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Channel: 【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》
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研究は戦争を止められない!!/廣瀬陽子(02/nx) _学究達=466

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ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年05月28日<ⰧⰊⰧ ◆ 鹿ヶ谷の飲み会で酒瓶を壊しては時の太政大臣をdisっていたことがチクられ、参加者が粗方お縄になる(1177年)。 ◆ オーストリア=ハンガリー皇太子殿下とその御婦人がサラエボへ遊びに行ってたところ銃弾をお見舞いされる。(1914年)これが協商国Vs.同盟国の4年にもわたる世界規模の大喧嘩の幕開けを告げる一発だった。 ◆ ヨシフ・スターリンがユーゴスラビアを破門(1948年)するも、その頭目のヨシップ・ブロズ・チトーの粛清までは出来ぬまま以後30年以上も生き永らえることに。

本日記載附録(ブログ)

ロシアがウクライナに侵攻した背景とその行方を広厚に理解すべく、旧ソ連諸国紛争や「未承認国家」「ハイブリッド戦争」の著作

日本の政治学者=国際政治・比較政治学・コーカサス地域が研究テーマ

=黒海地域の国際関係・政治経済変動などが主な業績=

研究課題“ロシアのハイブリッド戦争とその影響”/‘14年12月以降 継続中

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

廣瀬陽子(02/nx)

◇◆ 第1回 旧ソ連諸国の紛争の専門家がみるウクライナ侵攻とその行方 =2/2= ◆◇

 廣瀬さんは、「旧ソ連」の研究者である。「ロシア」というよりは、1991年にソビエト社会主義共和国連邦が崩壊した後でできた、ロシアやウクライナを含む「旧ソ連」諸国をテーマにして、特に「未承認国家」と呼ばれる政治的構成体をめぐる現象からロシアの周辺国政策を考える独自の切り口を提案してきた。

 未承認国家とは、主権宣言を自ら行い、国家の体裁を整えながらも、国際的な承認を得ていない「国」のことを指す。現在、地球上のすべての陸地は(南極大陸などごく一部の例外を除いて)、どこかの国に属するので、未承認国家はいずれも、国際的な承認を得た国の領土の中の一部を実効支配する形で打ち立てられる。

 実は、ロシアのウクライナ侵攻の3日前に、旧ソ連の未承認国家をめぐる大きなニュースが世界を駆け巡った。ウクライナ東部にある、自称「ドネツク人民共和国」と自称「ルガンスク人民共和国」を、ロシアがともに国家承認したのである。現状では、ロシアに続き、シリアと北朝鮮が両「人民共和国」を承認しているものの、もちろん、他の大多数の国々が国家と認めない以上、これらは未承認国家のままではある。

    しかし、ロシアは独立した主権国家として扱うことにしたため、24日の侵攻も、こと東部での動きについては、「ネオナチによるロシア系住民の虐殺」を訴える2つの人民共和国から「友好および協力に基づく条約」に基づき要請されたものと主張することができた。

それを言うならば、2014年にロシアがウクライナのクリミア半島を併合した過程の中でも、一度は、クリミア半島の親ロシア勢力が独立を宣言し(この時点では未承認国家)、ロシアが独立国として承認した上で(この時点でも、ロシア以外の国からは未承認国家には違いない)、国民投票を実施、その結果を受けて、ロシアに併合するという手続きを取った。独立宣言から国民投票まで5日間、さらにその翌日には併合という早業だった。

 未承認国家という国家ならざる何かが、梃子(てこ)のように使われ、一連の大きな出来事に至っている感がある。

 廣瀬さんは、旧ソ連の紛争や未承認国家研究を軸にロシアの外交政策を論じ、近年はロシアがさかんに活用しているとされる、サイバー戦争、情報戦、民間軍事会社による非正規戦など、様々な手法を混合させた「ハイブリッド戦争」の研究も深めてきた。本稿では、そのような他にはない視点を持った廣瀬さんから、現在進行中の「戦争」がどのように捉えうるのかを見ていく。それによって、「ウクライナ侵攻」をめぐる背景の理解を、より広く分厚くできるのではないかと目論んでいる。

 さらに言えば、「目覚めると世界が変わっていた」「自分の長年の研究は何だったのだろう」と率直に語る専門家であるからこそ、話を伺いたいと思ったことも動機のうちの大きな部分だと申し添えておく。「侵攻」の開始から、およそ半年がたち、局面が膠着状態になっている感がある今、「何が違っていたのか」「そこから何を導くことができるのか」まで話を進められればよい。

次回は“第2回 ロシアが旧ソ連諸国の紛争で使う「未承認国家」とは”に続く・・・・・

【参考資料】 : ロシアとウクライナが「こじれた」複雑すぎる経緯(2/5)

Ω・Ω・Ω 歴史で紐解く「ウクライナは民族国家なのか」 Ω・Ω・Ω

=東洋経済ONLINE /政治・経済;ウクライナ侵攻、危機の本質= 的場昭弘: 哲学者、経済学者=

小ロシアとなったウクライナ

しかし、歴史は残酷だ。このキエフ公国はモンゴルに潰され、やがて隣のリトアニア=ポーランド王国に潰されていく。そしてウクライナのロシア人を奪回したのがロシアだ。ヨーロッパに接近することで力をもったロシアが大国になるのは、ピョートル大帝(1682~1725年)からだ。その後ロシアの拡張は進み、ウクライナはロシア本体の辺境である小ロシアになる。それが辺境を意味するウクライナということばとなって現れる。

今の大国ロシアから見れば不思議な話だが、ロシアはつねに西に位置するスウェーデンやポーランドの侵入を恐れてきた。とりわけカトリックの宗教騎士団の侵攻である。ロシアは正教会であり、13世紀のアレクサンドル・ネフスキーの名前はカトリックの侵入を阻止した人物としてロシアの歴史に刻まれている。だからこそ、ロシアにとってスウェーデンとの間に横たわるフィンランドは重要で、この国を親ロにすることが重要であった。フィンランドもスウェーデンを恐れていたからある。

スウェーデンとポーランドの侵攻を抑えるために重要なのが、プロイセンである。18世紀に起きたプロセイン、ロシア、オーストリアによるポーランド分割は、ロシアにとってリトアニア=ポーランド王国の残滓を消すことであった。

しかし、状況は19世紀に一変する。そのきっかけをつくったのが、ナポレオンである。今のリトアニアのヴィリヌスに入ったナポレオンは、1812年初夏ロシアへと侵攻する。ロシア侵攻は、結局ナポレオンの敗走によって幕を閉じるのだが、ヨーロッパに民族独立の火をつけ、その後進展する国民国家独立運動を引き起こしてしまう。

それがギリシアのオスマントルコからの独立運動である。英仏の支援を受けたギリシアは独立に成功するが、これがポーランド独立運動の高まりを生み出し、若者たちの独立運動を引き起こす(青年ドイツ、青年イタリアなど)。

こうした独立運動は、当然ながら絶対王政による支配に対する抵抗運動として、社会主義者や共産主義者も巻き込み、ポーランド独立運動支援を生み出す。そんな中、1853年イギリス・フランスとロシアが戦ったクリミア戦争(~1856年)が起き、ウクライナの民族独立運動が生まれる。この頃生まれたのが、ウクライナ民族は存在し、ウクライナは独立国であるべきだという主張である。

ウクライナ民族主義がロシアのツァー体制に向けられたことで、ソ連共産党となるボリシェヴィキもウクライナ独立を支援するようになる。ソビエトが成立して、レーニンはウクライナを連邦共和国の一員として迎えることで、ウクライナをロシアとは別の民族だと認めることになる。一方、第一次大戦が終わると同時にこの地域に西欧が軍事介入し、赤軍と戦うことになる。

一方、レーニンの主張に対して、マルクス主義の革命家・哲学者であるローザ・ルクセンブルク(1871~1919年)は、ウクライナ民族の創設について、民族は恣意的に創られるものではないと批判する。この問題が、ウクライナには重くのしかかることになる。

・・・・・・・・明日に続く

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https://youtu.be/M97oDTh-Qf8  ==ロシアが仕掛ける「ハイブリッド戦争」でウクライナが善戦している理由==

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