◆ 源頼朝が、以仁王/ 後白河法皇の令旨を受けて「めんどくせー」と言いながら挙兵(1180年)。 ◆ 昼間の軍務の最中じゃ生でプロ野球が観られねぇ!!との米軍の不満に応える格好で、横浜ゲーリック球場で照明に照らされながら野球選手が残業をすることに(1948年)。 ◆ ビルがモニカとの不適切な関係を認め、スキャンダルによる政治の混乱を打開しようとする(1998年)。さりとて、ビルはヒラリー夫人の尻に敷かれたが、J.F.K.とM.Monroeの不適切な関係はFBIにして強権に封印された。
◎ ◎ 第1回 登れば登るほど山に魅了されて/ G・カルテンブルンナー ◎ ◎
- - - ナショジオ・インタビュー G・カルテンブルンナー / 文=西野淑子/写真=的野弘路 - - -
==== 8000m峰14座、全てを無酸素で登頂した史上初の女性登山家がゲルリンデ・カルテンブルンナー。46歳。「シンデレラ・ブルドーザー」と称され、今も山を深く愛し、登りたい山に自然体でチャレンジし続けている。(インタビュー・文=西野淑子/写真=的野弘路) =====
――ゲルリンデさんが無酸素で8000m峰14座の完登を果たしたのは2011年(当時40歳)のことでしたね。ゲルリンデさんが登山を始めたきっかけを教えてください。
私はオーストリアの山あいの村で生まれ、山が間近にある環境に育ちました。初めて山を歩いたのは7歳のとき。村の神父さんが、ミサの後に山に連れていってくれたのです。それからは毎週日曜日、ミサの後に神父さんや村の人たちと山へ向かうようになったのです。私は登山靴をザックに入れてミサに行きましたし、神父さんはガウンの下に登山服を着ていました(笑)。 ○◎ ――そこから登山にのめり込むようになったのですね。
初めてのロッククライミングは13歳のときでした。神父さんに連れていってもらったのですが、岩に向かい、よじ登っていると、集中して他のことをすべて忘れて没頭できる感覚にすばらしさを覚えたんです。アイスクライミングやバックカントリースキーもするようになったのは、その後ですね。
――当時のゲルリンデさんには、山のどんなところが魅力だったのでしょうか。
神父さんと初めて山に登ったときから楽しくて、もっと登りたい、いろいろな山に行きたいという願望がムクムクとわいてきたんですよ。 最初は高いところに登って、山頂から見える美しい景色に感動していましたが、ロッククライミングを始めるようになってからは、困難を乗り越えて登っていく過程にも気持ちの高まりを感じるようになったんです。集中したクライミングをして、すばらしい景色にたどり着く。私にとってそのコンビネーションが魅力的でした。
――初めての8000m峰登山はいつ、どの山に?
1994年、23歳のときに、中国とパキスタンの国境にある、標高8051mのブロード・ピークを目指しました。それまでにも、モンブランなどヨーロッパの4000m級の高峰には登っていましたが、ブロード・ピークは8000m峰の中では技術的な難易度が低く、比較的登りやすい山で、初めての挑戦にはよいと思ったのです。
8000m峰を登ることにはずっと興味を持っていました。その大きなきっかけは16歳のとき、K2に登頂した登山家の講演を聞いたことでした。「私も高所登山がしてみたい、すばらしい景色が見てみたい」という強い思いを抱くようになったんです。
――「目指した」とおっしゃったのは、そのときは登頂できなかったのでしょうか。
ブロード・ピークにはふたつのピークがあります。天気が急変し、ブロード・ピークの本峰にはたどり着けませんでした。標高8027mの、もうひとつのピークがそのときの最高到達点です。本峰までは標高差わずか20m。でも、風雪が吹き荒れる中、その先へ進むのはとても難しく、断念したんです。
――まさに、目の前で引き返したのですね。とても悔しかったのでは?
いいえ、そのときの私はとても幸せでした。8000mを超えるピークのひとつに登るという大きなチャレンジをなしとげることができたのですから。初めてでも自分の体が8000m峰にうまく適応していることがわかったのも収穫でした。メインの山頂には届かなかったけど、また次に行けばいいと思ったのです。その後、ブロード・ピークの本峰には2007年に登頂しています。
――初めての8000m峰、ブロード・ピークへの挑戦を終えてどんなことを感じましたか?
本当にすばらしい体験をして「ここが自分のいる世界だ、自分のいる場所だ」と強く思いました。とはいえ、8000mの高峰にトライするには、登山の基地となるベースキャンプへの移動も長く、登山自体にも日数がかかるために約2カ月の期間が必要です。
私は当時、看護師として働いていましたから、その間は仕事を休まなくてはなりません。時間を作るのが難しかったですが、その後も資金をため、比較的に短期間で済むアマダブラム(ネパール・6856m)や、ムスターグ・アタ(中国・7546m)などの高峰に登り続けていました。
8000m峰の扉を開き、その世界に魅了されたゲルリンデさん。14座制覇に向けて動き出した彼女の挑戦についてうかがいましょう。 (第2回 生きている以上、リスクはいつどこにでもある)
・・・・・・・明日 新企画に続く・・・・・
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