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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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思考の体系・進化の”系統樹ハンター”/三中信宏(1/13);学究達=317

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成4年10月17日<ⰧⰊⰧ

☆★ ロンドンで147万リットルのビールが大盤振る舞いされ、酔いつぶれた挙句に9人がバッカスに導かれて天国に行く(1814年=ロンドンビール洪水事故)。☆★ 日本の水は不潔!だと文句を言った外国人のために、横浜市で外国人居留地への給水を開始。上水道の供用が開始される(1887年)。☆★ 生半可な英語力では留学生活が危ういってことを、日本国中に知らしめた日(1992年=日本人留学生射殺事件)。

本日記載附録(ブログ)

表向きは生物統計学の上席研究員にして大学教授。しかし、その裏では体系的な認識のルーツと本質を探求/宗教、写本、はては「百鬼夜行絵巻」など

曰く、日本の進化学者/国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構農業環境変動研究センター環境情報基盤研究領域 統計モデル解析ユニット専門員にして、農学博士(東京大学)

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

統計学を駆使してさまざまな対象に切り込む“系統樹ハンター”=系統樹思考の世界=

三中信宏(01/13) ◇◆ 第一回__「裏の仕事」は“系統樹ハンター”=前節= ◆◇

つくば市の一角に農林研究団地と呼ばれる一角がある。

農村工学研究所、食品総合研究所、中央農業総合研究センター、動物衛生研究所……といった農業畜産関係の研究所が、昔、海軍航空隊の飛行場だったという敷地に集っている。ひとつのマンモス団地が丸々入るであろう広大さで、桜の名所でもある緑豊かな土地のそこここに、たがいに近接分野の研究所がある、という印象だ。

そんな中、今回訪ねたのは、独立行政法人・農業環境技術研究所。「研究団地」という表現に似つかわしく、20世紀の匂いがする団地風の建物だった。上席研究員であり、東京大学大学院農学生命科学研究科の教授なども兼任する、三中信宏(みなか のぶひろ)さんが、お目当ての人物だ。

テーマは……「農業環境技術」と聞いてすぐに連想できるようなものではないと、最初に断っておく。

ぼくは三中さんの『系統樹思考の世界』『文化系統学への招待:文化の進化パターンを探る』といった著作を読み、感銘をうけてきた。と同時に「とても大事なことを述べているように思えるのに、全貌が掴みにくい」「いくつも興味をそそられる論点があるのに、それをトータルに人に伝えようとすると難しい」などとも感じてきた。

しかし、昨年、図像満載でビジュアル的にも美しく、かつ、読みやすい『系統樹曼荼羅―チェイン・ツリー・ネットワーク』(NTT出版)という著作が出たので、これを機に是非、お話を伺いたい! と考えた次第。

さて、三中さんの「全貌の掴みにくさ」の理由はいくつかあると思うのだが、そのひとつは「農業環境技術」の研究者が、なぜ「系統樹思考」だとか「文化系統学」といったことにかかわるのかという点。

  三中さん自身「表の仕事」「裏の仕事」と冗談めかせて言うくらいである。
 ぼくの興味の中心は、明らかに「裏の仕事」なので、まずそこから出発することにする。「表の仕事」についても、心配ご無用、後でちゃんと関係してくる。

三中さんの「裏の仕事」は進化生物学であり、その一面を一言でわかりやすく表現するなら「系統樹ハンター」だ。
 系統樹、と聞いて、素人が素朴に想像するのは、様々な生き物がいかに進化してきたか、その様子を樹状にしてあらわしたものだろう。

では、三中さんがハントし、蒐集しているのは、どんな系統樹なのか。

三中さんのこの研究室の中には、様々な時代に様々な対象(オブジェクト、と三中さんは呼ぶ)を描いた系統樹が、あるものは本の形で、あるものは電子化されたデータとして、蓄積されている。電子データは外からは直接見えないが、本は書架に山積していて、部屋の中は森に似ている。それらは、どうやら「系統樹の森」なのである。

・・・・・・明日に続く・・・

=== 参考資料: 系統樹(1/2) ===

系統樹(phylogenetic tree)とは、生物の進化の道筋を描いた図である。生物同士の類縁関係と、それらの系統発生(けいとうはっせい、英: phylogeny)を表す。樹木のような形になることから、エルンスト・ヘッケルにより名づけられた。

系統樹は、分類群を樹枝状の線で繋ぐ形で生物の類縁関係を示したものである。進化が認められてからは、共通祖先保有関係に準拠して進化に基づく系統を示すものとして描かれた。古生物学の立場からは時代の変遷とその間の進化の経路を示す形で描いたものもある。ただし、これらにおける枝の描き方は事実ではなく仮説であり、将来的な研究により変化する。

現在では、分岐分類学が、より厳密な系統樹の書き方を提示している。共通祖先を有すると考えられるいろいろな生物種(あるいはそれらの含む細胞内小器官(ミトコンドリア、葉緑体)や遺伝子(あるいはタンパク質のアミノ酸配列)など)の間の進化的関係を樹木状に表現した図(樹状図)である。

枝分かれは系統の分岐を示し、枝の長さ、高さは進化の程度や時間経過を表す。分岐分類学の系統樹では子孫が枝分かれする各ノードが最も近い共通祖先を表し、エッジの長さが進化に要したと見積もられる時間に相当する。

歴史
系統樹は1840年にエドワード・ヒッチコックが最初に書いた。ダーウィンもイラストを残している。また、エルンスト・ヘッケルはチャールズ・ダーウィンの進化論に感銘し、動物の系統を進化論に基づいて明らかにしようとしたが、反復説に基くものであった。

このような曖昧な形式の系統樹に対して、より正確な系統樹を描く試みもなされた。たとえば、古生物学の分野では、古生物のある群の消長がわかれば、横軸に時間を取り、その生物の誕生の時点から絶滅の時点までに至る帯を描くことができる。種数の増減は帯の幅で示す。

ここで、この群から別の群が分化したと考えられると言うことがあれば、その時間の点で、前者の帯から枝分かれの形で新しい群の帯を描くことができる。これを繰り返せば、全体としてはやや樹型に見える系統樹を描ける。ただし、この場合、樹木のように根本が太く、先へ行くと細くなるような形を取らず、なにやら炎のような形になる。 ・・・・・・明日に続く。

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= ほぼ日の学校 ダーウィン /講師 三中信宏 =

https://youtu.be/UeWyMJ-RvPo  

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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