ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成4年12月02日<ⰧⰊⰧ
☆★ コルシカの貧乏貴族にして山師のナポレオン戴冠式(1804年) &so 甥のルイ=ナポレオンがナポレオン3世としてフランス皇帝に即位。喜劇のフランス第二帝政が始まる(1852年)。☆★ アーン♥♥がメニューにある様な特殊な小料理屋や呑み屋の営業が認められる地域について、一応赤線で囲むことにした(1946年)。☆★ 奴隷制度廃止国際デー”なのだが、森昭雄の誹謗中傷に業を煮やした任天堂が、ニンテンドーDSを前線に投入(2004年)。2年後のこの日、PlayStation 3対策兵器のWiiを実戦配備した。
本日記載附録(ブログ)
猿人、原人、旧人、新人―何百万年も前から進化してきた人類
ホモ・サピエンス=つまり、我々=だけがなぜ地球上に拡散し、文明を発展させたのか
人類進化の「常識」を覆すフローレス原人 !!?……
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
人類進化・拡散史の解明に実証的に挑む=海部陽介=
海部陽介(10/13) ◇◆ 第4回 アジアに来たとき、ヒトは何をしていたのか =2/2= ◆◇
・・・・まずは、100万年以上前の最古のジャワ原人化石。これらは脳サイズがやや小さめで、顎と歯が頑丈だった。中部ジャワにあるサンギランの下層などから、そうした化石が知られる。時代がやや下って、80万から90万くらい前のサンギラン上層の標本。この時期になると、歯と顎が小型化し、脳サイズはわずかに増大した。そして、5万年前とも言われるガンドン。海部さんはガンドンの頭骨を指さして説明してくれた。
「眼窩上隆起の端、このあたりが厚くなってますよね。わかりますか。額の部分は横方向に拡大してます。これが、新しいタイプのジャワ原人なんですね。古いジャワ原人やフローレス原人にはこの特徴がないんです」
そして、こういったジャワ原人の研究を詳細に行いつつ、ほかの「空白地帯」の穴を埋めていく。そういう将来イメージを海部さんが抱いているのは、前にも述べた通りだ。
その一環で、海部さんが力を入れている、もうひとつのジャンルがある。子どもの頃から興味があった、考古学にかかわる研究分野であり、「空白地帯を埋める」仕事の延長とも言える。
「日本旧石器学会っていう学会があって、最近そこの人たちと交流するようになったんですね。僕自身の母体は日本人類学会でして、考古学との関わりは今まで薄かったんですよ。でも、人間って、生物であると同時にやっぱり文化的存在で、考古学とリンクしてやらないと面白くないし、やったら絶対に面白いんです。
例えば2011年の末に、国立科学博物館と旧石器学会の共催で国際シンポジウムを開いて、modern human behavior、現代人的行動、つまり初期のホモ・サピエンスたちがやっていた様々な行動をテーマにしたんです」
旧石器時代のホモ・サピエンスの研究は、考古学と人類学が密接にかかわりながら、ヨーロッパで、ぶ厚い積み重ねがある。さらに最近では、アフリカで様々な発見が相次ぎスパークしている状態になっている。その一方で、相変わらずアジアはブラックボックス……。
とすると、アジアへの思いゆえ、海部さんがそこに注目しないわけがないのである。
しかし、なぜ「アジアはブラックボックス」なのだろう。
「2つ理由があります。1つは、やっぱりまだ研究が不足しているということ。骨がなかったり、石器がなかったり、遺跡が見つかってなかったりってことですね。だけど、もう一方で、modern human behavior、『現代人的行動』というテーマを、アジアの研究者はまだ十分概念を共有してないんです。
英語の論文をみんないつも読めるわけじゃないし、世界でどういう話が今ホットか、十分共有できてないですよね。そこをなんとかしようと、アジア各地の考古学と人類学の研究者が同じ場で情報を共有するシンポジウムをやったわけです。すると、お互いに知らなかったような話が幾つも出てきて、狙い通りでしたね。
サピエンスがアフリカやヨーロッパで何をしていたかは、ずいぶん記述されていますけれど、アジアに来たときに何をしたのか、世界に向けてちゃんと発信していかなければと思っています」
次回は“第5回 実は世界の最先端だった旧石器時代の日本列島”に続く
○○ 参考資料: 祖先が挑戦した命がけの航海”への挑戦 =4/9= ○○
——舟の形状だけでなく、航海を成功させるには戦略も必要ですね。
海部 そのとおりです。まず、台湾から与那国島は見えません。見えないのに、どうしてそこを目指したのか。調べてみると、与那国島からは、天気がいいときなら年に数回は台湾島を見ることができる。台湾が大きな島で、中央に3千メートル級の山が連なっているからです。
では逆に、台湾からは与那国島が見えるのか。台湾の山で生まれ育った人に聞きましたが、与那国島は見えないということでした。でも本当に見えないはずはないだろうとのことで、自分も山に入って、見える場所を探しました。近いうちに結果を公表したいと思います。
——そこまでやったのですね。海部さんの執念を感じます。
海部 3万年前の人は島の存在を認識し、海流を理解し、島へどう渡るか作戦を練ったはずです。僕らもまた、同じことをしています。草、竹、木のうち、どの素材の舟にするかを決め、おそらく3日間に及ぶだろう航海に向けてトレーニングをします。
当時はGPSも時計もありませんから、舟が漂流したとしても伴走船から方向を指示することはありません。方向は、風やうねり、太陽や星を見て判断します。漕ぎ手がみんな休んでしまっては流されてしまいますから、交代で休むことになるでしょう。そうした問題の解決法も、体験しながら考えていきます。
——当時を再現するということは、クルーには女性もいるわけですね。
海部 はい、3万年前と同じように女性も乗船します。女性の漕ぎ手の一人はハワイで伝統航海を学んでいる上、島を見つけるのがとてもはやい。正しい方向に航海するために、これはとても重要なことですよね。
アフリカから拡散した祖先の足跡をたどる10年にも及ぶ旅、「グレートジャーニー」を成し遂げた探検家の関野吉晴さんも、このプロジェクトに参加してくれていますが、彼が台湾から石垣島を目指したときには、「インドネシア人の船員が『島が見えた』と言った1時間後に、ようやく自分は島が見えた」と言っていました。
——お話を伺っていると、国境や人種といった区別が意味のないものに思えてきます。私たちはみんなホモ・サピエンスで同じ祖先をもつわけですから。海部さんは著書『日本人はどこから来たのか?』のあとがきで、「人類史では事実上、『純粋な民族』や『純粋な文化』は存在しない」と書かれていましたね。
海部 ずっと過去までさかのぼると、もはや何人でもないというのが見えてきます。このプロジェクトで「僕らの祖先は台湾から海を渡ってやってきた」と言うと、他国の人が祖先であるということを嫌がる人がいます。しかし、3万年前には国なんてなかった。そこから始まっていまがある。僕は研究者として、新しい考え方を見せたいし、人間とは何なのかを見たいんです。
私たちは祖先がどんなことをしたのか知らず、「昔の人間だからたいしたことない」、あるいは逆に根拠なく「私たちよりすごかったんだ」などと思ってしまいがちです。研究者として、過小評価も過大評価もせず、本当はどうだったかをつきとめるのが、自分の役割だと思っています。そして、この航海の場合、本当のことを知るためには、自分たちでやってみるしかありません。
明日に続く・・・・・
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= 3万年前の航海再現プロジェクト :国立科学博物館 =
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