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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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「90億人の食」、食に纏る世界の話題 =005=

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≡ 世界の人口は2050年までに90億人に達し、十分な食料を確保できるのか ≡

= 食材は30%強が捨てられ、今日の食料廃棄量は年におよそ13億トン =

- 地球環境に負担をかけずに、何か改善する方法はないだろうか?-

【この企画はWebナショジオ_2014年4月~2014年12月期、35回記載に追記・補講した】

(文=ミーガン・ヘルツェル(National Geographic Travel)/訳=小野智子 : イラスト/涯 如水)

◇◆ 家族農家が温暖化時代の農業のカギを握る =1/2= ◆◇

 2050年までに地球温暖化は進み、人口は90億人に膨れ上がる。食料生産が気候変動の影響を受けるなかで、それだけの人口を支える食料を確保するのは容易ではないだろう。そんななか、家族単位の農業経営に注目すべきという声が専門家の間で高まっている。

 現在、世界の食料生産の56%を支えているのは5億世帯を超える家族農家だ。その大半では自家消費が精一杯で、市場で売る作物はほとんど残らない。

カギを握る5億の家族農家

 食料確保というと、大規模農業を営む多国籍企業に目が向けられがちだが、長い目で見ると、昔ながらの持続可能な技術を用いる小規模農業のほうが温暖化にうまく適応し、安定して食料を供給できるのではないか。

 そんな報告書を、持続可能な農業を目指す団体「フードタンク(Food Tank)」が発表した。「小規模農家は持続可能性の高い手法を用いて十分な量の食料を常に確保しており、世界の食料安全保障に貢献している」と評価する。

 たとえば大規模農業では、トウモロコシや小麦といった単一品種の収量を、化学肥料や農薬を使って増やすのに対し、小規模農家が栽培するのはその土地固有の作物。水など貴重な天然資源を浪費せず、作物の栄養価も高い。FAO(国連食糧農業機関)などが発表したデータに基づき、小規模農家は「世界を養うだけではなく地球を育んでいる」とする。

 一方、国連は2014年を国際家族農業年(IYFF2014) と定めている。これは、正当に評価されていない農家に対する認知度を高め、気候変動や栄養不良、貧困といった問題に対し家族農家や小規模農家が果たしうる役割に焦点を当てている。

温暖化の影響が農業にも

 IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)は4月 、地球温暖化の影響はすでに干ばつや猛暑、鉄砲水といったかたちで顕在化していると警告した。

 こうした気候変動は農業に大きな影響を与える。従来、食料の生産や流通を妨げてきたのは、内戦や政情不安、貧弱なインフラといった政治状況だった。
 しかし、USAID(米国国際開発庁)の農業生態学者、ジェリー・グローバーは「重大な変化」が起こっていると言う。「食料不足をもたらす新たな原因が生じています。土壌の劣化や気候変動の影響で、十分な収量を得られない農地が増えているのです」

 フードタンクの報告書では、気候変動や食料価格の高騰、自然災害や紛争への対抗手段として、小規模農家が古くから実践しているさまざまな「農業生態学的な手法」を挙げている。

 例えば、植栽した樹木の間で農作物の栽培や家畜の飼育を行う森林農業(agroforestry)や、太陽光発電を利用して作物の根に直接給水する点滴灌漑、複数の作物を隣接して栽培することで日光や水、養分を最大限に利用する間作農法、生育の早い植物を植えて土壌の侵食を防ぎ、養分を補給する緑肥農法などだ。  ・・・・・・・つづく

◇◆ 2050年の9月の未来天気予報 ◆◇

WMO(世界気象機関)の呼びかけで、各国の天気キャスターが作成した

・・・・・・https://youtu.be/NCqVbJwmyuo・・・・・・

//////参考資料///////

◎ 参考資料:地球温暖化が進むとどうなる?(1/3) ◎

地球温暖化が進むと、気温が上昇するだけでなく地球全体の気候が大きく変化します。既に世界各地では、そのさまざまな影響が現れ始めており、自然環境や人の暮らしにも重大な問題を引き起こしています。こうした問題は、温暖化への対策を十分に行なわない場合、さらに深刻化し、地球規模の深刻な被害をもたらす危険性が指摘されています。(出典:IPCC 第5次評価報告書)

温度上昇がもたらすさまざまな変化

地球の平均気温が変化することにより、さまざまな変化や影響が生じることが懸念されています。

特に、このままの経済活動を続けた場合には、100年後に4度前後の気温上昇が予測されており、その結果として、取り返しのつかない影響が予測されます。

気温上昇をいかに抑えるか。
現在の国連の国際交渉は、平均気温の上昇を「2度未満」に抑えることをめざして、行なわれています。

この「2度未満」とは、産業革命の前と比べた気温の上昇幅のことで、それ以内に抑えることができれば、人類は温暖化がもたらすさまざまな影響と、なんとか共存できるレベルと考えられています。

国際社会が目指すこの目標は、WWFをはじめとする世界の市民社会や欧州連合、それに温暖化の影響にさらされている小島嶼国などが、2003年ごろから提唱してきたものです。2008年にようやく国連会議で世界各国によって合意され、2010年の「カンクン合意」という文書の中での明記を経たのち、2015年に採択された「パリ協定」において、目標として定められました。

ただし、産業革命前と比べて気温上昇を2度未満に抑えることができたとしても、ある程度の影響を避けることは、もはやできません。

このため、温暖化の進行を食い止めるために温室効果ガス(CO2など)の排出量を減少させていくと同時に、すでに生じている悪影響への備え(適応)も、行なう必要があると指摘されています。

気温上昇で表面化する8つのリスク

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書は、このまま気温が上昇を続けた場合のリスクを、大きく次のように示しています。

高潮や沿岸部の洪水、海面上昇による健康障害や生計崩壊のリスク 大都市部への内水氾濫による人々の健康障害や生計崩壊のリスク 極端な気象現象によるインフラ機能停止 熱波による死亡や疾病 気温上昇や干ばつによる食料不足や食料安全保障の問題 水資源不足と農業生産減少 陸域や淡水の生態系、生物多様性がもたらす、さまざまなサービス損失 同じく海域の生態系、生物多様性への影響

そして、これらのリスクは、温度の上昇の度合いによって、さまざまな影響を引き起こす可能性があると指摘されています。・・・・・・・つづく

 ・・・・・・つづく

_ 私たちの食、私たちの未来 _

・・・・・・ https://youtu.be/oMKkLsgEDgM ・・・・・・

=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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