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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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今日(狂)の狂言 : 05月29(水曜日) &旅と文化の足跡が野帳

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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 ★

◆ 1000年以上も続いたローマ帝国の命脈がイスラム教徒によって絶たれてしまう(1453年=東ローマ帝国滅亡)。このため誰もが戸締りに気をつける様になったとか。 ◆ エベレストが人類に凌辱される(1953年)。この壮挙が自然破壊と揶揄する社会問題となり、翌5月30日は「ごみゼロの日」となった。 ◆ イギリスのフーリガンがベルギーに乗りこんでイタリアからの観光客に殴り込み、同時開催のサッカーの試合よりも視聴率を稼いだ(1985年=ヘイゼルの悲劇)。

◎ ◎ ウクライナの伝統 豪華な花の冠の人気が復活した理由  =後節= ◎ ◎

- -結婚式や夏祭りで女性たちの頭を飾る「ヴィノク」は、ウクライナ国民の伝統と誇り- -

=National Geographic Journal Japan 〉 旅&文化 〉 苦ウクライナの伝統 豪華な花の冠の人気が復活した理由 〉 2016.10.04

/ 文=EVE CONANT/訳=ルーバー荒井ハンナ

 

プルシュコ氏は、ヴィノクの衣装合わせを必ず自分でするようにしている。「リボンやタイを選ぶ段階から関わらないと、冠のボリュームが決められません。冠の傾き加減も重要です。前方または後方に傾けるか、それとも頭のてっぺんに載せるかによって変わってきます」  

 ヴィノクには、科学、神秘、そして芸術の側面がある。植物が何を象徴するのかだけでなく、冷凍されたり乾燥させたりした場合、または「水なしでどのように変化する」かまで知っておく必要がある。生花を長持ちさせるために、ブドウ糖を染み込ませたコットンボールをアレンジメントにテープで貼り付け、花に吸わせる。ドライフラワーは脆く崩れやすいが、糊で簡単に貼り付けられる。冠自体、見た目は緩やかに、しかし花嫁がダンスしてもずれないように、しっかり固定する必要がある。そして、「花が肩を寄せ合って互いを支えているかのように、隙間なく並べます」と、プルシュコ氏は説明する。

  プルシュコ氏や他のアーティストたちによる作品は変わっても、それらが意味するものは歴史の中に深く根付いている。「結婚式の数日前に、花嫁が涙を見せたのです。私は花を輪に編んでいました。リボンの下に茎を差し入れていた時に、彼女は本当に結婚するのだと気づいたようです。胸が熱くなる思いがしました」

祖国の誇り

  恋愛や結婚式だけではない。ヴィノクは愛国心の象徴でもある。 「2004年、大統領選に抗議して始まったオレンジ革命をきっかけに、ヴィノクの人気が高まりました。この革命で国民の意識が高まり、人々は自分たちのルーツを見直し、伝統の素晴らしさに気付いたのです」と、プルシュコ氏は言う。 (参考記事:「歴史から見たウクライナの武力衝突」)  

 2014年、ロシアの干渉をめぐって再び騒乱が起こり、伝統への回帰がさらに深まった。リヴィウで民族衣装の店を営むウリャナ・ヤウナ氏は、この騒乱の後でビンテージファッションが流行り出したと語る。「でも、ヴィノクはそれよりも早く、オレンジ革命の頃から役割を担うようになっていましたね。当時多くの女性が、何かの象徴のように花の冠を着けて抗議活動に参加していました」 (参考記事:「混迷のウクライナ、その歴史的経緯」) 

米フロリダ州にあるステッソン大学の歴史学准教授で、ロシア、ウクライナ、東ヨーロッパの文化史が専門のメイヒル・フォウラー氏は、ソビエト時代、連邦を構成していた共和国では伝統文化にある程度の制限が設けられていたと話す。「公認の民族衣装や民族の踊りはありましたが、それは上から押しつけられたものでした」  

 ヴィノクのような花の冠は長い間結婚式の伝統とされてきたが、ソビエト時代の結婚式は、ほとんどが役所の建物など民族や宗教色のない場所で行われていた。その土地の伝統を祝うのではなく、より大きな政治的環境の一部に組み込まれるようにというメッセージだった。「そこから大きく外れることはできませんでした。決められたレールの上を歩み、反ソビエト派に見えるようなことは一切避けなければなりませんでした」  

 それが今、芸術家たちは多様な伝統を学び、民族モチーフに影響を受け、それらを現代芸術に作り替える自由が与えられている。例えばフォウラー氏によると、「ヒップスターのようだけれど刺繍の入ったシャツを着たり、以前はお祭りでしか着なかったヴィシヴァンカが、モダンでセクシーな普段着になったりしています」という。  

 音楽祭では、花の冠を頭に載せて、ビールを飲み、仲間と過ごす女性を多く見かけるようになった。キエフにあるショップ「オール・アワー・オウン」では、デザイナーが店に展示スペースを持ち、地元産の服を求める消費者へ販売している。「ウクライナ人とは何であるかに人々は気づき始め、消費という世界のなかでそれを喜び祝っているのです」と、フォウラー氏は言う。「また、民族的なモチーフを使って今の時代を表現しています」  

 ダイカ氏の作り出すヴィノクも同様だ。伝統的に、結婚式のヴィノクは一生に一度だけと決まっていたが、新しいエネルギーを一つひとつ丁寧に編み込んだ現代のヴィノクに魅了された女性たちは、少しばかりルールを破っても構わないと思っている。「今では既婚女性も、若く美しい気分にさせてくれるヴィノクを、好んで着けるようになっています」 ・・・・・・・・おわり  

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【ウクライナの伝統】前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/2ee4ece8ad7fcba098388d40141b44b3

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