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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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神の素粒子を追う物理学者達 / CERN (18/19) _学究達=555

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年09月28日<ⰧⰊⰧ

◆ フランスの田舎者がイギリスの南側を蹂躙し始め、3ヶ月後には王位まで乗っ取ることに(1066年)。曰く、ノルマン・コンクエストが始まる。 ◆ 田中角栄の政治力で清水峠の真下のトンネルが1本から2本に(1967年)。更に総理大臣になって20年足らずで上越新幹線も通ることに。 ◆ 傘をさしてデモをしていた香港市民に香港当局が催涙弾をお見舞いし、雨傘運動の幕が切って落とされる(2014年)。

本日記載附録(ブログ)

日本からも200人以上が参加する素粒子物理研究の最前線

欧州原子核研究機構、通称CERN(セルン)、欧州21カ国の共同運営

ノーベル賞を受賞したヒッグス粒子発見の舞台である

スイスとフランスの国境地帯にあり、全周はなんと27キロ 

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

CERN/セルン(18/19)

◇◆第6回 5兆度!の宇宙が始まった頃を再現してみた =3/3= ◆◇

現在のエネルギーフロンティアであるLHC加速器と2つの検出器を見学し、主に3人の研究者に折り入って話をうかがったところで、今回のCERNの訪問記はおしまい。

 最後になるが、特に印象深かったのは、三方それぞれ、違った立場にありつつ、背景にかなり共通するものを感じたことだ。

 それに気づいたのは、大山さんがご自分の研究史を語った時。

「実は、修士の時に、私、QGP、クォーク・グルーオン・プラズマに出会ったんです。アメリカのブルックヘブン国立研究所というところで、RHIC(リック)という加速器があって、PHENIXという実験をやると。それがALICEと同じようなクォーク・グルーオン・プラズマの実験だったんです。私の場合、もともと物理だけじゃなくて、テクノロジー関係、エレクトロニクスとかに非常に興味があったんですね。PHENIX実験でも、まずそういう仕事から始めて博士論文も書いたところで、次世代の加速器、つまりLHCで新しい実験を始めると聞きました。検出器やエレクトロニクスの開発もできるというのに惹かれて、ドイツのハイデルベルク大学に来て、今に至っています」

 大山さんは、この流れの中で、ALICEで使われている様々な検出器についても、詳しく語ってくださった。その時の様子は、実に楽しそうに「夢中」な雰囲気で、ここで紹介する「紙幅」がないのが申し訳ないほどだった。

そして、その「夢中」なところが、登場していただいた近藤敬比古さん、戸本誠さんらとも共通すると感じた部分。それぞれ、少年期に抱いた宇宙への興味やら、工作への情熱を語ってくださったっけ。

 他にも言葉を交わす機会があった方々を含めごく少ない標本数だが(10人未満です、スミマセン)、CERNには、そのような元天文少年、元工作少年が集っているのかもしれないと感じるには充分だった。「少年」といっても、こと男性に限ることではない。昼食時、カフェに集った若き日本の研究者たちにも、大山さんのALICE実験の研究に集う20代の研究者たちにも、女性は決して少なくない。

 そして、そのような属性を持った男女が、興味をこじらせて(深めて)、世界始まって以来、いや、宇宙始まって以来の究極の探索をしているのが、LHC加速器による「エネルギーフロンティア」なのかもしれない。

 非常にお金がかかるにせよ、繊細かつ重厚な技術。それによって明らかにされつつある科学的真実の描像に圧倒されつつも、ここではこういった「印象」を大切にさせていただく。かつて星空を見上げたり、プラネタリウムに通ったり、電子・電気工作に熱中した子の、いくばくかが、このような場所を見いだし、人類史・科学史に残る仕事をしているのだとしたら……同年代に似た興味を抱いていた者として、誇らしさを感じてよかろう、と。

おわり

次回予定” LHC再稼働、ヒッグス粒子の次は? =追加補講= “

【参考資料】 : 追悼:ホーキング博士、その賭けと発言を振り返る(3/3)

Ω・ 意外にも「ブラックホールが存在しない」に賭けていた!?  ・Ω

 その一人であるSETI研究所の上級天文学者セス・ショスタク氏は、2016年に「ガーディアン」紙に寄稿して、「地球への脅威となりうるような社会は、人類が70年前から宇宙に垂れ流している電波を拾える装置を持っている可能性が非常に高い」と主張している。「私たちはこれまでずっと自分たちの存在や場所を示す瓶入りのメッセージをせっせと宇宙に流してきたのだから、今になって瓶を流すことを躊躇するのは愚かである」

 その一方で、ホーキング博士は地球外生命の概念をすばらしいものと考え、見つけることができたら「人類史上最大の発見」になるだろうと語っていた。そして、約40兆キロの彼方にあるアルファ・ケンタウリ星系に超小型の宇宙探査機を送り込もうという「ブレイクスルー・スターショット」プロジェクトへの支持を表明していた。(参考記事:「【解説】ホーキング博士らの超高速宇宙探査計画」

人工知能:天の賜物か人類への脅威か?

 ホーキング博士は人工知能(AI)の威力(と、その否定的な側面)についても発言し、人類の存在を脅かすことになるかもしれないと指摘していた。

 2014年の英国BBC放送によるインタビューには、「完全なAIの開発は、人類の終焉を宣告するものになるでしょう」と答えている。「AIは勝手に進化しはじめ、どんどん早いペースで自分自身を作り変えてゆくでしょう。生物の進化は非常に遅いため、人類はAIには太刀打ちできず、最終的には取って代わられてしまうでしょう」

 AIへの懸念を表明している有名人はホーキング博士だけではない。米国テスラ社とスペースX社のCEOであるイーロン・マスク氏は、AIは「人類の存在への脅威」であると公言している。しかし、こうしたコメントには反論も多く、いたずらに恐怖心を煽ろうとしているとする批判もある。(参考記事:「スペースXの最新ロケット、ここがスゴイ」

 ホーキング博士はその後のコメントで、AIが必ずしも悪いものではないことを強調している。2016年に「ガーディアン」で紹介されたスピーチでは、「知能を作り出すことの潜在的な利点は莫大です」と語っている。「私たちの生活のあらゆる側面が一変するでしょう」。しかし、米国のウェブサービス「Reddit」の「スティーブン・ホーキングだけど何か質問ある?」に初めて登場したときには、そうした技術的進歩から誰が利益を得ることになるかについて警告を発している。

 博士は、「私たちが必要とするすべてのものを機械が作るようになったとき、それが何を意味するかは、分配のされ方によって変わってくるでしょう」と語った。「これまでのところ……技術は格差をますます大きくする傾向があるようです」(参考記事:「クイズ王に勝った人工知能、今度は料理の独創レシピ」

文=Michael Greshko/訳=三枝小夜子

終わり   

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=上記本文中、変色文字(下線付き)のクリックにてウイキペディア解説表示=

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