ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成4年11月26日<ⰧⰊⰧ
☆★ 明治天皇が江戸城に入城する。名称を東京城と改めて現在の皇居とする(1868年)。因みに、本日の誕生花はペチュニア、花言葉は「決して諦めない」。決してカサブランカではない。君の瞳にカンパイ!!☆★ 日本野球連盟がセ・リーグとパ・リーグに分裂(1949年)。職業野球選手救済の抜本策として。 &so 国鉄がこの日より8日間全線運休、しかしトラックだの私鉄だの自家用車だのの代替手段で用が足せてしまう現実を見せつけられ、結果的に国鉄の地位低下を咋にする結果に(1975年)。☆★ イスラーム過激派と見られる勢力によるムンバイ同時多発テロ(2008年)。 以降、各地でイスラーム過激派の自爆テロが発生す。
本日記載附録(ブログ)
猿人、原人、旧人、新人―何百万年も前から進化してきた人類
ホモ・サピエンス=つまり、我々=だけがなぜ地球上に拡散し、文明を発展させたのか
人類進化の「常識」を覆すフローレス原人 !!?……
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
人類進化・拡散史の解明に実証的に挑む=海部陽介=
海部陽介(06/13) ◇◆ 第2回 3Dプリンタでフローレス原人の脳サイズを測定 =3/3= ◆◇
「ホモ・エレクトス(ジャワ原人を含む)から矮小化したというときにですね、アフリカや中国やアジアの地域も年代もバラバラなものの全体平均を取って991ccとか大ざっぱにやっていたわけです。
でも、僕たちはジャワ原人の古いタイプのものが祖先であろうと考えているわけですから、世界的な平均ではなくて、その祖先に近いものを見ます。その脳サイズは860ccくらいなんですね。だから祖先値がちょっと減って、子孫値がちょっと上がりました。ギャップが縮まったことになります」
さらに3つめの議論。
「もう1つ大事なのが、人類は体が小さければ脳サイズも小さいというふうに、体と脳のサイズは連動しているんです。その関係が十分理解されず議論されていたんです。先行研究を見ていて気がついたのは、デンマーク人という1つの集団から導き出した体重と脳サイズの関係を使っている。
でも、特定の地域集団の中の個人差を見た場合と、集団の間で比較した場合では、関係が違うことがあります。僕らは今、ボディサイズの違う原人の集団というものを想定しているのだから、例えばホモ・サピエンスで対照するなら、ホモ・サピエンスの中の体の大きい集団、体の小さい集団の集団平均値をプロットして比較すべきだと。
体が大きいヨーロッパ人だとか、体が小さいピグミー、ネグリトですとかデータを集めると、これまで言われていたよりも、体重が小さくなると脳サイズも顕著に小さくなることがわかりました」
一連の考察で、脳サイズの祖先値と子孫値のギャップが小さくなって、「体のサイズと脳サイズ」も従来考えられていたより強く連動すると示された。その「回帰直線」の延長上にフローレス原人のボディサイズと脳サイズがぴったりとのっかるわけではないのだが、これまでほど「あり得ない」ものではなくなった。
海部さんたちは、頭骨の特徴から、フローレス原人は、ジャワ原人由来だと信じており、それは様々な地域・年代のジャワ原人を見続けてきた経験に裏打ちされている。似ている原人がすぐ隣にいたのだからそれを祖先と考えるのはごく自然な発想だ。論文を発表した直後から、研究者の間でも好意的なコメントが届いているそうだ。
「やはり脳サイズを確定したことが大きいですね。ただ、この論文だけで今までハビリスに傾いてた人たちがこっちになだれ込んでくるわけではないんです。皆さんこだわりが当然ありますので。だけど今までかなり傾いていたのを1回戻したと。
この後重要なのは、フローレス島で発見が期待される新たな化石ですかね。100万年前の石器が、同じフローレス島の違う地域から出ているんです。そこで化石が出れば、祖先がどうだったかわかるでしょう。まあ多分、その時に『それ見ろ』と僕が言えるのか、あるいは『すいません、間違ってました』って言うのか、どっちかになるんでしょうね」
次回は“第3回 次の「未知の人類」もアジアから発見される !?”に続く
○○ 参考資料: 祖先が挑戦した命がけの航海”への挑戦 =1/9= ○○
= 私たちはどこから来たのか? 3万年前の航海再現で探る日本人の起源 =
人類はその誕生から700万年で、「初期の猿人」「猿人」「原人」「旧人」「新人」と進化してきた。かつては、アフリカで誕生した猿人が原人に進化し、各地に広がって多様化して集団となり、その地域の人々の祖先となったという「多地域進化説」が主流だった。
そのため、東アジア人の祖先は北京原人、オーストラリアのアボリジニの祖先はジャワ原人、ヨーロッパ人の祖先はネアンデルタール人といった具合に、地域的に広がったあとにそれぞれ進化していったと信じられていた。
これに対して、現在は「アフリカ起源説」が正しいことが判明している。アフリカで誕生した原人は世界各地に広がって、その一部は旧人に進化したが、その後、絶滅した。代わりに生き残ったのは、アフリカに留まっていた旧人集団から進化した新人「ホモ・サピエンス」で、彼らが現在の私たちになったという考えだ。現代の世界の人々は皆、このアフリカで生まれたホモ・サピエンスの子孫ということになる。
では、ホモ・サピエンスはアフリカ大陸から、どのように日本列島へたどり着いたのか。この謎を解き明かすため、祖先たちが挑戦したと思われる3万年前の航海を再現する試みが始まっている。プロジェクトを率いる国立科学博物館の人類進化学者・海部陽介氏に話を聞いた。
博物館が一体となってクラウドファンディングに挑戦
——人類学者を目指したきっかけは?
海部 父が天文学者で読書家だったので、小さいころから周りには自然科学系の本があふれていました。父とは違ってそれほど本を読んだ記憶はありませんが、それでも、小さいころから自分も研究者になると勝手に思い込んでいました。
反発などはありませんでしたが、なぜか父とは違う分野に進みたいという思いがあり、天文学以外でいちばん面白いのは何だろうと考えました。当時から化石や生物の進化について興味はありましたが、恐竜の研究は多くの人が取り組んでいたため、それを避けるように中学生くらいから人間の進化について研究したいと思うようになりました。人間にかかわることであれば、研究対象として間違いないだろうと。
現在、研究職に就くのは大変ですが、僕は幸運にも大学で学位を取る前に国立科学博物館に就職することができ、以来20年以上、ここで働いています。
——その国立科学博物館と国立台湾史前文化博物館がコラボし、海部さんが率いる3万年前の航海を再現するプロジェクトは、クラウドファンディングによって進行中です。
海部 プロジェクトそのものはさまざまな方に興味を持ってもらい、研究チームのメンバーもすぐに集まりました。問題は、お金がなかったことです。通常の研究費の申請対象にはならないプロジェクトなので国立科学博物館の館長に相談したところ、「クラウドファンディングをやりなさい」と。
館長は以前から外部資金を強化する方法としてクラウドファンディングに注目していたらしく、そこに僕がちょうどいい案件を持ち込んだというわけです。僕自身は当時、クラウドファンディングのことはあまりよく知りませんでした。
日本の国立の博物館が、組織としてクラウドファンディングを利用するのは初めてのことでした。目標2千万円で募集を始めましたが、すぐに集まったわけではありません。館長が上層部の会議を開いて、「海部だけではなく、博物館全体でやろう」と言ってくれ、みなさんの協力で2千万円を突破することができました。大学で同じことをしようとしても、難しかったと思います。
明日に続く・・・・・
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= 日本人はどこからきた? 3万年前の巨大な謎にせまる大航海プロジェクト =
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