◆ 山開き・海開きの日であると共に、山岳救助隊とライフセイバーの仕事始めの日。 &so、 ギリシャでスポーツ好きな若者を集めた神聖なる競技会が初開催(紀元前776年)。 ◆ 南北戦争最大の戦い(1863年= ゲティスバーグの戦い)。怖くて銃を使えない兵士が多かったにも関わらず、作戦が単純すぎた結果、両軍合わせて5万人も死亡するというお粗末さ。 ◆ ソニーからウォークマンが発売(1979年)。何処彼処でも音楽を聴くながら族の増長を招いた。
本日記載附録(ブログ)
ロシアがウクライナに侵攻した背景とその行方を広厚に理解すべく、旧ソ連諸国紛争や「未承認国家」「ハイブリッド戦争」の著作
日本の政治学者=国際政治・比較政治学・コーカサス地域が研究テーマ
=黒海地域の国際関係・政治経済変動などが主な業績=
研究課題“ロシアのハイブリッド戦争とその影響”/‘14年12月以降 継続中
【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)
廣瀬陽子(27/27)
◇◆ 第8回 旧ソ連諸国から軽視され始めたロシアとウクライナ侵攻のこれから=4/4= ◆◇
こういったことが、現在起こっている「パラダイム・シフト」に対応するためのまさに入り口になるのだろう。そして、さらに、廣瀬さんは、新しいアプローチを考えなければならないとも述べた。
「わたしは、これまであまり政治家個人にフォーカスしてこなかったんです。でも、とりわけ独裁国家、権威主義国家においては、特にそれが重要なんだと気づかされました。いかに独裁者であっても、やっぱり『選ばれし者』がそこにいるんです。ロシアは強いリーダーを求めていて、国民がプーチンを選んだということです。
仮に戦争が始まって、ロシアでもみんな反プーチンになって、プーチン辞めろとか言っているのだったら、『ああ、プーチンは1人で暴走したんだな』と思いますけど、今まだ多くの人が支持しているわけですよね。国内のプロパガンダや情報戦があるとはいえ、直近(7月)のロシア独立系調査機関『レバタセンター』の調査によれば、83%がプーチンを支持しています。こんなひどい事態になっても8割強の支持率。この数字はやっぱり、重いと思うんですよね」
今回の侵攻において、プーチン大統領個人についての論考などは、欧米のニュースのサイトにいくらでも掲載されている。ただし、学術というよりは、ジャーナリズム寄りのものがほとんどだろう。では、研究者である廣瀬さんは、「個人」についてどのような観点から切り込むのだろう。
「大統領1人の個性を見るだけならジャーナリズムかもしれませんが、どういう理由でその人が選ばれているのか、その人のパフォーマンスと国民の反応を連関させて考えていくというのは、研究者がやるべきことだと思うんです。政治家トップの個性は国民の構造とある程度親和性があるんじゃないか、と。だから、今回プーチン大統領がこれで失脚したとしても、多分、次に民主主義的な指導者が来るかといったら、絶対そうはならないはずですよ。
現時点でロシア人の多くは、全部アメリカとNATOのせいだと思っているわけですから、そういう人たちは、またロシアは恥をかかされたと感じて、次はもっと強いリーダーを選ばなければいけないと、さらに強硬な専制主義的指導者を選ぶ可能性すらあります。やっぱり国民のマインドを変えていかないと、また似た人が選ばれていくでしょう……。また、どういう時に政治家が新しいアクションを取るのか、例えば、『レッドライン』に抵触する事実が起きた時に、どういう反応をするのか、など、新たな動きのきっかけとなる事象を分析してゆくことも重要な仕事となると思います」
こういった議論は、今後、廣瀬さんが試みていく論考の中で示されていくだろう。件の大学ウェブサイトの記事で、茫然自失した筆致で書き連ねた文章の最後は、「研究が世界平和に貢献できる日がくることを祈るばかりだ」と結ばれていた。話を伺って、その「祈り」から発した知的格闘が実を結ぶことを願わずにはいられなかった。
おわり
⬢ ⬡【解説】 ロシア混迷はプーチン政権の「カウントダウン」とウクライナ幹部 西側首脳は動揺⬡ ⬢
=BBC News Japan / 2023年6月28日 / ジェレミー・ボウエン、BBC国際編集長(キーウ)
ロシアの雇い兵組織ワグネルとその代表エフゲニー・プリゴジン氏による反乱の推移、そしてそれがウラジーミル・プーチン大統領やウクライナでの戦争遂行にどう影響するのか。ここ数日、ウクライナ政府幹部の関心はそこに集まっていた。
国境を越えたロシアでの劇的な動きを見て、プーチン氏の大統領としての時間は終わりつつある――。ウクライナ政府内ではその見方が強まっている。
「カウントダウンが始まったのだと思う」。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領に最も近い側近、アンドリイ・イェルマーク大統領顧問はこう話す。
キーウで開いた記者ブリーフィングで、イェルマーク氏は9年前を振り返った。ロシアが最初にウクライナに侵攻し、クリミア半島を併合した時のことだ。
「ウクライナが2014年から見続けてきたことが、今では世界中にあらわになった」とイェルマーク氏は述べた。
「(ロシアは)テロリスト国家だ。その指導者は、現実を見失った、能力不足の人物だ。あの国とまじめな関係を維持するなど不可能だと、世界は結論しなくてはならない」
キーウでBBCの取材に応じたウクライナ政府幹部は誰もが、今回の反乱未遂でプーチン氏は壊滅的に権威を失墜させたし、そこから立ち直るのは無理だろうという意見だった。
ことの発端は昨年2月のことだと、ウクライナ政府幹部は言う。ウクライナに全面侵攻を仕掛けるというプーチン氏の決断が、そもそも壊滅的だったのだと。そこへきて今回のワグネルによる反乱だと。
クレムリン(ロシア大統領府)が公にしている開戦の理由はうそだと、プリゴジン氏は公然と非難した。そのことが、プーチン氏の失脚を決定的にした――と、ウクライナ幹部は言う。もはやプーチン氏がこのまま大統領を続ける可能性は残されていないと。
「プーチン政権はもはや救いようがない」。ウクライナ政府幹部の1人はそう強調した。
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
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https://youtu.be/5suKgXElYSY ==【軍事会社ワグネル「プリゴジンの乱」まとめ】==
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