ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成4年10月19日<ⰧⰊⰧ
☆★ カスティーリャの女王イサベル1世とアラゴンの王太子フェルナンドが、自らの国を持参金代わりに結婚(1469年)。かくてスペイン王国が成立。☆★ 盛況だった株価が一遍に大暴落し、ウォール街全体が憂鬱になった暗黒の月曜日(1987年=ブラックマンデー)。☆★ 西武ライオンズが、ロッテオリオンズの協力によって近鉄バファローズを下してリーグ優勝(1988年)。
本日記載附録(ブログ)
表向きは生物統計学の上席研究員にして大学教授。しかし、その裏では体系的な認識のルーツと本質を探求/宗教、写本、はては「百鬼夜行絵巻」など
曰く、日本の進化学者/国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構農業環境変動研究センター環境情報基盤研究領域 統計モデル解析ユニット専門員にして、農学博士(東京大学)
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
統計学を駆使してさまざまな対象に切り込む“系統樹ハンター”=系統樹思考の世界=
三中信宏(03/13) >◇◆ 第一回__「裏の仕事」は“系統樹ハンター”=後節= ◆◇
もしも、もっと単純に「分岐がない系統樹」のようなものを考えたなら、それは樹というよりは鎖だ。ツリーではなくチェイン。たまたま分岐がない樹(ツリー)が鎖(チェイン)ともいえる。
とすると、たとえば古くから言われてきた「存在の連鎖」のように、土・火・空気・水の四大元素から始まって人間に至るまで、一つの連なりのものとして把握しようとする試みも、三中さんの興味の対象となる。=前記載イラスト参照=
「要するに世界の真実はこうだ、というダイアグラムですよね。これはかなり戦略的に、1枚こう絵を描いて、印象づけようとしているわけです。生命の樹と呼ばれていますが、構造はネットワークになっていますね」
鎖(チェイン)は、分岐せずにつながる。
樹(ツリー)は、分岐して枝を伸ばしていく、別れた後の枝どうしが交わることはない。
ネットワークは、分岐した枝が再び交わったり、あちこちと連関する。
セフィロート、生命の樹は、「世界の真理」をあらわそうとして、「樹」と言いながらも実はツリーではなく、ネットワーク状に表現されていた例。
これは直接は生物と関係ない「真理の概念図」であるわけだが、生物学的な現象も、よくよく見るとネットワークになることがある。20世紀半ばに描かれた「人種」間の混血を表示する系統ネットワークなどがよい例だ。
これが今の知識で正しいかは別として、「人種」が分かれた後で、混血によって枝(この場合、血管! にも見えなくない)が交わり、ネットワーク化していることに注目。
実は、21世紀の今、分子生物学的な手法で明らかにされる系統樹も、ツリーではなく実はネットワークである、ということが少なくない。例えば、植物の系統を考える時、種分化したと思ってもすぐに雑種を作る交雑が激しいので、分岐したあとでくっついたり離れたりする、ネットワーク構造を想定しなければならなくなる。
本当のところ、現実世界のつくりは分岐したらそれっきりのツリーよりも、ネットワークの方に近い。系統樹ではなく、系統ネットワーク。そして、ネットワークは、ツリーの一般形である。
三中さんを、ぼくは「系統樹ハンター」と表現したが、実際の蒐集は、もっと広い。生物進化にかかわるものだけではなく、ありとあらゆる分野で、「チェイン」「ツリー」「ネットワーク」を探している。この蒐集によって、三中さんはどんな景色をぼくたちに見せてくれるのだろうか。
次回は“第2回 私たちはなぜ系統樹が好きなのか”に・・・・・・・・
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