるべきだと考える人は各地にいて、それが極端になると、人間は地球環境のがん細胞だ、というような考えを披瀝する人も出てくる。

 しかし、それも、また、まったく違うのである。

「争いは常にあって、他の生き物を絶滅に追いやって……でも、一方で純粋にやっぱり世界中に広がっちゃったホモ・サピエンスってすごいじゃんと思ったり。それと、やっぱり国境線が引かれる前の時代っていうのがあって、そこをぼくは見たいんです。国境ができて、僕らの観念は変わったわけだけど、そうじゃない時代もあったっていうことは、訴えたいですね。国境を消せとか、そういう意味じゃないんですけど」

 人類学は、人間の起源や歴史を明らかにする、まさに我々についての学問だ。それゆえ、注目度は高い。海部さんは、あくまで研究者として、「国境が引かれる前の時代」を探究しつつ、その研究の過程で到達した認識をこんな風に語ってくださった。

「しょせん僕ら人間は知能が高いと言っても、基本的に自分の経験したことしか知らないから、その範囲でしかものを考えられない。生まれたときから国境があって、それが民族や集団を規定する動かぬ境界線だという観念の中で育てば、それが普遍的だと思いこんでしまうかもしれないですよね。でも人類学の研究をすることで、それと異質な過去があったんだと、意識するようになったんです。その過去の姿を、人類学の研究で追及したいと思ってます。一方で、だから現代人はこうあるべきだというところまで提言するのは、必ずしも人類学者の仕事じゃない。でも皆がそれを考えるための材料を、人類学者の立場で提供できたら本望ですね」

終わり

○○ 参考資料: 祖先が挑戦した命がけの航海”への挑戦 =9/9= ○○

= 大きな謎解きの体験を皆でシェアしたい /

                                     人類学の研究を通じて「今を生きる私たち自身」を知る =

 研究して見えてくる祖先たちの本当の姿、それに加えて研究の過程で目にする現代日本とアジアの自然・人・文化。その全てが本当に刺激的なのです。しょせん私たち人間は知能が高いと言っても、基本的に自分の経験したことしか知らないから、その範囲でしかものを考えられない。しかし、人類学の研究をすることで、それと異質な過去があったのだと、意識するようになりました。

 私は、人間そのものを探究したい、進化を軸にして人間のことを探りたい、そう思っていました。それは探偵のような作業でもあります。残った断片的な証拠を見つけ、1つ1つを適切に解釈し、それらをつなぎ合わせ全体像を復元していくのです。3万年前の航海という事実も、そうして個々の遺跡証拠を統合することで見えてきました。

 有難いことに今回、実験航海で検証するなんていう私の突飛なアイディアに共感し、それを一緒に実現しようとする一流の専門家たちが多数集まってくれました。狭い意味での私自身の専門は、化石骨の形態を研究して人類進化を考察すること。しかしそれだけでは、人類がこれまで何をしてきたのか全体像は分かりません。考古遺物の解釈や、過去の地理、気候、海洋環境、動物や植物など・・・いろいろな研究分野が複合して、本当に意味のある学術的成果が得られるのです。今回はそれに海洋探検家たちが加わり、さらにパワーアップしました。

 そして、このチームが共鳴して構想がどんどん現実的になっていったとき、さらに思いが膨らんだのです――このプロジェクトはもっと大勢の方々と共有できるのではないかと。祖先たちはどうやって海を渡って来られたのか、さあ私たちと一緒にいろいろな仮説を考えてみましょう。”原始人”というイメージで見られる祖先たちの違う側面について知ったとき、私たちは今までと違う人間観を手に入れることができるようになるはずです。

= 社会貢献・国際交流にもつながるチャレンジを応援してください!/

                                                          様々な潜在力と資金の使い途 =

 このプロジェクトには、祖先の謎解き以外にも、いろいろな潜在力があると考えています。私たちは、地域にあった知られざる歴史的価値を掘り起こしてその活性化に貢献したいと思っています(そのために関連NPO法人と協力します)。近隣でありながら日本人がよく知っているとは言えない、台湾の人々と文化について理解し交流する機会をつくります。

そして博物館の立場から言えば、これはその活動の幅を広げる新たなチャレンジです。これは博物館がその人的・組織的資源を生かして野外にその活動を広げるチャレンジであり、クラウドファンディングについて言えば国立の博物館としては国内初です。

 成功すれば将来のよい先例となるはず。そのためにも、是非皆様のご支援をお願い致します!ご支援頂いた資金は、実験航海の準備・調査・運営・映像記録・情報公開に利用させて頂く予定です。目標より多くの支援が集まった場合は、翌年度以降の活動資金に振り替えさせて頂きます。

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= 航海は終わった 3万年前の航海再現プロジェクト =

https://youtu.be/attg6ULVj3o 

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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前節へ移行 : : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/de00d3672392904ef047bd89d64bb062

後節へ移行 : http://blog.goo.ne.jp/学究達=357=/xxx

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【壺公夢想;如水総覧】 :https://thubokou.wordpress.com/

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森のなかえ

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