☆ 『ウォーリーをさがせ!』の影響により第1回バビロン捕囚が始まる(紀元前598年=バビロン捕囚)。 &so、時が下り 鈴木梅太郎が米糠からオリザニンと称する栄養素を抽出する(1910年=ビタミンB1)も、全世界からスルーされた挙句ビタミンと勝手に名づけられてしまう。 ☆ 日本中から有名な景勝地三か所を国立公園に指定(1934年)。但し富士山は指定されず2年経ってようやく箱根一帯と一緒に指定されることに。 ☆ 千葉県は佐倉市の城跡に国立歴史民俗博物館が開館(1983年)、流石にお城風の建築ではなかった模様。
本日記載附録(ブログ)
阿蘇山、箱根山、御嶽山など、このところ活発化しているように見える日本の火山だが、本当はどうなのか。
東日本大震災が起きたのは2011年3月11日。その4日後の3月15日深夜、富士山の直下でマグニチュード6.4の地震が起きた。
19世紀以前には、富士山宝永噴火並みかそれ以上の規模の噴火が毎世紀4~6回は発生していた。
2011年の東北地方太平洋沖地震の影響は?令和6年能登半島地震での地殻変動は?富士山は?そして、火山についていまどこまで分かっているのか――。
地震や地殻変動の観測し、火山防災に取り組み、噴火の予知を目指す藤田英輔!!!
【この企画はWebナショジオ(文=川端裕人、写真=的野弘路)】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
藤田英輔(01) ; 第1回 日本の火山活動は活発化しているのか =1/3=
最近、火山の噴火に関するニュースをよく聞く。
日本の火山は、ここのところ活発化しているのではないか。
そう感じている人は多いと思う。本当のところ、どうなのか。
茨城県つくば市の防災科学技術研究所には、地震・火山防災研究ユニットという組織がある。総括主任研究員の藤田英輔さんは、火山物理学を専門とする噴火メカニズムの専門家で、研究所の性質上、その応用としての防災にも深く関わってきた。今回、研究室にお邪魔することになった直接の動機は、「最近の火山(および火山研究)、どうよ」だ。
各火山からの観測データをリアルタイムで監視する部屋のすぐ隣に会議室があって、テーブルを挟んで相対した。そして、まず最初に尋ねたのはまさにその点だった。
「それ、意外に難しい問いでして──」
藤田さんはソフトな声でこたえつつ、パソコンから会議室のモニタに図表を出力した。
「公開されている資料なので出してかまわないんですが、6月10日に開かれた気象庁の火山噴火予知連絡会で検討された火山のリストです」
口永良部島、桜島、箱根山、御嶽山、西ノ島、蔵王山、吾妻山、草津白根山、阿蘇山、霧島山、雌阿寒岳、十勝岳、浅間山、とそのリストにはあった。
やはり、最近、報道に挙がった火山の名前が並んでいるし、常時活動しているような、さもありなんという名前も多い。
今年(2015年)に限っても、5月29日、鹿児島県の口永良部島で噴火があり、全島住民が島外避難(警戒レベル5=避難)することになった。
同じく鹿児島県の桜島では、8月15日、噴火警戒レベル4(避難準備)の噴火警報が出された。この時は、結局、噴火には至らず、ほぼ2週間後に、警戒レベル3(入山規制)へと引き下げられたけれど、鹿児島市を含む近隣の市町村は、緊迫した空気に包まれた。
そして、9月14日には、熊本県の阿蘇山が噴火。昨年から小規模な噴火を繰り返していたとはいえ、唐突に2キロ上空に達する噴煙をあげる本格的な噴火となった。入山規制(警戒レベル3)の警報が出されて、現時点(2015年9月末)でも続いている。
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
【参考資料】 : 火山噴火予知の現状と課題(1/4)
Ω・-地域防災との関わりにおいて-・Ω
== 藤井 敏嗣火山噴火予知連絡会会長 ・ 東京大学名誉教授 ==
はじめに最近、火山活動が活発化しているのではないかということがマスコミ等で話題になっていますが、現時点では火山が活発化していることを示す明瞭なデータはありません。例えば、わが国で年間に噴火する火山は3火山から8火山の間でばらついていて、最近数十年間では、その傾向は変わっていません。年間噴火火山数という意味では活発化しているということはないのです。
「活発化」ということを規模の大きな噴火が増えるという意味で捉えても、この100年近く大規模噴火が発生していないという点からも、まだ活発化していないというべきでしょう。むしろ、19世紀以前には、富士山宝永噴火並みかそれ以上の規模の噴火が毎世紀4~6回は発生していたのに、20世紀には、1914年の桜島大正噴火、1929年の北海道駒ケ岳噴火しか発生していないことを考えると、今後は規模の大きな噴火が増える可能性が高いという意味で、わが国の火山活動の活発化はむしろこれからでしょう。
火山活動の活発化に備えて、火山噴火予知の現状について述べ、火山防災のために何が必要かを考えます。
2. 短期的火山噴火予知の現実
火山活動に関する情報は気象庁が発信することになっています。2007年12月に気象庁が業務法を改訂し、火山活動の観測に基づいて、一般の活用に適合する火山活動の予報・警報を発することになりました。
これを受けて、火山噴火は予知して当然と受け止められている方々も多いようです。警報が出されずに噴火が発生すれば、それは観測に当たっている気象庁あるいは大学の火山研究者の怠慢とみなす人々もいます。しかし、火山噴火予知は未だ研究レベルであり、噴火を予知することは一般的には困難なのです。
ただし、比較的噴火の頻度が高く、噴火の前にどのような現象が生じるのか把握できている場合には、事前に噴火の発生を予測して、避難勧告等の情報発信を行うことは不可能ではありません。
例えば、有珠山では1977年まで、江戸時代以降、ほぼ数十年間隔で噴火を経験していました。通常、有珠山では、地震活動はあまり活発ではありませんが、過去7回の噴火では、いずれの場合も噴火の前に有感地震が群発することが知られていました。
したがって、2000年3月に有感地震が群発した際には、噴火の発生が予測され、これにもとづいて関係市町村長が避難勧告、避難指示を行ったのです。被災予想区域から住民1万6千人が避難した後の3月31日正午過ぎに噴火が発生しました。事前の避難が功を奏して、噴火による負傷者や死者は発生しませんでした。
しかし、群発地震発生時には噴火時期が明確に予想されていたわけではありませんでした。ヘリコプターなどからの観測によって、山体に亀裂が発見されるなど、ある程度噴火が切迫していることが分ったものの、噴火までの猶予時間については決め手がなかったのです。過去の事例では、有感地震が発生してから32時間で噴火に至った場合もあったし、数週間後に噴火した例もありました。
続く・・・・・
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