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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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最古の造形; 旧石器時代の「謎のビーナス」=(3/3); 歴史深層(034)

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成4年09月19日<ⰧⰊⰧ

☆★ やんごとなき方々には関係ないことだが、ここを見ているあなたの名字は、この日から使われだした可能性が極めて高い。1870年に閣議決定した「平民苗字許可令」より。☆★ 故郷に戻っていたチャールズ・チャップリンが、“赤狩り”にあい仕事場から叩き出される(1952年)。『ライムライト』がアメリカ法務長官の……☆★ 昭和天皇が大量吐血して病臥(1988年)。これによって「お元気ですか?」も検閲される自粛ムードが吹き荒れ、「Xデー」の到来を予感させた。

本日記載附録(ブログ)

現在ではクロマニョン人を、現世人類と合わせて解剖学的現代人 (AMH) と呼ぶ。ネアンデルタール人を旧人と呼ぶのに対し新人と呼ぶこともある。

ホーレ・フェルスのヴィーナスは2008年にドイツのシェルクリンゲン近郊で発見された後期旧石器時代のヴィーナス小像。初期オーリニャック文化でつくられたと考えられ、年代的にはおよそ3万5千年から4万年ほど前にあたる。

おそらくヨーロッパにかつて分布した新人であるクロマニヨン人の姿である。疑いようもなく旧石器時代では最古の美術品であり、あるいはより一般的な先史時代の造形美術としても最も古い。

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

旧石器時代の謎の女性像「ビーナス」、何のために作られた?……

◇◆ 謎の女性像「ビーナス」、儀式の道具それとも玩具か!!? =3/3= ◆◇

解釈と論争
 19世紀に初めて発見されて以来、ビーナス像の機能と意味については熱い論争が続いている。旧石器時代の人々は文字記録を残さなかったので、学者たちは考古学的な記録に頼って様々な仮説を立ててきた。この種の証拠は解釈の幅が広いため、学者間の一致した見解がなかなか得られない。

「ビーナス」という呼び名も、時代錯誤という批判や(ビーナスが崇拝されるのはローマ時代になってからだ)、旧石器時代の女性像がローマのビーナス像と同じ役割を果たしていたと示唆してしまうので不適切だという批判がある。ビーナス像という名称は一般に定着しているが、学者たちは今後も使用を続けるべきかどうかについて議論している。

 これらの像の機能と意味について、最も古くからある仮説のひとつは、出産と生殖を司る女神として豊穣の儀式に使用されたという説だ。もしそうだとすれば、広くヨーロッパとアジアにおいて、豊穣と母性は芸術として表現するほど高い価値を置かれていたということになる。

  写実的で特定の人物をモチーフにした表現ではなく、大まかで自然主義的であることから、儀式や記念のために作られたのではないかとする研究者もいる。女性像は、生者の世界と死者の世界をつなぐ役割を担っていたのかもしれない。あるいは、儀式用具として超自然的な力を持つと信じられ、シャーマンやヒーラーが使用していたとする説もある。

 一方で、宗教的あるいは神秘的なものではなく、より日常的な役割があった可能性もある。エロティックなものだったいう説から、子どものおもちゃだったという説まで、解釈は様々だ。もちろん、出土した地域も時代も広範囲にわたるので、作られた目的はそれぞれの場所や時代で異なる可能性もある。

 最近では、一部の像は女性が自分の体を見下ろすような視点で作った自刻像ではないかとの説もあり、議論を呼んでいる。今後、研究が進み、新たな発見があれば、さらに新しい仮説が登場することだろう。

旧石器時代の過酷な現実を反映?
 豊かな曲線、大きな乳房、膨らんだ腹部から、多くの研究者は像を生殖と結びつけてきた。現代の狩猟採集社会における出生率や人口統計に関する研究に基づけば、40歳まで健康な状態にある女性は平均して6~7人の子供を産んでいる可能性が高い。だが旧石器時代には、乳幼児や子供の死亡率はもっと高かった。

 正確な数字を出すのは難しいが、いくつかの研究では、およそ28%の子どもが生後1年以内に死亡したと推定されている。また、乳幼児の死亡率に加え、出産の途中や直後に死亡する女性の割合もかなり高かったと推定される。人口を維持するのは大変なことだったのだ。

 ビーナス像を研究する学者たちは、こうした当時の過酷な現実を踏まえ、丸みを帯びたたくましい姿は、その豊かな肉体で集団が永続する可能性を高めてくれる健康な母親を表していたのではないかと考えている。旧石器時代の人々は、栄養状態の良い女性は厳しい妊娠と出産を乗り切り、栄養状態の良い新生児を産む可能性が高いと信じていたのかもしれない。

 しかし、こうした仮説にうまく当てはまらない像もある。ロシアやシベリアで発見された約1万7000年前の女性像は、明らかに異なっているのだ。西ヨーロッパで見つかった像と同じく、顔立ちのはっきりしない裸体像だが、体はスリムで、性的な特徴はあまり目立たない。これらの集団は、人口維持への不安が少なく、より安定していたのではないかと考える学者もいる。

 旧石器時代に男性よりも女性を表現した作品が多かったことは、当時の狩猟採集社会における女性の社会的重要性を浮き彫りにしている。また、南フランスからシベリアに至る旧石器時代の広い地域で、少なくとも2万年以上にわたって多くの様式的特徴を共有する女性像が彫られていたのは驚くべきことだ。旧石器時代には、女性の価値に関する共通の観念が深く根付いていたことが示唆される。
文=EDITORS OF NATIONAL GEOGRAPHIC/訳=桜木敬子

次回は“政治力の陰に幻覚剤入りの酒”に続く・・・

⨁⨂参考資料: シュヴァーベンジュラにある洞窟群と氷河期の芸術 ⨂⨁

シュヴァーベンジュラにある洞窟群と氷河期の芸術(シュヴァーベンジュラにあるどうくつぐんとひょうがきのげいじゅつ)は、南ドイツの6つの洞窟を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。それらの洞窟は、最終氷期に含まれる約43000年前から33000年前の人類がシェルターに使っていた場所であり、シュヴァーベンジュラ山脈のローネタール(ドイツ語版)とアッハタールという2つの谷にある。

洞窟群の中では、女性をかたどった小像、動物(ドウクツライオン、マンモス、馬、牛など)の彫像、楽器、個人的な装飾具などが発見されており、小立像のなかには、半人半獣をかたどったものもある。オーリニャック文化に属するそれらの彫像は、明白に彫刻と認められるものとしては最古の部類に属する。同様に、鳥の骨から作ったフルートも、楽器としては最古級と見なされている。

なお、登録名に「氷河期の芸術」とあるが、後述するように世界遺産の登録対象は洞窟そのものであり、出土品は含まない。

この物件は2015年1月15日に世界遺産の暫定リストに記載され、2016年1月13日に世界遺産センターに正式に提出された[5]。それに対し、世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS) は「登録」を勧告し、2017年の第41回世界遺産委員会でも勧告通りに登録された。

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=Nude woman (Venus of Willendorf)=

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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森のなかえ

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