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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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超重元素合成研究グループデイレクター/森田浩介(02/13)_学究達=331

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成4年11月04日<ⰧⰊⰧ

☆★ 草加次郎が島倉千代子を殺そうとするも未遂に終わる(1962年)。この腹いせから草加は、以後一年近く彼方此方で花火を爆発させることに。☆★ ロナルド・レーガン主演の映画「ストロング・アメリカ」が封切り(1980年)。以後8年にわたるロングランを記録。豊国では王がバットを奉納して現役引退。☆★ 麻原彰晃とゆかいな仲間たちが、自分たちを批判した弁護士の一家を丸ごとポアさせて極楽浄土に導く(1989年)。

本日記載附録(ブログ)

地球上のありとあらゆるものは、様々な元素でできている、/なかでも「大きな元素」は自然には存在せず、人工的につくったものだ

大学院生の住田貴之とともに実験結果の初期解析を行なった結果、2012年8月に3個目の113番元素の合成を新たな崩壊経路で確認する

この実験が新元素の合成成功に結び付き、世界の科学者が“超重元素の錬金術師”と彼を呼び、113番元素は「ニホニウム」(nihonium元素記号:Nh)との命名される

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

 様々な科学手法・長期間の反復実験を重ねる“超重元素の錬金術師”=森田浩介= 

森田浩介(02/13) ◇◆ 第一回 日本人初!の“超重元素の錬金術師” =2/3= ◆◇

 これまで、超重元素を発見しえたのは、米国、ロシア(ソ連)、ドイツ(西ドイツ)の3カ国だけだ。新元素発見の認定を受けるには時間がかかるので、2013年5月の時点では判定待ちの状態だが、周期表の113番目のマスに、はじめて日本の研究で見つかった超重元素が加わる可能性が高い。

 世界中の人たちが、とりわけ高校生世代の学習者が、厳かな気持ちで周期表に相対し、世界の確固たる秩序と神秘に思いを馳せる時、我々の社会が生みだした研究成果がそこにはっきり示されているのを想像するとなぜか嬉しい。かなり良い話である。

 そんな良い話をもたらしてくれる(に違いない……というのも現時点では、ロシア・米国合同チームも優先権を主張しているそうなので……)森田さんを、発見の舞台となった理化学研究所に訪ねた。看板施設のひとつである超伝導サイクロトロンの建屋に近い事務棟の1室だ。最近、研究所内での立場が変わったということで、引っ越ししたばかりの真新しい部屋である。

 基本的なところから解説をと御願いすると、「もちろん、いいですよ」とまるで講義のように話してくださった。その語り口は、おおらか、理路整然、豪快、愉快、である。最初から、引き込まれた。

「──原子核は、陽子と中性子という2つの種類の粒子が核力という強い力で結びついているシステムです。陽子は電気的にプラスなので、陽子がどんどん詰まって原子番号の大きな原子核になっていくと、陽子同士の電気的な反発力で不安定になっていくんですね。

それで、原子番号の大きな元素の原子核は、核分裂しやすく不安定で、寿命の長いものは存在しないんです。そこで、重たい元素、もっと細かく言うと重たい原子核が存在し得るのかというのは、原子核物理学そのものの根本的な興味なんですよ」

 「──超重元素というのは、自然のままでは地球上には存在しないとされています。普通にまとまった量存在するのは原子番号92のウランまでです。地球ができてから40数億年ですけど、その時にあったウラン238の半減期は40億年以上なので、まだ半減期くらいです。

一方、ウラン235の半減期は7億年ほどなので7半減期近くなっていて2の7乗分の1になっている。それより重たい領域の原子核は、例えばプルトニウムですと何十万年というような半減期しかないので、初期の地球にはあっても、今は全部壊れてしまっているんですね」

 プルトニウムの数十万年という半減期は、人間にとっては永遠に近いが、地球の歴史の中ではたしかにほんの一瞬だ。物事は、どのスケールで見るかによって景色が変わってくる。

 いきなり話が壮大になってしまったが、ここで高校の物理化学を復習しておきたい。

 物質の基本単位は分子、分子は原子の組み合わせでできている。原子の中心には原子の大きさに比べるととても小さいけれども、原子の重さの99.9%以上を担う原子核がありそのまわりを電子が飛び回っているという構造をしている。

 原子番号とは原子核に含まれる陽子の個数のこと。元素とは同じ陽子の個数を持つ原子群をまとめて呼ぶ名前である。森田さんのような原子核物理の専門家は、元素といってもとりわけ原子核に注目していることに留意。

・・・・・・明日に続く・・・

=== 参考資料: 113番元素名:nihonium (ニホニウム)元素記号 ===

113番元素名:nihonium (ニホニウム)元素記号:Nhに決定について・・・・・・

 理化学研究所仁科加速器研究センター超重元素研究グループの森田浩介グループディレクターを中心とする研究グループが提案していた113番元素の元素名と元素記号が、グループの提案通りに=元素名「nihonium(ニホニウム)」元素記号「Nh」=正式決定されました。

─森田グループのコメント─
 私たちの提案した元素名「nihonium」、元素記号「Nh」がIUPAC(国際純正・応用化学連合)に認められ、正式決定されたことを大変うれしく思っております。長い元素発見の歴史の中で、欧米以外の国で元素を発見したグループはありませんでした。つまり今回の日本発の新元素の認定と命名はアジア初です。

 私たち研究グループは、応援してくださった日本の皆さんのことを思い、新元素を「ニホニウム」と命名しました。人類の知的財産として将来にわたり継承される周期表に、日本を中心とする研究グループが発見した元素が載ります。私たちはこれをとても光栄に思っており、長年にわたり応援してくださったすべての皆さんに感謝の意を表します。

 基礎科学における発見は、そののち思いもよらないブレークスルーを数多く生み出し、人類に多くの恩恵をもたらしてきました。一方、基礎科学研究そのものが日々の生活に直接影響を与えることはほとんどありません。そんな状況にもかかわらず、私たちの実験のような長期的で地道な基礎科学研究を支援してくださった方々に改めて深く感謝します。

 周期表に日本発の元素を見出した人が少しでも誇らしい気持ちになり、科学に興味を抱いてくださることを期待します。そして、それが科学的な思考をもつ人の数を増やすことにつながり、ひいては日本の科学技術の発展に寄与しうると考えるとき、私たちは、私たちの行ってきたことに大きな意義を見出すことができます。

 今回の新元素発見と命名を多くの皆様と共に祝うことができましたなら、研究グループ一同これに勝る喜びはありません。

研究グループを代表して 森田 浩介

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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